なにがどうしたのか引っかかるものがあり、
観に行きたくなった
実は一度も行った事がない
行きたいと思いながら時が過ぎた
ここ数年は旦那と歩く事が増えて、興味を示さない旦那に遠慮したこともある
移り住んだ場所からは地下鉄を乗り継いで、そのまたバスに乗り継いで、そこから歩いて10分ほどかかる
あいにくの天気だったが朝から旦那が出かける日を狙って向かった
宮の森は東京で言うところの田園調布
山の手でまさしくそんな感じ…道の両側にゆったりとした敷地にゆったりと建てられた大きな家が並んでいる
大きな煙突がどの家にもあり、煙が上がっている 薪の暖炉があるんだろうなあ、たいそうぬくそうだ!
そんな家を興味津々眺めながら、坂道をゆっくりゆっくり上って行った
雪の中の彫刻、いいもんだ!
これこそがブロンズの醍醐味のような気がする
風景を背負い、しとっと佇んでいた
もうこれだけできた甲斐があったなと思ったが、
中に入り、
なんと言ったらいいか、
直球で感じるものが大き過ぎて動けなくなった
若い頃は本郷新の作品が余り好きでなかった
鳥と女 なんかなあんにも良さがわからなかった
それが、体が震えるかと思った
ああ、呼ばれたんだな
どの作品を見ても迫ってくるものがあった
言葉に置き換えることは、
今は難しい
それが残念ですが、仕方がない
いい時間を過ごした
おまけがある
地下鉄の駅に向かうバスは1時間に2本
間に合うように向かったせいで、気持ちの収まりが悪かった
地下鉄一駅歩いて余韻に浸ろうと思ったら、少し余分に曲がったらしく、
何とか駅に遭遇したのはもう大通公園近くだった
少し凍った雪道は歩きにくい
あちこち節々が痛くなった
でも本郷新がくれたものに夢中で、あまり苦にならなかった