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タマウラベニタケのタマタマ

2006年06月06日 | きのこ

「タマウラベニタケのタマタマはタマウラベニタケに侵されたナラタケの奇形だと!」
「えっ~!それって逆じゃないの?」
「いやいや、「きのこ博士入門」にそう書いてあるよ。最新の本だし、著者はチョットおかしいコスプレ趣味の人らしいけど…まともな研究者みたいだから…」
「あら、幼菌の会の「きのこ図鑑」と同じ写真が使われているネ」
「菌に侵された菌はどっちが主体なのかネ?タケリタケなんてのも有るし…」

てな訳で検索したら…有った!本文は入手できないので概要だけメモしておこう。
Mycologia Volume 93, Number 5 September 2001 
Field observations and inoculation experiments to determine the nature of the carpophoroids associated with Entoloma abortivum and Armillaria.
Daniel L. Lindner Czederpiltz et.al.

概要
我々の野外観測と予備の実験室的研究によって示されるように、伝統的にタマウラベニタケ(「発育不全のEntoloma」)に分類された奇形子実体はタマウラベニタケ菌糸によって充満された奇形のナラタケ子実体を表す。.
これは 奇形子実体 がナラタケによって侵入されたタマウラベニタケ子実体であるという一般に受け入れられた説を否定する。奇形子実体は、菌糸束からの成長と発生や担子器上のナラタケ様胞子の生産を含む、ナラタケ子実体の構造的な特性の多くを有する。我々の接種実験は、ナラタケモドキの子実構造の発達を人工的に中止するタマウラベニタケの能力を証明する。まれな例で、タマウラベニタケの導入はナラタケモドキ子実構造を、自然に観察される未熟な奇形子実体に巨視的に類似するに至るまで混乱させる。タマウラベニタケが自然条件下でナラタケ種の寄生菌ならば、タマウラベニタケはナラタケ個体群の制御に寄与するだろうし、有害なナラタケ種の生物的防除の候補として調査される得るだろう。我々は「発育不全の Entoloma」がタマウラベニタケ の普通の名前として使用されることを勧める。
奇形子実体(carpophoroids)

「なんだ~?今までタマタマを観察した人が居なかったという事か?」「スライスしてスープにしたらナラタケのダシが出て、美味しいかな?」
「…今年、やってみよう!!」


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