Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

「求めよされば与えられん」

2013-05-30 12:16:00 | いろいろ
私は同性愛者などマイノリティ差別には反対で、好きな映画がこのブログに貼ってある「イヴ・サンローラン」だったり「シングルマン」だったりします。が、腐女子ではありません。ずっと前、二十歳くらいまで少女マンガは描いてましたが、いつの間にか現実が楽しくなって(つまりは自由に都会を行動できるようになったら大学や仕事の後はマンガ描くよりおしゃれして出かけて遊んだ方が面白い)腐女子?他人事だわ。。。と思っていたのです。

それがシャーロックを好きになったら、同じファンの方に腐の方も多く、皆さんお人柄も良く、一方的に再会したみたいで不思議です。そんな彼女達の心配事と言えば「結婚しないのでは?」「死ぬ時ひとりなのでは?」という事。

面白いな、と思ったのは腐の彼女達にとっては「現実に彼と会ったりする時間は無駄だ」という予測ですw。ドラマや映画が基準だと、現実は概して退屈だし、刺激には危険が伴うし、第一イケメンは向こうから勝手にアップで登場してくれる率は低い。彼氏や夫の趣味につき合う時間があったら、自分が見たいドラマ見たり、創作に没頭する方が幸福度、自己達成度も高い。一理あります。でも、現実にもドラマチック=ドラマのようなことがないわけではないです。それに出会うかどうかは、それを求めるか求めないかの差でしょう。

ただ、ドラマチックというのは、悲劇がつきもの。平穏が続いてはドラマになりません。簡単に言えば恋愛は、好きな人とつき合うようになってただ幸せ!というのはほんの一瞬で、あとはコミュニケーションに一喜一憂するか、自分があきるか、相手にフラれるかの3択ですもの。それなのに恋愛したいと思うのは、それも人間関係の創作活動だからだと思うのです。腐女子で創作してる人は努力して仕事すれば必ず作品が完成するけど、恋愛の場合は相手にも意思があるのででき上がりは予想外なことが多くて割が悪いですが。

そんなことを考えていたら思い出した、私の過去の出来事。近所のレンタル屋にビデオを返しに行って店を出た外階段で、大天使に声をかけられた。というのは、名前が四大天使のひとりと同じだったw ってだけだけど、その彼は「英仏のハーフ、面長のイケメン、眼鏡男子」で、オールドイングランドのグレーのダッフルコートが似合って、香水はコムデギャルソン、日本語ペラペラ、とまるで私が少女マンガを描くなら描いていそうな男子だった。あの時の私よ!なぜ数ヶ月で別れたのか?!(あ、私腐じゃなかったんだ)

たぶん、その時の私は結婚願望があって、彼はファッション・フォトグラファーの卵で、単純な計算では安定した結婚には不向き=真剣になってはいけない、と判定したのだ。しかし当時の私には計算が苦手という自覚すらなく、結局計算は苦手なまま今の夫と出会い結婚、今に至るので、逃がした魚は大きかった・・・のか、そうでないのか。

いまだもって計算が苦手な私には、結婚してさえも安定という日々は来ません。なぜなら、自分が苦手なのに、人生やお金の計算が得意な男がどうしても好きになれないのです。自分が求めてしまった結果なのだから自業自得です。「結婚」とは求めたけれど「安定した」と形容するのをすっかり忘れてました。そして、彼の趣味は時間の無駄と奴がクリケットとかサッカーの試合を見てる時私はイヤフォンでDVD見てると、阻害されてると勘違いして「離婚したいのか?」と聞いて来る。ふむ。腐ではなくても、既婚者も、皆が皆、夫婦仲良く平和な老後が保証されているわけではないのです。

神様は求めたものをちゃんと与えてくださいます。私の大天使とか夫のように。しかし私もいい加減長く生きてるんだから、もっと大人らしい、きちんとした人生を心の底から求めなくては。「腐」か「予測不能の結婚生活」の2択以外を!