富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

『菌学ラテン語と命名法』電子版の発行

2007年04月17日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。

これまで絶版になっておりました『菌学ラテン語と命名法』勝本謙著(1996 日本菌学会関東支部) が、新たに電子版となって再版されたようです。
本日付で浅井さんが書かれている「きのこ雑記」に詳しい案内がありますので、ぜひご覧ください。
この案内の文末にも書かれている日本菌学会関東支部のHPにアクセスしましたが、残念ながらまだ案内は書かれていませんでした。きっと近日中に出るものと思います。

勉強をさぼってばかりいる私には書く資格はない気がしますが、この本はすごく優れた本で、ページをめくるたびに「こういう意味だったのか!」と驚くことが多く載っています。
また今年の新年早々、東京の菌類談話会が行った勉強会や3月にあった日本菌学会の勉強会でも多くの受講者がこの本を持って来られていました。
私個人(アナログ人間なので)としては本(印刷物)の方が好きですが、本は場所もとりますし今度出る電子版のものも求める予定です。
_/_/_/_/ 富山県中央植物園  橋屋 誠 _/_/_/_/


マツカサチャワンタケCiboria rufofusca (Weberb.) Sacc.

2007年04月16日 | きのこ

昨日、大観峰から立山寺を回ってきました。
シャグマを探してうろつき周ったのですが…

Dscn1493大観峰はコブシの花が咲き誇っていました。
アカマツ林を探してみましたが収穫は得られず…ただギフチョウが飛び交っていました。
「春に葉に先立って総状花序を下垂するから判り易い」と昨年の合同合宿で教わったのでキブシは判り易かったのですが…2種類あるような様子でした。 Dscn1498Dscn1497 Dscn1500Dscn1504Dscn1505Dscn1507




とって返して立山寺へ行きました。
件の樅の並木にはシャグマアミガサタケは出ておらず、モミの毬果リン片から発生するマツカサチャワンタケが発生していました。


お知らせ-北陸3県きのこ会交流合宿

2007年04月15日 | きのこ

梅雨時の(常緑広葉樹ほか)きのこ観察
橋屋さんから標記の配信がありました。
日時:平成19年7月7日(土)~8日(日)
場所:大飯郡おおい町「きのこの森」
集合:7月7日午後1時 きのこの森管理棟前/現地集合
解散:7月8日午後2時頃(予定)

「7日夜の勉強会では、福井きのこ会及び石川きのこ会の発足前・後からお世話になりました故本郷次雄先生を偲んで、福井きのこ会のあゆみを映像でとらえて見たいと思います。福井きのこ会の幹事から話をすることに致します。7日夜の勉強会後はスライド会をしたいと思います。みなさんのご自慢の映像をお持ちください。」
締切:5月31日(各県代表まで)


フクロシトネタケ

2007年04月08日 | きのこ

今日は暖かな良い天気。
トガリアミガサタケを干すには絶好の日和だ。
Dscn1489朝食には、トガリアミガサタケのバター炒めが出てきた。チョット水っぽかったけど美味しい!


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フクロシトネタケを顕微鏡で覗いてみた。紡錘形の「胞子の両端がくちばし状に尖っているのが判る。
Dscn1491Dscn1440Dscn1442_1Dscn1444_1 暗視野や位相差で覗くとまるで違った世界に観える。シャグマアミガサタケの切片の切り出しに挑戦したが…厚い!子嚢盤の裏側は菌糸が球状になっている。楕円形の胞子も見える…が、時間切れ。明日は朝から東京で仕事だ。
浅井さんの雑記を見てみると、クロチャワンタケの観察も面白そうだ。でも…顕微鏡観察は時間がかかるよネ。


シャグマを食べ損ねました

2007年04月07日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様
今日は非常に実り(収穫?)の多い一日でした。

Dscn1436_2Dscn1437_28:30 ソラとの散歩道(富山市高屋敷)で発生するのはアミガサタケ[Morchella esculenta (L.: Fr.) Pers.]です。今朝は35mm程度になっていましたが、先週から殆ど大きくなっていませんでした。ウグイスが鳴いて、ツバメも飛んできました。
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10:00 大沢野の永瀬さんから電話で「大量に発生している」由、此処に出てくるのはトガリアミガサタケ[Morchella conica Pers.]です。昨年はDscn1457_1Dscn1456_1 15:00七尾に到着!偶然にも荒木♂氏と出会いました。春だというのに…ゴム長靴に合羽ですぞ!(…そういう私も同じだけど (^^; )
シャグマアミガサタケは公園の入り口の道路の法面に、老若男女…ボコボコと発生していました。美味しそうな2個体を試食しようと持ち帰りましたが、結局叶わぬ夢となってしまいました。
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フクロシトネタケは初めてお目にかかりました…「胞子の両端が嘴状になている」由、荒木♂氏に教えて貰いました。
今朝の橋屋さんのメールの中で「モミの毬果(まつぼっくりのこと)(ただしモミはリン片がばらばらになります)に生えるチャワンタケがあります。富山でもきっと見つかるものと思っている種類ですので、ぜひ探してみてください。」と有ったので、荒木氏とシャグマの試食報告を約束してお別れし、先の場所へ取って返しました。結局、見つかったのはクロチャワンタケ(柄が短いので…)でしたが、これも初めてお目にかかった種でした。
Dscn1479Dscn148220:00 夕食には、シロエビのかき揚げ・タラの芽とシイタケの天婦羅・菜の花と網傘茸のクリームパスタでした。とても美味しい春の一品でした。

荒木♂様
大事に持ち帰った2つのシャグマを誤って落としてしまいました。
まるで陶器が割れるように粉々になってしまい…食することが出来なくなってしまいました。美味しそうな奴だったので、とても残念です。
そんな訳で、お約束の試食報告は改めてさせていただきます。

「へぇ~壊れちゃったけど…猛毒なの?」
「ヨーロッパでは毒抜きして食べてるんだと」
「ソラ!そんなの生食したら…お腹を壊すわよ!」
「……(^^;」
「アミガサタケの始末…お願いネ (^^)」