2日の頼成観察会はご苦労様でした。おかげで無事終わることが出来ました。
橋屋さんのメールにもありましたが、貴重なきのこの提供を本当に有難うございました。また、各種デザートをご馳走様でした。
当日の鍋に入ったきのこの種類と、参加者名簿を整理してみました。
お気づきの点がありましたらお知らせ下さい。
--上市 武田--
鍋のきのこ種類(39種類) アイウエオ順
01アカモミタケ、02アミタケ、03ウラベニホテイシメジ、04オオギタケ、05オドタケ、06オニフスベ、07カノシタ、 08キサケツバタケ、09キシメジ、10キナメツムタケ、11キヌメリガサ、12キンチャヤマイグチ、13クリタケ、14クロラッパタケ、15サクラシメジ、16サケツバタケ、17シモコシ、18シモフリシメジ、19ショウゲンジ、20ホオベニシロアシイグチ、21シロシメジ、22シロナメツムタケ、23シロヌメリイグチ、24スギエダタケ、25チチタケ、26チャナメツムタケ、27ナメコ、28ナラタケ、29ナラタケモドキ、30ヌメリイグチ、31ヌメリスギタケモドキ、32ハタケシメジ、33ハナイグチ、34ブナシメジ、35ホンシメジ、36ムキタケ、37ムラサキシメジ 、38ヤマイグチ、39ヤマブシタケ
「おっ!クリフウセンタケが抜けているネ」
富山きのこクラブの皆様
早いもので、もう鍋会の季節になりました。
今日の富山県中央植物園/友の会/きのこ部会の観察会は頼成の森で行われました。鍋会には44名、同定会には30名強の参加がありました。
ヒラタケ
(Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer)
スギヒラタケ
(Pleurocybella porrigens (Pers.:Fr.) Sing.)
am12:00、今年も行列のできる…美味しいきのこ鍋ができました。鍋会には44名の参加がありました。
部員お手製の、ナツハゼ・グミ・ヤマブドウのジャムも振舞われました。
40種強の野生のきのこが入ったきのこ汁。穴谷ノ霊水(アナンタンのレイスイ)を使った出汁(上市町で販売されているそうです)で仕上がっています。
「武田先生のオニフスベは不味かった~!」
「シモコシは初めて食べたよ」
「グミのジャムはおいしかったね」
昼食後、同定会が始まりました。思ったほど種類は多くはなかったようです。
アキヤマタケ
(Hygrocybe flavescens (Kauffm.) Sing.)
ナナイロヌメリタケ
(Hygrocybe laeta (Pers.:Fr.) Kummer)
カキシメジ
(Tricholoma ustale (Fr.:Fr.) Kummer)
これといった特徴が無いのが特徴だそうです…^^;
強いてあげれば、傘の周囲表面に2~3mmおきに短い黒っぽい条線が現れる場合があること、ひだを傷つけると茶色のしみができること位だそうです。
石川では「投げつけても壊れない」(ほど強靭?)のが特徴と言ってるらしいけれど…「縦に裂けるのは食」と同じレベルに聞こえますね。
写真の右側の茶色の薄い大きなきのこはコノハシメジ(Tricholoma folicola Har. Takahashi)です。
ハゴロモイタチタケ
(Psathyrella delineata (Peck) A.H.Smith)
「北陸のきのこ図鑑」正誤表に、ニセムジナタケ(仮)(Psathyrella sp.)が訂正されて、標記学名が載っています。(delineata ⇒ 描いた)。尚、図鑑の(Psalhyrella sp.)は(Psathyrella sp.)の誤りです。
富山きのこクラブの皆様、今年のきのこ部会の活動はこれで終了です。充実した1年間を過ごすことができました、皆さん有難うございました。
来年は、2009年1月24日(土)に恒例のスライド学習会が予定されていますので、宜しくお願いいたします。終了後、有志による新年会も企画されていますので、こちらも宜しく。
有志の皆さん、薬勝地池公園の定点観察会は引き続き行われます。寒くなりますので、防寒対策を準備ください。
「菌のふしぎ展」見学ツアーはそろそろ人数を確定する時期です。橋屋さんまでご一報ください。
クリタケとサツマイモのキッシュ
夕食に昨日のクリタケが出てきました。私のお気に入りです。
_/_/_/_/_/ 伊藤 春雄 _/_/_/_/_/
富山きのこクラブの皆様
未明まで降り続いていた雨がやんで…良い天気!
11月の定点観察会は10名の参加が有りました。
ハナサナギタケ
(Paecilomyces tenuipes (Peck) Samson)
(Isaria japonica Ysuda)
ハナビラニカワタケ
(Tremella foliacea Pers.:Fr.)
ハイイロシメジ
(Clitocybe nebularis (Batsch:Fr.) Kummer)
( シロノハイイロシメジは、全く暗色を帯びず、胞子が細長い「北陸のきのこ図鑑」)
???ケブクロツチガキ???
(Geastrum velutinum (Morg.) Fisch.)
「毛むくじゃらのヒメツチグリ」は未だに正体不明。糟谷さんにお伺いするそうです。
アカツブフウセンタケ
(Cortinarius bolaris (Pers.:Fr.) Fr.)
本来は亜高山林帯にでるきのこで、此処のような低地に発生するのは珍しい…とのことです。
観察会後、永瀬さんと宮川村へ行ってきました。今年は、10日ほどきのこの発生が早いようで、ムキタケなどは既に終わっていました。
チャナメツムタケ
(Pholiota lubrica (Pers.:Fr.) Sing.)
クリタケ
(Hypholoma sublateritium (Fr.) Quel.)
(Naematoloma sublateritium (Fr.) Karst.)
ナラタケ(Armillariella sp.)
ナラタケについては勉強不足で良く判りません。
長沢先生が書かれた、オドタケの新種記載文「摘要:新種の食用きのこオドタケについて」コピーを橋屋さんから頂きましたので要約します。
・ヒメヒロヒダタケ属(Clitocybula )の新種 C. esculenta Nagasawa & Redhead として記載図示。
・モリノカレバタケ型のかなりしっかりした子実体
・秋に、ブナ、ミズナラ、ハルニレ、トチノキなどの広葉樹の腐朽材上に多数束生
・かさは径7~9cmで、釣り鐘形からやや中高な円山形に開く。はじめ粘土色のち茶白色~象牙色。中央部に褐色の細点を密布するか、またはほぼ平滑。粘性はない。
・ひだは柄に離生または陥入。密。ややくすんだ黄白色~茶白色。
・柄は長さ5-15cm、幅5-10cm(頂部)で、同幅または下部に向かってやや太まる。はじめはほぼ白色のち多少暗色となる。表面に縦すじ模様がある。
・胞子はアミロイドで、4-6×3-4μm、広楕円形まれに亜球形、平滑。
・菌子にはクランプがある。
・しばしば幹に形成された空洞に発生するところから青森県ではオドタケあるいはオドウタケと呼ばれている食用キノコ。
・標準和名としては、既に成田傳蔵氏の採用しているオドタケをここでも採用。
・分布地としては今のところ青森県と栃木県が知られている。
以上。
_/_/_/_/_/ 伊藤 春雄 _/_/_/_/_/