そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

やっと手に入れた! 都心部のギター 屋で「怪物」と絶賛されたギター!!

2009-04-30 21:29:33 | お茶の水博士と歩く楽器街


  ずっと都心部の楽器屋さんが絶賛する音のギターが欲しかった。
1週間に一度、何らかの形で神田の楽器街を歩くから、半年に一度
位、「青柳さん、こいつは、どんでもないですよ」とか「化け物で
すよ。いいから弾いてみて下さい」というギターを進められる。
 63年製のエピフォン・テキサン、70年製のメープルボディの
ギルド、ボロだけどバカ鳴りした70年代のFー30、60年代中期
のスクウェア・ショルダーのギブソン・カントリー・ウエスタン・・。
物は、オールドだけではない。鳴りは大きいのに繊細さのあったリ
シュウーのギブソンJー200。鳴りが大きくビンテージのような
透明感のある音のしたギブソン・ブルース・キング・・。

 こうした「化け物」と呼んでもいいギターを「ナチュラルでなく
サンバーストであってくれたら」とか、「相場より高過ぎる」とか、
「今、まったく金がない」という理由で「買ったらギター人生が変
わるかも」とよだれをダラダラたらしながらも買い逃してきた。

 いつかは、1日に何本ものギターを売る都心部の楽器屋さんから、
彼らにとっての機種やブランドや値段という要素を越えて、「とん
でもない」と絶賛するギターを手に入れたいと思ってきた。今度の
ギルドD-15Mさんは、はじめての「化け物」。

 他の店員さんと試奏を始めようとしたら、奥の方にいた店長がと
ろけそうな顔で、「これはいいですよ~」とわざわざ言いにきたギ
ター。確かに、音に魔法がかかっている。魔法の意味は、「理由が
わからない」という事。パリーン、カリーンと音が抜けていて、自
分でも「マホボディでこの音。異常だよね」という言葉を連発した。
何度も、前にも書いた極めてスタンダードな音のするギターにしよ
うとした。魔法の意味がわからなくて、恐かったのだ(後、こうい
うカリーンとし過ぎた音は飽きるのかとも考えた)。でも、閉店セ
ールでプライスも安く異常に鳴るこのギターを選んだ。

 弾いて数日経過した印象は、変わらない。マホ・ボディの下位機
種なのに、音がでかくて透明感がある(耳が慣れてくるとマホのウ
ォームさが耳につくのではないかと思ったが)。そして、指やピッ
クの当て方一つで、音色がびっくりする程変わる。価格は、メイン
のD55の2分の1以下。D55のようなあからさまに上質感のあ
る音ではないけれど、太くて繊細でよい音がする。もうメロメロ。

 とはいえ、ギルドD-55さんも、関東圏の店頭にあるギルドD-55
の中で一番、よい音のを選んだから凄まじい。「当たりのギター」
が2本。プロの弾き手に比べれば、弾く機会も少ない。さて、どうこ
の音を維持して行くか、あまりにひねりのない感想なのだが、嬉し
い悲鳴なのだ。最高!! サンキュー神様!! GOOD GOD!!

路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信

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