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Cuando Caliente SHIZUOKA#80

2007年08月01日 | Weblog
赤城農相“解任”…参院選惨敗招く、在任わずか2か月(読売新聞) - goo ニュース

 覆水盆に返らず

 通俗編(37):周の太公望が読書に耽ったので、妻が離縁を求めて去った。後に太公望が斉に封ぜられると再婚を求めてきたが、太公望は盆を傾けて水をこぼし、その水をもとのように返せばその請を容れようと言ったという故事。

 いったん離別した夫婦の仲は元通りにならないことにいう。

 転じて、一度してしまったことは、取り返しがつかないことにいう。(広辞苑)

 
 今回の参院選における自民党の惨敗劇と赤城問題の相関を静岡県民はどのように認識しているか。静岡新聞記事から推測しよう。

 「農相辞任、遅すぎた」 県民から厳しい声 「信頼得られぬ」憤り

 安倍晋三首相が一日、赤城徳彦農相を事実上、更迭したことに対し県内の国会議員や政党関係者、県民からは、辞任は遅すぎたなど、厳しい声が相次いだ。
 
 静岡市葵区の看護師Hさん(女性63)は「一人だけに責任を負わせず、速やかに内閣が総辞職したほうがいいのでは」と話す。御前崎市のパート従業員Fさん(女性33)は「安倍さんは責任をなすりつけているような感じ、首相自身が辞めたほうがいい」と憤る。浜松市西区の会社員Gさん(男性49)は「この時期の更迭は遅すぎる。イメージを一新したいのかもしれないが、国民の信頼は得られない」と批判する。沼津市の主婦Tさん(83)は「選挙前に辞めるべき」とした上で、「事務所費問題に何も答えずに辞めるのは良くない」と強調する。
 掛川市の団体職員Sさん(男性60)は「これで政治不信が少しでも払拭されれば」と語る。富士市の主婦Aさん(60)は「以前から赤城農相は辞めるべきだと思っていたが、政治とカネの問題を全て安倍首相の責任にすべきではない。首相には拉致問題の解決などまだ頑張ってもらいたいことがたくさんある」と今後に期待を寄せる。(以上静岡新聞より)

 以上が静岡県民の今回の投票行為の概ねの判断基準である。・・・・それにしても、如何なる動機でこの赤城氏は農相に抜擢されたのかさっぱり分からない。積極的な議員である風にも思えないし、対外国に対して交渉力がある風にもとても思えない。農林省上がりの官僚ということだけが任命の動機であったとしたら、誠にもって遺憾である。それに、彼の事務所費問題がどういう経路ですっぱ抜かれたのか知りたいものである。(自民党内の内部情報のマスコミへのリークか?)興味は尽きない。

 兎に角、自民党不利という予測は随分以前からなされていたのだし、選挙の一日前でも良かったのだから、安倍首相は蛮勇を奮って更迭すべきであった。少なくとも自分に降りかかった火の粉を自ら払うことができない無能力者は『弁舌』を旨とする議員として欠格者であると思う。

 まあ、『一億総ヒステリー選挙=安倍憎し』の裏側で、民主党の衣を纏った日教組、官公労上がりの代議士が数多議席を得た。これで、公務員改革などどこへやらといった風情である。
 『政治家とカネ』を問題にするなら、その権化は何のことは無い『小沢一郎』氏の右に出る人材もいるまい。・・・・彼など、事務所費で十数億円、国庫に返納すべき政党助成金20数億円を領収書の無いまま懐に入れてしまったとか噂されている『ブラックマン』なのだ。彼こそ説明責任が問われるべきで、今回悪質なメディアの『虐め』に遭い更迭された赤木氏の比ではない。・・・この意味では赤木氏も『悪質メディア』共の餌食となってしまいお気の毒というしかない。
 
 「安倍政権に鬱憤晴らしができた」と得意満面な連中も多いことだろうが、浅はかな行動に対するしっぺ返しを被るのも国民一人一人である。・・・・全ては「覆水盆に返らず」なのだ。