富山きのこクラブ

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第21回 きのこ観察会(2006.7.16)

2006年07月16日 | きのこ

本年度、第1回の中央植物園/友の会 きのこ部会の観察会は、木彫の街「井波」での冬虫夏草閑乗寺公園のきのこの観察がテーマである。今回の観察会も…雨、富山県全域に洪水・雷警報が出ていたようだ。

冬虫夏草の観察は、井波の街中のUさん宅の庭で行われた。
「日本冬虫夏草の会」副会長の床尾さんのお計らいで実現したものだ。ここのお宅では、トビシマセミタケ、オオセミタケ、セミタケ、ハナサナギタケなどの種類が見つかっているそうだ。
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庭はコケが一面に生えていて、とても綺麗に管理されている。
米寿を超えられて、尚、かくしゃくとされているご主人から、説明を受けた。発生している場所には、針金や割り箸が差されている。カメムシタケは良く判ったのだが…しかし…トビシマセミタケは良く判らない!ただのゴミにしかみえないのだ。

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縁側に上がらせて頂き、お茶までご馳走になった。こんな調子で冬虫夏草の観察ができる環境は、他にはちょっとないだろう。床尾さんから、持参された標本を使って、色々な種類の冬虫夏草の解説をしていただいた。掘り揚げるまでに7時間もかかった例もあるそうだ。圧巻はエニワセミタケ。微細なアリタケにも驚かされた。そして…このような菌を探し当て、堀揚げることが出来る人達には、もっと驚かされた。

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道の駅:井波で昼食後、近くの閑乗寺公園できのこの採取・同定会が行われた。
県西部での観察は昨年の高岡城址公園に続いて2回目である。
1時間強の短い間だったが、40数種類のきのこが採取された。トラシマチチタケなど、初めてお目にかかるきのこにも出会う事ができた。

来週は古洞の森で第22回の観察会である。
9月には北陸3県のきのこ会合同合宿(@日和田高原)が企画されている。合宿では勉強会「小寺裕一氏による顕微鏡の世界についての講演」も行われるそうだ。
今年も色々と楽しめそうだ。


ダイコクシメジとアカヤマドリ

2006年07月16日 | きのこ

060716_honsimeji1昨日、東京出張の際にタカラバイオの「大黒シメジ」を買ってきた。
「松茸は買えるけど、ホンシメジは売ってないんだよね」と自慢していたが…そうはいかなくなった。味を確かめておかなければなるまい。形は本当においしそうな形をしているが、不気味に揃い過ぎている気もする。

今日は井波で観察会が有った。
日本冬虫夏草の会の床尾さんが様々な液浸標本を見せてくれたが…デジカメが雨に濡れてしまい、作動不良になってしまい、全く撮影できなかった。
「標本は35度のアルコール漬けにします…普通はホルマリンですが転用ができないですから」
「つまり、余りで一杯という訳ですね?」
「そうです!交換したアルコールも頂いちゃいます…冬虫夏草酒ですネ」
「ゴキブリから生える奴もですか…?」
「焼きハツタケの酒浸しも美味しいですよ!富山県の人はアミタケは採るけどハツタケは採らないみたいで、沢山残ってますネ」
「鯛や岩魚の骨酒のきのこバージョンですか…試してみなくては」

060716_inami12_hurudou_keiko 妻の強い要望で、観察会の帰りに古洞の森に寄った。昨年足しげく通ったのに出会えなかったアカヤマドリの様子見である。
いつもの東屋前に流れた大きな奴と、食手をそそる様な幼菌が出ていた。
歓喜する妻…やっぱりこれがきのこの楽しみだよネ。
060716_inami13_hurudou 060716_inami14_akayamadori夜、親戚の床屋と一杯やった。予定では大沢野に寄って鮎を仕入れてくる筈だったが、アカヤマドリに変わってしまった。アカヤマドリといえば、やっぱりパスタだネ。大黒シメジを付け焼きにして頂いたが…味がよく判らない。
この勝負、アカヤマドリの勝ち!大黒シメジは顕鏡用にサンプルを残しておりつもりだったのに…残し忘れてしまった。
でも1050円も出して…2度と買う気は起きないなァ。