つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

花冷え

2015-04-10 12:26:12 | ジャズ


  真夏のような陽気の日があったかと思うと、必ず寒の戻りがある。

 
  その中でも 菜の花やレンギョウが土手を黄色に染めている。


  桃が咲き、水仙が咲き、ハクモクレンが咲き、アセビが咲いている。


  梅が香り、沈丁花が香り、時には辛夷が香る。


  紅梅の香りは濃密に甘く、辛夷の香りは淡く、草原を吹き渡る風のようにふっくらとしている・・・




   今日聴いたジャズ・・・



   STEVE GROSSMAN・・・「STANDARDS」



   本作は、1951年1月18日 ニューヨーク、ブルックリン生まれのテナーサックス奏者、スティーヴ・グロスマンのリーダー作。


   フレッド・ヘンケ(p)、ウォルター・ブッカー(b)、吉田正広(ds)を起用した、ワンホーン・カルテット作品。


   全8曲、馴染み深いスタンダードもあれば、マイルスの初期のオリジナル「ハーフ・ネルソン」、、1954年にパッド・バラッドが


   作曲した「ミスター・サンドマン」、、M・プラドの作曲「タイム・ウォズ」など、いわゆるスタンダード集では珍しい曲が収録


   されている。70年代のはじめにマイルス・グループでフュージョンの洗礼を受けているグロスマンらしく、マイルスの曲を冒頭に

   持ってきているのも頷ける。


   本アルバムの選曲はすべてグロスマンによるものらしい。


   野太い音色、、ビ・バップのスタンダードを完璧に消化した熱いアドリブが冴えわたる。


   凡庸なスタンダード集に終わらず、グロスマンならではの個性的な曲趣のアルバムに仕上がっている一枚。。



1・HALF NELSON・・・2・WHEN I FALL IN LOVE・・・3・枯葉・・・4・JUST IN TIME・・・5・MR・SANDMAN
6・朝日のようにさわやかに・・・7・TIME WAS・・・8・EASY LIVING・・・




      スティーヴ・グロスマン(ts)
      フレッド・ヘンケ(p)
      ウォルター・ブッカー(b)
      吉田正広(ds)



        1985年11月 NYにて録音・・・