富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。
昨日(2/12)送られてきたMycoscience Vol.49,No.1を見ていましたら、根田仁博士がナメコの学名について書かれた記事が載っておりました。
現在日本の図鑑類にはナメコの学名にPholiota nameko (T.Ito) S.Ito & S.Imai in S.Imaiが使われていますが、この原記載はCollybia nameko T.Ito (1929)に因ります。
根田博士の論文には、これより先の1850年にヒマラヤで記載されたAgaricus microspotus Berk.がナメコと同一であることが書かれており、この時のタイプ標本(上の学名をつけた時に使われた標本)の写真が載っております(150年以上前の標本がきれいに保管されていることがすごいです!)。
これらによって、根田博士はナメコの学名としてPholiota microspotus (Berk.)Sacc.が正しい名前であることを示されています。
このMycoscience Vol.49,No.1は橋屋の手元にありますので、ご興味のある方はぜひご覧になってください。(私には語学力がないため、間違いがあるかもしれません。どんどんご指摘ください)
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/
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