「暦便覧」には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」とあります。
清明とは清浄明潔を略したもので、
万物にいきいきとした気がみなぎってくる頃です。
清新明朗、曇りのない溌剌とした春気。 咲き競う百花が匂うときです・・・
今日聴いたジャズ・・・
the PAUL DESMOND QUARTET / LIVE
本作は、1924年11月25日生まれ、アメリカ合衆国のジャズ・アルトサックス奏者、ポール・デスモンドのリーダー作。
エド・ピッカード(g)、ドン・トンプソン(b)、ジョリー・フラー(ds)と共に綴るワン・ホーン・カルテット作品。
カナダ・トロントでのライブ録音。。。
ポール・デスモンドはウエスト・コーストジャズを代表するミュージシャンの一人、作曲家で、デイヴ・ブルーベック・カルテット
在籍時に作曲した「TAKE FIVE」などで知られる。
いわゆる、トロントでの同メンバーによる三部作といわれるライブ盤では「LIKE SOMEONE IN LOVE」 もある。
ただ、もう一枚の作品は所有していない。
ポール・デスモンドはデイブ・ブルーベック・カルテットの他にも、モダンジャズ・カルテット、ジム・ホール、ジェリー・マリガン
達との共演も多く、リーダー作だけではなく、サイドメンとしての貢献にも目を見張るものがある。
本作は、全9曲、デスモンドらしく柔和で優しくリラックスした雰囲気でのライブが聴ける。時折拍手が聞こえるので、
ライブ盤なんだなぁと思う。それくらい聴衆も穏やかな4人のプレイに耳を傾けている様子が伝わってくる。
デスモンドだけではなく、ギター、、ベースソロ、またギターとベースの掛けあいも本盤の聴きどころとなっている。
ほとんどが馴染み深い曲ばかりなので、聴きやすいアルバムだと思う。
40年も前に録音されたとは思えない、まさしく今、このライブを目の前で聴いているかのような錯覚を覚える。
リラックスした中にも、研ぎ澄まされたデスモンドの作品を改めて聴き直してみたい。
1・WENDY・・・2・WAVE・・・3・THINGS AIN’T WHAT THEY USED TO BE・・・4・NANCY・・・5・カーニバルの朝
6・HERE’S THAT RAINY DAY・・・7・MY FUNNY VALENTINE・・・8・TAKE FIVE・・・9・LINE FOR LYONS・・・
※ 1977年5月30日 肺癌の為 52歳の若さで亡くなった。
PAUL DESMOND(as)
ED BICKERT(g)
DON THOMPSON(b)
JERRY FULLER(ds)
1975年10月、11月 トロントにて録音・・・