早実陸上競技部  長距離部員日記

長距離部員達が駅伝形式で繋いでいく日記です。


※大会結果や女子長距離部員の自己紹介も記載しています。

かける

2016年12月31日 18時00分27秒 | Weblog

____________かける____________


『駆ける』
高校に入学し、初めての練習はたしか学芸大学の土トラックでの8000mのペース走でした。走ったこともない距離走に初日から疲労困憊。土煙が上がり、ふくらはぎ内側については練習終わりに水道で流していたのが今では懐かしく感じます。中学校とは一段とレベルの違う環境の中、自分はその雰囲気に飲み込まれていました。加えて先輩が怖くて怯えてたのをよく覚えています(笑)高校の練習強度の高さに不安を抱えながら、この時はただ与えられたメニューをこなすことだけが目的でした。ひたすら駆ける毎日。

『架ける』
漠然とただ走り続ける毎日の連続だった1年生が終わり、初めて後輩を持つ2年生も終わり…気づいた時には最上学年、3年生になっていました。自分が1年生の時に、いつかの練習終わりに先輩から「ほんとにあっという間だからな、大切に過ごせよ」って言われたのを覚えていますが、今になって身にしみて感じます…想いは先輩から後輩へ託され、架かり、その意思を受け継ぎ、チームで試行錯誤しながらここまで取り組んできました。

『欠ける』
うぃんぱーが退部。怪我で悩み、部活に来るモチベーションがなかなか見出せずにいた彼はしばらく部活に来ない時期がありました。時間はかかりましたが、一度退部を決めた彼が、またもう一度やる気を出して頑張ると言ってくれた時は素直に嬉しかったです。マネージャーという形で最後までサポートしてくれました。まったく、うぃんぱーの一連の問題には頭抱えて悩まされましたよ(笑)
でも今ではそれもいい思い出に。

『懸ける』
夏の合宿を経て、秋になれば都内の強豪校の選手が続々好記録を出し、早実の選手層の薄さを痛感させられました。戦う相手が強いのは分かっていてもチームで掲げた目標はあくまでも「都駅伝を優勝して都大路出場」。自分達で運営しなければならないこの早実は、ヘルシーを筆頭に、練習メニューを模索しました。何度も何度も練っては変え、また練っては変え。でも結局はやるしかない。自分達のやり方を信じて、残りの期間全てを懸けて練習に臨みました。

『掛ける』
え?もう最後の都駅伝?!そうです。もうここまで来てしまいました。さて最後の都駅伝。毎年恒例の、スタート前の長距離ブロック全員での襷渡しが終わり、いよいよ選手が襷を掛ける。実感が湧かないまま結局11/3を迎えていました。

『賭ける』
一か八かのメンバー編成。賭けた。でもその可能性に賭けられたのも今までやってきたことは決して間違っていなかった、信じてやってこれた証だったと思います。
スタートのピストルが鳴った時に反射的に鳥肌が立ちました。今までやって来た全てが、これから始まる2時間に詰められるのだと思うと…
補欠の身だったので(幸い自分が走ることはありませんでした。)ただ選手に行ってこい!!と言ってあげることしか出来ませんでしたが、レースが運ばれる展開一つ一つに興奮し続けました。
最後の都駅伝。結果は4位。
正直自分はすぐに受け入れられてしまいました。もちろん悔しかった。でもそれはきっと選手達が全てを出し切ってのこの順位なら、それはもう純粋な実力差があったのだと素直に認めることが出来たからかもしれません。選手はもちろん、応援組も含めて全員が全力を尽くせたのだから、後悔はありません。

『架ける』
都駅伝が終わり、関東駅伝も終わり、激動の高校陸上生活も幕閉じ。自分が1年生、2年生と先輩後輩の思いを受け継いだ様に今度は自分が先輩として後輩へ思いを託し、架ける。引退後練習には顔を出せていませんが、早速、いい雰囲気で出来ていると同輩からも聞き、自分が一緒にやってきたチームメイトとしてこれからの新チームを全力で応援したいです。どこでも応援しに行ったる!!…迷惑だったらごめんなさいね(笑)


最後にここまで応援してくれた方々。ありきたりな締めくくりになってしまいますが、皆さんのサポート無くしてはここまで来れませんでした。指導にあたって下さった先生方含め、ブログを読んでくださる方々、コメントを下さった方々。現地まで応援に来てくださった方々。感謝しています。ありがとうございました。

そして後輩へ!一度しかない高校の部活を君達と出来て幸せでした!みんなで立てた目標を、夢を、達成しようと本気になれたのも、このチームで活動できたからこそです。一年間、二年間、ありがとう!

それでは。

銀林
コメント (4)
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