北陸3県のきのこ会交流合宿が開催された。
今年の当番は福井きのこ会、テーマは”梅雨時の(常緑広葉樹林ほか)きのこ観察”である。
九州では梅雨前線が猛威を振るっていたが、北陸は晴れ間が見えるほどの良い天気だ。集合場所は福井県おおい町「きのこの森」、富山の自宅を8:00に出発したら12:00に到着した。参加者総数は老若男女合わせて45名であった。
初日の観察場所は2箇所。おおい町赤ぐり崎と小浜市小浜公園だ。受付を早々に済まして、13:30の開始を待ちきれずに赤ぐり崎へ…
オートキャンプ場から隣接したあかぐり苑へと続くシイ・カシの常緑広葉樹林が広がっている。橋を渡って冠者島へ…磯遊びをしている家族がいる。
ナラタケモドキ、オオヒラタケ?(橋屋さん注目!)、(オオ)ノウタケ、ヒメキシメジ、ヤマモモ(私は始めて見た)、チャワンタケの仲間、アラゲキクラゲ、ヘビキノコモドキ、ヒイロタケ、アイタケ、ニオイワチチタケ…等、色々なきのこが出ている。
福井県とはいえ京都のすぐそばだから、富山とはだいぶ様子が異なるようだ。きのこの森へ戻る途中、嶋山神社に寄り道した。短時間で、蚊に悩まされたが、ムラサキヤマドリタケ等が採取され面白いスポットであった。
「きのこの森」で同定会が始まった。小浜公園はシイ・カシ・コナラ・ミズナラの混成林だそうで、アカヤマドリやタマゴタケ・ナラタケモドキなど美味しそうなきのこが並んでいる。 昨年、日和田で講演していただいた小寺さんが京都から参加されている。池田先生は何時ものスタイルで(^^)参加されている。
同定会が終わって、宿舎の「流星館」へ移動。懇親会の前に、故本郷先生に1分間の黙祷をささげ、続いて先生から深い薫陶を受けた、福井きのこ会のあゆみが紹介された。 先生の福井きのこ会での講演記録や野生きのこの指導記録が紹介され、また先生のきのこの線画や活動の画像が載っている会報「しもこし」の表紙が紹介された。私は先生との面識は無いが、会員の先生に対する深い尊敬の念が胸に染み入るようなお話であった。
懇親会が始まった。3県の交流会も回を重ねて、顔なじみになった会員も居るようだ。
お酒もまわって、一心地ついて…スライド会が始まった。池田先生から紹介された、ツチグリから発生しているベニタケの仲間(チチタケ?)が特に印象に残った。「固定観念を持った人にはこのような観察は出来ない…プチッとむしってしまうから」とのこと。
食堂を追い出され、エントランスホールに居を移して、更にスライド会が続けられた……明日に続く