富山きのこクラブ

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3県交流会で採れたきのこ

2007年07月17日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様
植物園の橋屋です。

先週、福井県であった3県交流会で採れたきのこに珍しい種類がありましたので報告します。
1.アリノタイマツ
 岩や土の壁になったところで、青白い地衣類上に発生する。形は1cmくらいで棒状をしているがオレンジ色でひじょうに目立つ。採集例はひじょうに少なく、大津市や京都府大山崎町、京都市上京区、兵庫県の竜野市と宍粟市で、今回の小浜市は6ヶ所目?にあたる。仲間には切り株の上に発生するシラウオタケなどがある。

070718arinotaimatu(この写真は栗林さんの提供)
橋屋さんが先日報告されたアリノタイマツの写真を添付します。私も始めて見ることが出来た珍しいきのこで、地衣類に発生するきのこと聞きました。(栗林義弘)

2.コブミノコガサタケ
  (まだしっかりと顕微鏡観察ができていない)
 胞子にはこぶがあり、待ち針状のシスチジアを持つ。サイズ等はまだ測っていない。本郷先生が滋賀県大津市の三井寺で採集され新種記載された種類。胞子にこぶがあることから同時に新属を創設された。後にイギリスのR.Watlingにより、コガサタケ属に移されている。記録は少ないようで現在文献類を探している。今年宮崎県で黒木氏により採集されている。
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両種とも同定が正しければ、北陸地域では初記録となる。
_/_/_/_/_/富山県中央植物園 橋屋 誠_/_/_/_/_/