つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

古いビデオ

2011年07月21日 | 子育て

中学校の行事の中で一番“合唱コンクール”が好き。それは、あの世代にしか歌えない歌声が聴けるから……

合唱力とか、歌唱力とか、いろいろなことすべてが未熟なのは分かっている。
でもあの場にいて彼らの歌声を聴くと、鳥肌が立つ。 あの歌は、あの年頃のあの子たちでないと歌えない。素のままの彼らがさらけ出されていて、大人として頭をたれてしまう。それは他の誰にも真似のできないとても素敵なもの。だから上の子たちがいたときは、全学年を通して聴いた。1年生には1年にしか、3年生には3年生にしか歌えない歌がある。JKの次女からしばらく間があったが、この秋、末っ子の挑戦を楽しみにしている。
連休にテレビ周りを整理していたら、大学2年生になった娘が中学3年生の時の合唱コンのビデオが出て来た。DVDに焼きなおしをしようとして、久しぶりに観た。

娘が笑って、歌っている。 ああ、いいなあ……。 

この時娘のクラスは金賞をとり、先生が喜んでくれて「この経験を忘れるな」と当日の様子をビデオにダビングして一人一人に配ってくださった。ラベルにはクラス写真が貼ってある。
演目は「OH HAPPY DAY」 ソロパートが合唱をリードし、体でリズムをとりながらうねりを作り上げ、最後に大きな大きな山を一気にかけあがる。楽しそうな女の子たち。恥ずかしそうに照れくさそうに歌う男の子たち、だが顔は照れ臭そうだが声はしっかり出ている。ソロパートは、選ばれた三人の女の子が分担して受け持っている。その中の一人がうちの長女だった。わが子にそんな才能があるとは思っていなかったので、あの時はびっくりしてドキドキしながら学校に出かけた。今観ると、一緒に歌った二人が抜群に飛びぬけている。 歌もうまいし、心も表現している。振り返れば二人は家庭環境で苦労を背負い続けていたお子さんだった。それでも明るく仲間と笑っていた。へそ曲がりの性質から苦労する娘とは全然次元が違う。親の目にも今ならはっきりとわかる。でも、その二人に引っ張られるように歌う娘の歌声がそれはそれで清楚な感じがしていいのだ。

あの時は目の前のことにしか気がいかなかったけれど、あの時、娘は仲間に支えられていたんだ……涙がでた。
皆、今、どうしているのだろう。あのお子さん達は皆元気に笑っているだろうか。祈るしかない。
長女は自業自得といえばそれまでだがいろいろ苦労を重ねている。まっすぐに進むのも勇気のいる娘だ。だが、この古いビデオを観ていて思った。 きっと大丈夫だ! こういう時を彼女は過ごしたから…。
本当は15歳時の彼女たちの歌声を聴いてもらいたいのだが、それは遠慮して、印象としてこの歌声が一番近いでしょうか……?

天使の歌声2 から Oh Happy Day

コメント (2)
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