雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

白木峰(1596m)~小白木峰

2012年06月19日 | 富山県の山

白木峰の池塘と浮島 。。。


        2012/6/17(日)  白木峰(1596m)~小白木峰(1436m)      
                                           白木峰登山口往復



今町P(7:00)→金沢森本IC経由富山西IC(7:35)→白木峰登山口P(9:00~20)→白木峰(10:05~10)
→池塘(10:30~35)→白木峰(10:55~11:00)→小白木峰(12:30~13:15)→
白木峰登山口P(15:20~30)→富山西IC(17:00)→金沢森本IC(17:25)→今町P(17:30)


白木峰は「すす竹」採りで賑わっていた。


前日の夜中から雨が降り続いており、自宅を出た時は雨風、集合場所でも小雨の中の出発となった。
梅雨の真っ最中!多少の雨は覚悟の山行であったが、高速の途中で回復方向に向かう。

R471から「富山県21世紀の森」を横切る道路に入り、森の途中にあった杉ヶ平キャンプ場管理棟で
トイレ休憩(外トイレ内トイレあり)をさせて頂く。 (登山口Pにも男女別の立派なトイレあり。)
メンバーの一人が、以前にこのキャンプ場から約3時間をかけて白木峰まで登った事があると言う話で
地図を良く見ると確かに途中(標高870m付近)から登山道があり、駐車場のある登山口に合流している。
林道のお陰で、ハードな山にもなり、最後まで林道を歩けば優しい山にもなり、地形としては面白いかも。

キャンプ場の管理人さんのお話では、富山県ナチュラリストの皆さん20名程が先に行かれたとのこと
登山口には既に10台ほどの車が止まっており満車だったので、林道入口脇に止めて出発した。

登山口の標高は既に1320m程あり、白木峰1596mとの標高差はそれ程ないのだが
標高1550mまではかなりの急登であった。と言ってもほとんどが階段状に整備されており、
途中で2ヶ所 林道と出会うので、ホッと一息付けて、さてまた登るぞ!っと頑張ればあっという間に山頂!
山頂手前からは360度開けていて、晴れていれば素晴らしい眺望だろうと思えたが、本日は残念なり (*_*)

山頂到着時間は予定通りだったが、計画書には無かったこの先の「浮島のある池塘」に行ってみたいと思い
リーダーにお願いしたところ、気持ち良くOKして頂き、山頂での休憩もそこそこに出発して20分程で到着!
池塘まで階段や木道が整備され、多少のアップダウンはあるが、それがまた良い光景を生み出している。
池塘周りの水場を好むイワギキョウやワタスゲが白い花を咲かせていて、赤兎の雰囲気にとても似ていた。

モリアオガエルの卵も多く、池塘の周りに同じように白い花を咲かせたように点在、
ニッコウキスゲにはまだ早い時期であったが、白木峰独特の雰囲気は十分に味わう事ができて、
池塘でのんびり、カエルやトンボさんと遊ぶのも良いなぁと密かに思った (^^ゞ

予定外の池塘往復に45分を使ってしまったので、小白木峰に到着したのは12時半頃!
距離にして3.5km、標高差も150m程だが、前日の雨でぬかるんでいる個所が多く、登山靴は泥んこ
直ぐに眺望もなくなりダラダラアップダウン、唯一、ミツバノオウレンやピンクのコイワカガミがずっと咲いていて、
後半ツバメオモトも見られたが、それ以外は全く変化が無いのでお腹も空いて、いったい何処まで行くんだ状態。
やがて登山道の途中のようなところに三角点と看板らしい棒状の物が立ててあり、あれっ?ここが?
と言う場所が小白木峰であり、左手に数メートル入ると草を狩った展望休憩地があったので、そこで昼休憩とした。
ここでも本日は残念ながら雲が多く、近くの金剛銅山が分かる程度で、他の眺望は全くなかった。

帰路には天候回復か?とやや期待したが、相変わらず雲が多く何も見ずにひたすら下山。
白木峰からの急下り、登りでは何となく階段だーとしか思わなかったが、歩幅が不規則なのは仕方ないとして
階段に使用している木が丸太であり丸いので、足場が悪く油断すると不安定になり滑る。
雨の場合などは、大周りではあるが林道が並行しており、それほど時間差もなく下りられそうで、そこは有難い。

途中ですれ違った富山県ナチュラリストの方に、「立山の麓から」さんはいませんか?と尋ねてみたが
今日は来ていないと言う事で、もしや偶然にと思ったが残念ながらお会いすることはできなかった。

すれ違ったと言えば、すす竹採りの大きな(重そうな布製のザック)を担いだ方達が何組もおられて
ちょっと触らせて頂いたが、重くてビクともしない (^^ゞ あれはきっと30~40kgはあると思えた。
すす竹の食べ方として名人に聞いた話では、焼いたり味噌煮込みにしたりで、美味しく頂けるとのこと。
メンバーのKさんが集めたすす竹が、登山道を普通に歩いて採取しただけで数十本あったようなので
どうやらこの山は、すす竹の宝庫のようである。そしてそして宝庫と言えば、虫の宝庫でもあった。

この時期独特なのだろう、雨上がりと言うのも関係しているのか? いつの間にか皆さん顔を刺されて
瞼やおでこ、頬など数か所、目が開かない程に赤く腫れた人も2人おり、人相が変わってしまい笑える程だった。
本人は真剣なのにこんな悠長なことを書いている私は、前回の三ノ峰で人の倍は刺されて十分に懲りており、
登山口Pで異様に多かった虫の襲撃を受けた時点で、何時になくガッチリガードで臨んだ。
それでも虫は顔に何度もとまったが、常に息を吹きかけて払いのけた成果で何とか無事だった (^^)v

私の知る範囲で、梅雨時の白木峰と三ノ峰は、虫よけスプレーや虫よけ網などの対策が必須である。


白木峰登山口より往復!


 
    登山口Pのトイレ                      直登の登山道は階段を上がる

白木峰登山口のトイレ前広場に車が7台、登山口手前の路肩に3~4台、右の林道は車が通行止めなので、
脇に数台は止められるが、ニッコウキスゲの花の見頃ピーク時には混み合いそうだ!


 
10分強の登りで、最初の林道に突き当たる! ガードを乗り越え、直ぐに右手の岩の階段を登る。


 
      更に30分程の登りで2番目の林道出合!ここから林道左手方向に白木峰山荘が見えていた。
ここでまた岩の階段を登り、最後の急登に突入する!


 
7~8分でヘリポートのある広場に…ここからは見晴らしも良く平坦、3分程の木道歩きで白木峰(ピーク)だ!


白木峰(1596m)ピークに三角点はない!


 
山頂看板とメンバー                        山頂の応接セット

雨嵐となってもビクともしないであろう、丸い方位板をテーブルに、会議ができそうな配置の高級石の椅子。
足元も雨などがたまらないようにガッチリ舗装、流石に 「県立自然公園特別地域指定」 と言うだけあって
富山県がお金をかけて、皆さんに公開しつつ自然を守ってくれているのだと思えた。


20分ほど先の浮島と池塘を見に行く。


 
池塘までも気持ちの良い木道が続く!


 
途中にある池塘でも 「モリアオガエルの卵」 が多くみられ、 雪渓超えも1箇所あった。


イワギキョウやワタスゲが咲き乱れる池塘散策!



標高1550m辺り、浮島のある雲上の池塘…安定した木道で一周できる。


 
             中央が浮島                 モリアオガエルの他に クロサンショウウオの卵も。

ソフトボールのような白い泡状のもの、この卵塊の中に、モリアオガエルの卵が400~500入っているらしい。
 オタマジャクシになってポトッと池に落ちるのを、下で口を開けて待っているものがいると聞いたことがあり
生き残れるのはいったいどれくらいだろうか? クロサンショウウオも体の小さな仲間を食べる程の肉食である。


池塘で小さなトンボ発見 。。。



ルリイトトンボ ♂ (瑠璃糸蜻蛉) …綺麗な瑠璃色の縞、寒冷地の高山の湿地に生息すると言われる。


小白木峰に向かう!


 
  気持ちのよい稜線はしばらくだけ。             石の祠とお地蔵さん(ここに三角点あり)


 
ぬかるんでいない箇所は歩きやすいが、変化のないアップダウンの連続! (ブナ林も少なくここだけ)


小白木峰に到着!


 
傾いた古い?三角点と新しい三角点が登山道の真ん中にあり、狭い場所で小白木峰からの登山者と対面!
(右画像)小白木峰が狭い為か?左手に少し入って、刈り払いされた箇所があり、ここで昼休憩とした。


 
林道を乗り越え、急登の登山道を下山し、白木峰登山口に下りてきた。


白木峰 6月の花たち 。。。


 
 ミツバオウレン                    ミツババイカオウレン


 
ツマトリソウ                        ツバメオモト


       
マイズルソウ    ゴゼンタチバナとアカモノ    コイワカガミ        チゴユリ       ニッコウキスゲ

 
6月の花は白っぽい色が多かったが、小白木峰への登山道では鮮やかな濃いピンクのコイワカガミを多く見かけ
ミツバオウレンとアカモノも登山道両脇に並んで咲いており、踏みつけないように気遣う程の群生であった。
ササユリなども固い蕾がほとんどだったが、早咲きのニッコウキスゲが1輪だけ咲いていた。



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12 コメント

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ススタケ (ざわちゃん)
2012-06-20 21:08:32
この時期の白木峰、特に小白木峰はススタケが沢山取れるらしいですね~。

私も昨年、小白木峰から白木峰のコースをススタケ採りメインで歩きましたよ^^。
昨年は時期が遅かったため少ししか採れませんでしたが・・・。
ただ、小白木峰からのコースは歩く人が少ないのか登山道は荒れていて倒木も多くて歩きにくかったです><。
写真、見た顔の人が多いですね(笑い

会の例会でしたか?
私は彼女がうるさいので先週は山歩きできませんでした
返信する
こんばんは^^ (のの ☆)
2012-06-20 22:17:17
2年前に山の会で 白木峰に行ったんですが 長い道のりだったような記憶があります。2年前はブログを半年以上休んでいて記事に残してないんですが やっぱり残しておけば良かったなぁと思ってます。だって記憶が曖昧になってしまうんだもん←やっぱり歳には勝てん(^^ゞ
snoopyさんの写真は ホントにどれも綺麗~
お花の名前もとってもよくご存知ですね!ここで勉強させてもらえる(⌒_⌒)ニコ
昨年 石川自然学校の散策会で 虫に刺されまくりました。目の上に3か所刺された時はお岩さん状態。首をやられた時はほっぺたと首の境目がなくなりました・・
目の中にまで飛び込んでくるんだから 参る~
先日の中山では 虫よけリングを両手に。虫よけスプレーを常備。それでも寄ってくる虫って・・強烈だ・・・
snoopyさんのブログをリンクさせてもらっていいですか?
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ざわちゃんへ (snoopy)
2012-06-20 22:40:24
小白木峰付近でもすす竹採りの人を沢山見かけました。すす竹と虫は今が旬のようですね (^^ゞ
でも、ざわちゃんがすす竹採りとは意外でした~。
車が2台あれば小白木峰から下山も有りだったのですが、往復の方が正解だったのかな?
見た顔?…この写真で分かってしまったざわちゃんは新人卒業! 証書授与 (^^)/~
えっ彼女? 今から山歩きを仕込むべし
返信する
のの ☆さんへ (snoopy)
2012-06-20 22:59:00
のの ☆さん、そう何です! だんだん私の記憶力が…(*_*;
と思って、最初は山に限らず思い出を書き残そうと始めたのですが、
いつの間にか山に魅せられてハマってしまい、今では山歩きばかりのブログになっています。(^^ゞ
のの ☆さんも、もしや血液はO型かな~? 何故かO型って虫に好かれてます(笑)
私は鼻に飛び込んできてそのまま飲み込んだ事があるのですが、頬っぺたと首の境目が無くなる方が強烈ですね!
石川自然学校という団体があるのですか、のの ☆さんも色々と活動されていて、偉いです。

ブログリンクありがとうございます、私の方もリンクさせて頂きたいので宜しくお願いします。
また色々情報交換しながら、楽しい山行をしましょうね♪
返信する
探しに行く山 (こしのしらやま)
2012-06-21 10:49:32
私のBlogにコメントいただいた正しく「探しに行く山です、白木峰」
毎年、通行止の車道を歩いて山頂へ、此処で何度も野ウサギ、野鳥、アサギマダラに逢ってます。
池塘付近のサワラン、トキソウ、キソチドリ、カオシロトンボ、ルリイトトンボ・・・etc
此処で花、トンボ、喋喋と戯れて1日終わっちゃいます。
浮島の入り口にハクサンシャクナゲ咲いているのですが気づきましたか?
浮島のバックにアルプス眺望!絵になります。
そうそう、お隣の金剛堂山は昔は西白木峰と呼ばれていたのです。(前田の殿様がかってに変えたとか?)
冬期も眺望の素晴しい山らしいですよ。
この山だけはSnoopyさんの前に登りたかったです。
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鼻の中も強烈ですね! (のの ☆)
2012-06-21 12:29:41
そのまま飲み込むsnoopyさんもすごい~
もしや・・・のO型です(*^^*ゞ
私すごい汗かきで まだみんなが 暑いね~ぐらいの時にすでに私は シャワーを浴びたように前髪はベタベタ。顔に塗った日焼け止めは汗であとかたもなく・・・
山に行く時 化粧をする女子もいるんだけど 私には無駄な抵抗だとわかってるので いつもすっぴん。なので 自分の写真は撮らない(カメラが壊れるとは言わない(*^^*ゞ)ホントおばさんなので~~
ブログは私も読書の覚書きのつもりで始めたのに 昨年あたりから 山に記事ばかりになってきてしまって。。あはは 多分 今年もそうなりそうだなぁ。。
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Unknown (へぼつり師)
2012-06-21 12:35:01
snoopyさんこんには。
白木峰有名な山なのにまだ登った事ありません。
だいぶ以前に下の大長谷でキノコ探しした事はあります。
村上山荘という料理民宿みたいのがありまして
そこに採ったキノコを持ち込み料理してもらいましたね。熊汁や岩魚の昆布締めも美味しかったですね。
山の話ではなく食べ物の話で御免なさい!
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こしのしらやまさんへ (snoopy)
2012-06-22 12:42:51
そうでしたか毎年…私達は池塘に5分程しかいなかったので、シャクナゲにも気付かず(花は終わっていたのかな?)
足元に止まっていた小さなトンボと、池の中のカエルとサンショウウオ(らしきもの)だけ覗いてきました。
アルプス眺望は見たかったですね!ニッコウキスゲの頃にも、秋にも…そんな思いが募る山ですね!
白木峰は初めてだったのですが、雪の時期に登った仲間も沢山いて、写真も見ました。
雲間にチラッと見えていた山々を見ながら、残雪時期が何となく想像できて、その頃にも歩いてみたいなぁと思いました。
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のの ☆さんへ (snoopy)
2012-06-22 13:23:19
のの ☆さん、すっぴんで?(@_@
私はムダな抵抗でも日焼け対策で 「SPF50+++」にこだわってその上に化粧もして…と、出足は決めているけど
やっぱり汗で流れますね~、その後は「ええい焼けたら焼けただ!」…諦めも早い?そんなO型です (^^ゞ
汗かきだと水分補給も頻繁だから、飲み物も多めでザックも重くなりそうですね!
8kg 以上になるとズッシリ肩に食い込むので、夏の縦走ではその辺りがいつも悩みどころの、ひ弱な私です
返信する
へぼつり師さんへ (snoopy)
2012-06-22 13:53:58
もちろん、キノコ採りはおまけで、渓流釣りがメインだったのでしょうか?
富山は大きな川が多いので、大小様々な谷も多そうで、必然的に渓流釣り場もバラエティー豊かなのでしょうね!
自分で採ったものを即料理してくれる民宿って良いですね~。
山菜は直ぐに料理しないと風味がなくなる。 つまり山に帰るのだとか、お爺ちゃんが言ってました。
何だか食べるのが愛おしいけど、ムダなく食べてあげるのも優しさでしょうか?
でも熊汁って、名前を聞いただけで私は拒絶反応を起こします (汗っ)
返信する

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