富山きのこクラブ

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お目見えアミガサタケ

2008年04月13日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

今朝、ソラとの散歩道にアミガサタケが出ていました。例年、沢山出るのだけれど…今年は3個しか見えませんでした。
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午後、七尾へシャグマアミガサタケを観に行きました。モミ林の中では、ぜんぜん発生が見られませんでしたが、道路の法面には結構出ていました。チョット遅かったかも知れません。
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モミの林の下ではクロチャワンタケが出ていました。
チャワンタケといえば…例の「小さなチャワンタケ」について橋屋さんのコメントがあり『井口君の見るところはCiborinia gracilipesという種類ではないかとのことで、この種はコブシやタムシバなどの花に菌核を作るという話でした。ツバキノキンカクチャワンタケのように翌年も花の残骸が残らないため、なかなか着いた花を決めにくいそうです。』との事です。
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付近の杉の造林地の切り株には、フクロシトネタケの幼菌?が見られました。
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別の切り株にはマンネンタケが3本、立っていました。
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同じような場所に、ミイノモミウラモドキも見られました。
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胞子はテトラポットの様な形をしていて、「北陸のきのこ図鑑」では学名が Entoloma conferendum (Britz.) Noordel.(E.(Rhodophyllusの誤りだそうです) staurosporus (Bres.) J.Lange)とカッコ付きで表記されています。「staurosporus」は「星の様な胞子」の意味で、なかなか良い形容だと思うのですが…橋屋さんに尋ねてみました。
『これは、Entoloma conferendum (Britzelm.) Noordel., Persoonia 10(4): 446 (1980) Basionym(最初の記載の時の学名)が、 Agaricus conferendus Britzelm. 1881だったのに対し、Rhodophyllus staurosporus (Bres.) J.E. Lange (1929),は、後から付けられた名前だったために、 (= Entoloma conferendum var. conferendum),とするのが良いということです。
間違い(異名=シノニム)であろうがなかろうが、いったん使われたstaurosporusという種形容詞は同じ属の中では使えないというのが規則(命名規約)ですので、良い名前ながら新たに見つかった種類にこの言葉を使うことはできません。』とのこと。
また、シャグマアミガサタケについては
『富山でもどこかでシャグマアミガサタケが見られないでしょうか?
京都や奈良では雑木林が茂ってやや暗くなったような、谷のような斜面にポツンと出ていたシャグマを見たことがあります。こんな環境なら富山にもいっぱいありますが、春の山菜採りの時にも気にしているものの、まだ見たことがありません。
山菜と言えば、先週の土曜日近くの雑木林へ出かけたところ、タラの芽はほとんど先に採られていましたが、コシアブラの芽が採集適期でした。
これからは皆さんも山菜採りに山へ出かけられる日が続くものと思います。』との事でした。

_/_/_/_/_/ 1週間遅れの伊藤春雄 _/_/_/_/_/