富山きのこクラブ

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Re: 薬勝寺池公園きのこ情報

2009年12月02日 | きのこ

四ツ木様
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
きれいな写真のヒラタケですね。
ぜひ来年行うきのこ展で写真を使わせてくださいね。

>残念ながら白コブ病で全く食用価値なしでガッカリ。
やはり欲張らずに収穫すべきでした。

白コブ病になっても加熱して食べる場合は問題がないと言いますが、やはり抵抗がありますね。ヒラタケを栽培する場合、細かい網で被えばこの病気の発生を抑えられると聞きましたが、栽培されている方は非常に苦労されているのだと思います。

> また薬勝寺池でもナメコの発生があります。昨年
> 少し異変なのでしょうか
 ナメコが見られる場所は多くがブナ帯だと思うのですが、ナラ枯れで枯れたミズナラやコナラにも発生しているところを見ると、けっこう標高の低い場所でも生育できるのだと思います。
前にも書いたと思いますが、富山の平地では初冬にムキタケが見られるのも、京都育ちの私には驚きです。
昨日も南砺市の方から、山でナメコを採って冷凍などで保存したが、多量にあるためどうしたらよいか?との質問がありました。
ナラ枯れで枯れたコナラやミズナラには思ったより早くナメコなどが発生しているのだと思います。
立ち枯れたコナラやミズナラはなかなか倒れないので、数年間は同じ木にナメコが生えるものと思います(樹皮が剥げると難しいかもしれません)。

> ムラサキシメジ
 ムラサキシメジは菌根菌でなく腐生菌ですが、義理堅いとでも言いますか、毎年同じ所でよく見ます。これは発生場所が、風や地形の関係で木の葉などが溜まる場所であるとか、人間が人為的に落葉を補給しているからだと思います。
葉が落ちた明るい林の中できのこを探しのもなかなか愉快だと思います。

> ミネシメジ?
 この2種はひだのつき方が違いますので、この点で区別できると思います。
また私は不勉強でシロノハイイロシメジとハイイロシメジの明瞭な区別点を知りませんが、どちらもゴマ油に似た香りがするように覚えています。

ミネシメジは私も今年11月にモミ林で採集しました。
現場にはやや古くなったアカモミタケとヒメサクラシメジが多数ありましたので、四ツ木様が今回きのこを採集された場所も11月に入った頃にはこれらが発生しているものと思います。

> ホコリタケの一種
>  何ホコリタケでしょうか?
 標本が複数あれば、筑波大学の糟谷さんに送ればきっと同定してくれるものと思います。
この際も一部は手元に置いて、名前が決まればぜひ植物園へも納めていただければ、県内のフロラ調査に役立ちます。

> きのこも今年は少なく、蕎麦と関連するのでしょうか。
> 薬勝寺池公園も例外ではありませんでした。
 どうなのでしょうか?
私が思うだけですが、今年のきのこの不作は9月の雨が降らなかったことが一番だと思います。
秋雨がほとんどなかったので、この時期に出るはずのホウベニシロアシイグチやベニイグチなどが今年は非常に少なかったように思いました。

植物園には今もエノキタケなどが持ち込まれています。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


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