富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

きのこ染め

2008年02月17日 | きのこ

昨日、何事もなくきのこ染め講習会が終わった。いろいろ教わったので忘れないうちにメモしておこう。

1、ロクショウグサレキンを削った後の残渣。
削って乾燥させておけばいつでも利用可能だそうだが、当分やる気がおこらない作業だ。
武田先生曰く「ガーデンシュレッダーの設定を細かくすれば使えるかも…」もっと早く教えて!
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2、薬品類
素人でもほとんど調達できるようだが、水酸化ナトリウムは難しいかも。
中和用の酢酸、還元剤のハイドロ(ハイドロサルファイトナトリウム)、炭酸ナトリウム。
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3、素材
今回のやり方は、羊毛には適用できない(アルカリで解けてしまう)そうだ。
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4、ろ過にはパンストを利用する。
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5、手取り足取り、全工程に渡って橋屋さんが指導された。
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6、染色の終わりは全体を冷やしながっら、布が均一に染まるように配慮する。
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7、橋屋さんの染色の知識と技術は、昔、食えないときにカルチャースクールの教師のような仕事で糊口を凌いだ際に身に付けたそうだ。集団心理か?不良在庫素材が商品と化したv(^^)v
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色素:Xylodein(キシロデイン)
 酸化すると青緑色に発色、還元されると黄褐色になる
 強アルカリ下で還元剤を作用させると水に溶け、酸化すると水に溶けなくなる。構造にベンゼン環を有するために比較的安定。 


薬勝寺池たよりとキノコ学名

2008年02月17日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

今日は、今シーズンで一番の降雪のようで今しがた除雪で一汗かいてきたところです。このくらいで降り止んで欲しいものです。

薬勝寺池のキノコも新鮮なものはなく1ヶ月以上前から発生している、観賞用に採らずに残してあるヒラタケだけが今も雪をかぶり健在です。
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そのほかアラゲキクラゲが数箇所で見られますが毎年、今頃多く見られるエノキがどうしたものか全く見つかりません。
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先週の3連休に山中温泉の”こおろぎ橋”周辺の鶴仙渓を歩いてきました。川沿いの遊歩道脇に大きなオオカボチャタケと思われるものがありました。
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温泉には泊まれず、温泉卵と足湯のみで温泉気分を味わっただけで帰途につきました。

従来キノコの学名は趣味レベルの私には全く無用のものと思っていましたが、兵庫キノコのホームページを見ていたところ学名の読み方をカタカナ表記した一覧を見つけました。これなら私でも少しかじれそうか思いエクセルに落としてみました。ボケ防止に今年から少し覚えてみようかと思っています。
_/_/_/_/_/ 四ツ木 _/_/_/_/_/


きのこ染め

2008年02月16日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

中央植物園/友の会/きのこ部会のきのこ染め講習会がありました。
今回はロクショウグサレキンを使ったきのこ染めです。

1、下準備…ロクショウグサレキンに染まった木を薄く削って、40g/8?の濃度の水酸化ナトリウム溶液に浸し、加熱抽出します。
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2、30分ほど煮ると、茶色い煮汁となります。この液はタンニンなどの成分が多く、色が濁るためにろ過して捨てます。ここまで、午前中に前処理をしました。
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3、午後1時、参加者が揃い、講習会の開始です。 参加者は10名(1名欠席)、オブザーバー3名と橋屋さんの総勢14名で、昨年の予備実験を受けてのお試し会です。
最初に橋屋さんから「きのこによる染色」について・今回の手順について、講義がありました。
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4、寸胴に再び水を張り、水酸化ナトリウムを溶かしいれ、座学の間を利用して沸騰水抽出・ろ過します。これを再び繰り返して、得られたろ液を中和し、還元剤(ハイドロサルファイドナトリウム)を加えて染色液にします。武田部会長が寸胴の見張り役をお引き受けくださいました。(^^;
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5、世話役が用意した素材(絹織物)の中から各自好きなものを選んでスタート。水に浸してから染色します。
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6、染色液の中に30分ほど浸します。ムラができないように静かに攪拌します。
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7、染色液から引き上げると、空気中の酸素で酸化され青く変わります。刻々とに黄色から青へと色が変化して行く様子やそのグラデーションは感動的でした。
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8、引き上げた素材は、所々黄色くムラになっていますので、空気に晒して酸化を促進し、青く変色させます。これを水洗いして第1ステップ終了。
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9、染め上げをクリアに発色させるために、炭酸ナトリウム溶液(弱アルカリ)に浸漬し、染料の中のタンニン類(茶色成分)を溶出させます。
素材は黄緑色に変わります。
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10、弱アルカリ処理後、酢酸の希釈水に浸し(酸通し)、鮮やかな青緑色に発色させます。これを軽く水洗いし、陰干しします。
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11、きのこ染めの完成!
上品な日本色の出来上がりに、皆さん大満足でした。次回への期待も膨らみます。
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富山きのこクラブの皆様。
次回のきのこ染め講習会(2009年2月15日(日)予定)はコツブタケで染めることに決まりました。茶系統の色に染まるそうです。たくさんの量は必要ないそうですので、採取した方は乾燥保存をしておいて下さい。
それでは、来年も…乞うご期待(^^)
_/_/_/_/_/ 伊藤春雄 _/_/_/_/_/


上川キノコの会

2008年02月16日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

上川キノコの会の佐藤清吉会長からお送り頂いた「会報 大雪」第25号の中に、上川キノコの会のコーナーの紹介記事が載っていました。
大雪山でのきのこ観察の様子を動画で見ることができます。カワイイ~オシドリのヒナやエゾシカの姿も撮影されています。御用とお急ぎでない方は立ち寄って見てください。お勧めです。
私も一度は大雪山できのこ観察をしてみたいと…密かに思っています。
では。
_/_/_/ _/_/  伊藤 春雄 _/_/_/_/_/


きのこ染め準備…完結編

2008年02月15日 | きのこ
昨日から断続的に雪が降り続いている。気温も低い
ロクショウグサレキンの木片は、昨日のがんばりで280グラムに到達している。

「ワタシ 今日 飲み会だから (^^)」
昨日から戦意を失っている妻は…リタイア。
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さすがに1週間の疲れが出たか…切削スピードは10グラム/時間だ。
やっと300グラムに達した。ボリュームは写真の通り…ドライな氷結レモンは私の愛飲…
メールを明けると橋屋さんのきのこ染め案内が届いていた。
馬車がかぼちゃになる前に妻が帰宅した。