富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

ダイコクシメジとアカヤマドリ

2006年07月16日 | きのこ

060716_honsimeji1昨日、東京出張の際にタカラバイオの「大黒シメジ」を買ってきた。
「松茸は買えるけど、ホンシメジは売ってないんだよね」と自慢していたが…そうはいかなくなった。味を確かめておかなければなるまい。形は本当においしそうな形をしているが、不気味に揃い過ぎている気もする。

今日は井波で観察会が有った。
日本冬虫夏草の会の床尾さんが様々な液浸標本を見せてくれたが…デジカメが雨に濡れてしまい、作動不良になってしまい、全く撮影できなかった。
「標本は35度のアルコール漬けにします…普通はホルマリンですが転用ができないですから」
「つまり、余りで一杯という訳ですね?」
「そうです!交換したアルコールも頂いちゃいます…冬虫夏草酒ですネ」
「ゴキブリから生える奴もですか…?」
「焼きハツタケの酒浸しも美味しいですよ!富山県の人はアミタケは採るけどハツタケは採らないみたいで、沢山残ってますネ」
「鯛や岩魚の骨酒のきのこバージョンですか…試してみなくては」

060716_inami12_hurudou_keiko 妻の強い要望で、観察会の帰りに古洞の森に寄った。昨年足しげく通ったのに出会えなかったアカヤマドリの様子見である。
いつもの東屋前に流れた大きな奴と、食手をそそる様な幼菌が出ていた。
歓喜する妻…やっぱりこれがきのこの楽しみだよネ。
060716_inami13_hurudou 060716_inami14_akayamadori夜、親戚の床屋と一杯やった。予定では大沢野に寄って鮎を仕入れてくる筈だったが、アカヤマドリに変わってしまった。アカヤマドリといえば、やっぱりパスタだネ。大黒シメジを付け焼きにして頂いたが…味がよく判らない。
この勝負、アカヤマドリの勝ち!大黒シメジは顕鏡用にサンプルを残しておりつもりだったのに…残し忘れてしまった。
でも1050円も出して…2度と買う気は起きないなァ。


高原公園のきのこ

2006年07月09日 | きのこ

町内の児童公園にきのこが出ている。
Dscn0604Dscn0605周期的に発生している、イタチタケ(Psathyrella candolliana (Fr.:Fr.) Maire)である。先日の栗林さんの報告にも登場している。
Dscn0608Dscn0610Dscn0622Dscn0623Dscn0626コロコロと沢山出ている…ニセショウロの仲間だろう。胞子表面には襞が有り、周りは透明の物質で囲まれている。ヒメカタショウロではなさそうだ…コニセショウロ(Scleroderma reae Guzman)かもしれない。⇒7月10日追記:「北陸のきのこ図鑑」pp263:フトネノニセショウロ(Scleroderma radicans)に似ている、クランプの有無の確認が必要。

Dscn0611Dscn0613Dscn0617



とても小さいけれど、公園のカシの木の下で、テングタケの仲間が出ていた。襞は白色、未熟なせいか胞子は見えない、縁シスチジアが見える。菌糸にクランプは無い様だ。ツルタケダマシ(Amanita spreta (Pk.) Sacc.)かな?


ダイダイガサ 富山初見参

2006年07月08日 | きのこ

7月7日、古洞の森で栗林さんがダイダイガサを発見!
/////// 栗林さんからのレポート ///////
古洞の森へ出かけました。夏のきのこが出始めました。
12 ダイダイガサ(Cyptotrama asprata)と言う名のとても綺麗なきのこがありました。
富山県ではじめて見られたものだと思います。
Photo_3Photo_5又イグチ科の仲間でヤマナラシノアオネノヤマイグチ(Leccinum duriusculum) ヤマナラシノ木に菌根を作るきのこも早々と発生していました。
その他のイグチ科のきのこは発生していませんでした。テングタケ科ではコテングタケモドキ(Amanita pseudoporphyria)を見ただけで、あとはベニタケ科のきのこが少し見られました。
2_11_1芝生の上にはコキイロウラベニタケ(Entoloma ater)が沢山発生し賑やかです。
 

/////// おしまい ///////


人間ドッグ

2006年07月07日 | 日記・エッセイ・コラム

世は七夕と言うのに、7月6日~7日と人間ドッグだった。

「アッ!ポリープが有ります。生検!」
サンコタケのようなマニュピュレータが、幼菌のような形のポリープを噛み採った。
「十二指腸も調子が悪いんだよね…」
「結果は来週になります。今夜は刺激物、入浴は止めてください!」

「ポリープが幼菌に見えるなんて…オカシイんじゃない?」
「……」
「何の幼菌に見えたの?」
「ウ~ン、Hygrophorus fagi Becker & Bon かな。」