つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

非行防止教室

2011年07月17日 | 子育て

「万引き等初発型非行の防止」を目的とした非行防止教室が、北海道警察本部少年課と警察署少年係の協力で、末っ子の通う中学校の1年生を対象に開かれた。1年生4クラスで同時進行され、担任教諭と警察官がTTで授業を進行した。

案内には、--北海道警察本部では1年生の保護者に限らず、多くの保護者や地域の方々に授業を参観いただきたいとのことです。--とあった。

へそ曲がりの私は、ふーん、警察が見に来てほしいって言ってるから案内出すけれど、中学校は来てほしくないと思っているのか……これは絶対行かなければいけない!!と決意した。こういうもって回ったやり方が大っきらい。組織同士のありようで文句は言えないからやるけれどという、心の無さが見え見えでますます学校への信頼が揺らぐ。

青少年育成委員という、何を目的に組織されているかよくわからない委員を引き受けている旦那を誘い、夫婦二人癌首揃えて中学校に行った。案の定、玄関先に控えていた教員は露骨に嫌な顔をし「保護者の方ですか?」と渋々名札プレートを差し出した。参観していたのは、児童委員、民生委員といったごく限られた人たちでその偏った人選に「何をやりたかったのか」と疑問に思った。

ただ、授業風景は面白かった。子どもたちの熱気も含めてどんよりとした空気の教室内はだらだらしそうだったが、制服姿のお巡りさんの思いもかけない話が新鮮だったのか、子どもたちの反応はよかった。
実際に実行したもの、それを見ていたもの、万引きしたものとして知っていて受け取ったもの、すべてに罪が科せられるそうだ。それは懲役10年以下罰金50万円以下というもの。子どもたちの中には「子どもは罰せられない。親が罰せられる」と親頼みの子どももいて、まだまだ甘いこの年代の罪の意識の低さを感じた。「金払えばいいんだろう!」それで“和解”しているケースも含めて、人間としての尊厳のありようを考えさせられた。

この日の午後ガールズトークに誘われて、この参観の話になった。
「この間の懇親会の時に先生に聞いたら“授業形態でやるので、あまり保護者の方に来られても困る”みたいな迷惑って感じで言われたから行くのやめたの」と話すお母さんがいた。私は絶対、こういう遠慮はしない。そういうことを言っているから、子どもになめられるのだ。たくさん来たらその時にしっかり学校が対応すればいいだけのこと。面倒くさがるから、子どもがあれる。

ま、私もこずるい手を使った。育成委員で中学校に顔のきく旦那といったおかげで校長先生に挨拶をされ、地区の民生委員さんとも話をした。授業終了後「どうぞ校長室に、冷たい麦茶が用意してあります」と言われたが、さすがにそれは遠慮した。

親との信頼関係をどう築くのか……学校が面倒くさがらずにやるべきことだと考えている。

コメント (4)
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