バムッカレの石灰棚
2014/3/5(水)~14(金) トルコ…5つの世界遺産を巡る旅(6日目)
<ターキッシュエアライン直行便にて>
◆ 5つの世界遺産 ◆ (1)イスタンブール歴史地域 (1985年文化遺産)
(2)ハットゥシャ : ヒッタイトの首都 (1986年文化遺産)
(3)ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 (1985年複合遺産)
(4)ヒエラポリス-パムッカレ (1988年複合遺産) (5)トロイの古代遺跡 (1998年文化遺産)
<1日目> 小松空港~成田空港~イスタンブール空港~イスタンブールホテル泊
<2日目> (世界遺産)イスタンブール歴史地区~トルコの首都アンカラ~アンカラホテル泊
<3日目> アンカラ~(世界遺産)ボアズカレ遺跡~カッパドキアホテル泊
<4日目> カッパドキアのバルーン体験~(世界遺産)カッパドキア奇岩群~カッパドキアホテル(連泊)
<5日目> (世界遺産)カッパドキアギョレメ野外博物館~コンヤ観光~コンヤホテル泊
<6日目> コンヤ~(世界遺産) ヒエラポリス遺跡 ・バムッカレ石灰棚~バムッカレホテル泊
<7日目> バムッカレ~古代都市エフェソス観光~エドレミットホテル泊
<8日目> エドレミット~(世界遺産)トロイ遺跡~ダーダネルス海峡フェリー~イスタンブルホテル泊
<9 ・10日目> イスタンブール観光~イスタンブール空港~成田空港~(新幹線)金沢
2日目のイスタンブールからアンカラへの移動は(約450km/6時間)だったが、本日も負けず劣らずの移動日!
コンヤを朝8時に出発し、古代ローマの温泉保養都市バムッカレまで(約400km/5時間30分)の移動である。
とは言え、カッパドキアと同等の人気スポットである 「バムッカレ石灰棚」 に行けるのが、とても楽しみであった♪
お天気はハッキリせず、出発時の朝は小雨模様で寒かったが、バムッカレ到着の頃には止み
ホテル到着の頃には青空となったので、長距離を移動してきて低気圧を抜けたのかも知れない(^^)v
途中で2回程トイレ休憩があり、トルコでのトイレは、店舗併設は無料が多いが、半分が有料(1リラ)であった。
昼に寄ったレストランでは、「ピデ」と言うトルコピザが出てきて、デザートはヤギのミルクアイスを平皿に盛って、
逆さにしても落ちないと言うパフォーマンスをした後、松の蜂蜜とケシの実を加えて店員さんが一人一人に配ってくれた。
ヤギのアイスはお店の名物と言うことで、演出も楽しいがヨーグルトアイスのようで美味しかった。
バムッカレ到着は午後2時過ぎ、雨で窓の景色もなく、長かった移動の一日なのでそろそろ退屈していたが、
バスの正面に何やら白い塊のようなものが見えて、あれが石灰棚か?どんどん近付いて行くのでテンションも上がる。
テレビなどで何度か見た事がある、あの石灰棚の光景にもうすぐ会えそうで、皆さんと共にワクワク…
まずは近代的なゲートからチケットで入場し、次に古代遺跡の門を潜って行くと、お花畑の中に遺跡が点在していた。
あれっ石灰棚は何処だろう?何も調べて来なかったので、いきなり石灰棚かと思っていた私であった(^^ゞ
イヤホンガイドを通してガイドさんの説明はあったのだろうが、自然の景観に気を取られ耳に入って来なかったのか?
そうだ!ここが世界遺産のヒエラポリス遺跡だと思ったが、通路(木道)を歩くだけなので遺跡にはそれ程近付けず
途中で、何やら塀に囲まれた形の残る遺跡があったのだが、もしや別料金だったのか?説明もなく巣通りだった。
限られた時間なので、ゆっくり遺跡鑑賞の時間もなく、ガイドさんに着いてどんどん歩くのみ。。。
後に知ったのだが、以前は入場門が北門と南門があり(今はどうなのか?)北門から入るとプールまでの間に
円形劇場や大浴場の遺跡を見る事が出来るようで、私達は南~南ピストンで、ここでの見所は見逃したようだ!
肝心な観光はいつも時間が短く、駆け足で巡っても足りず…(*_*; 明日も遺跡巡りがメインなので、まぁ良しとしとこう。
同じ敷地内に石灰棚が存在しているようで、遺跡内の通路を10分程歩くと、ようやく石灰棚が見えて来た。
まず目についたのは、温泉が流れず干上がってしまって、一部 黄茶色に変色してしまっている石灰棚であった。
期待しすぎてちょっとイメージダウンではあったが、後の調べで近年の様子を知って、少しは納得である。
ここ数年はホテルの乱開発で温泉が枯れ始め、石灰棚まで温泉が回らなくなってきているのだとか(@_@。
世界遺産に登録されており、その景観を残す義務があることから、今は少しづつ保護対策が取られているようである。
それでも少し移動すると、真っ白な石灰棚に水色の温泉水が流れ、ひときわ美しい場所に人が集中していた。
そこはやっぱりテレビで見たあのイメージ、白と水色、これが自然にできたものだと思うと不思議で神秘的な美しさである。
皆さん足湯だけなのだが、一人だけ水着で泳いでいる女性もいて、世界遺産で泳ぐ気分は最高だろう(^^)/
温泉保養地として栄えたヒエラポリス、こんな素敵な温泉で過ごせるなら、ローマ時代に生まれても良かったかな?
早速素足になってジーパンを膝までめくり、まずは最初の一歩。。。う~ん、ぬる暖かいが確かに温泉だった。
中はドロドロ状態の石灰が沈殿しており、場所によってはかなり滑るので気をつけなくてはいけない!
実際に旅仲間の女性が滑ってしまい、お尻からドボンと浸かり、手に持っていたデジカメまでドボンと浸かった(>_<)
急いで出ようとして2回目のドボン…その直後に、とっさに写真だけはと思い、カメラからSDカードを抜いたらしいが、
その抜いたSDカードを、またまた石灰棚の温泉の中にスルッと落としてしまったのだとかで、踏んだり蹴ったり!
ところが彼女曰く、こんな事もあろうかとカメラをもう一台持って来たそうで、しっかり者なのか?あわて者なのか?
日本に帰ってからSDカードをチェックすると言っていたが、5日間で撮った写真は、その後どうなったのだろうか?
ドボンを目の前で見てしまったので、かなり慎重になったが、その先はほとんど滑らずに上手く歩けた。
下の方に移動しながら、写真も撮って何ヶ所も棚巡りをして、広い広い石灰棚のほんの一部ではあるが、楽しめた♪
ここでは見所多く、ヒエラポリス遺跡の端をぐるっと回って、敷地内にある古代遺跡が沈む温泉 「バムッカレテルマル」 へ
天然の温泉プールになっていて、父娘の2人が泳いでいたが、観光客の多い夏場なら、もっと賑わうのであろう。
直ぐ隣に大勢が休憩できるカフェのような場所もあり、出来る事なら一日ゆっくりと過ごしたい場所であった。
バスで15分程、夕方4時40分頃ホテルに到着!バムッカレでの 「ポラット サーマル」 ホテルは世界遺産にも近く
屋外には大きなプールや泥の温泉プール、室内にも温泉プールと水着で入る泥の温泉風呂(混浴)とスパがあり、
温泉設備とスパ施設が整ったかなり大きなリゾートホテルであり、早めの到着でも色々と楽しめそうであった♪
チェックイン待ちでは男性が2人我々に近付いてきて、「あかすり マッサージ、セットで70ドル」と、しきりに声をかけてくる。
どうやらこの日本語だけを覚えたようで、チラシを持って、オウムのように同じ言葉の繰り返しであった。
70ドルは高いので、誰かがセットだけかと尋ねると、セットのみだと言われた?らしく、その後は誰も反応なし(^^ゞ
質問は理解されなかったようで、実際現場でMさんがオイルマッサージ抜きで交渉したら、25ユーロだったとの事である。
私達母子は時間もあったので、水着着用で屋外の泥の温泉プールと、室内にあった温泉プールでひと泳ぎして
更に奥にあった石灰棚風の混浴温泉(茶色の泥が沈殿している大きな温泉風呂)にも入った。
泥を腕や首などに塗って美肌効果絶大?とても暖かい温泉で今迄の疲れが取れ、ホッとリラックスできた。
夕食後はホテルロビーの2階にあるステージで、ベリーダンスショーがあると言うので、興味本位で行く事に!
飲み物1品チャージで席が貰えて、特等席に座っていたら、ステージに引っ張られそうになったのだが強く拒否(>_<)
代わりに、隣にいた娘が強引に引っ張って行かれて(他にも数人)見よう見真似で、ベリーダンスを踊らされた(^^ゞ
Wi-Fi は1階ロビーのみと言われたが、1階の部屋でもOKだったので、石灰棚をfacebookにアップ!
着替えに余裕はあったが、まだ4日間あるので洗濯をして、今日は温泉効果でぐっすり眠れそうであった。
長距離移動日はトイレ休憩だけが楽しみ?
いきなりトイレはないだろうって画像だけど、これでもかって程のトルコブルーに目がくらくらのトイレだった…(*_*;
トルコのトイレは日本の和式に似ているが、座り方が反対で、ドアを正面に座るのがトルコ式!
最後に(画像の赤いバケツ)小さいバケツに自分で蛇口から水を汲んで流すのが、トルコ式であった。
ランチはデザートが美味しかった!
「ピデ」…トルコ風ピザ&メインの肉料理、他にスープ、飲み物はざくろジュース(7リラ)を注文した。
ケシのお玉とケシの実 ヒツジのミルクアイス
ヒエラポリスバムッカレへ
最初は雪山のように見えていたが、石灰の山だった。(バスの窓から)
左は入場ゲート、右はゲート内にあった、黄色い八角形のポストがある郵便局と、隣はテレホンコーナー
木道の奥に遺跡の門…ここがヒエラポリス遺跡の入口
ヒエラポリス遺跡→パムッカレの石灰華段丘の一番上にある遺跡でローマ帝国の温泉保養地として栄えた。
ローマ帝国時代にも地震で破壊されるが、その後復興。しかし1354年の大地震で完全に廃墟と化す。
ローマ劇場、ローマ浴場などが残る。 ―ウィキペディア フリー百科事典より―
遺跡(1)(2)
遺跡(3)
ここは温泉地なので地表が暖かいのか? 今年のトルコは例年より雪も少なかったそうで
3月と言うのにちょうど花盛り、他にも赤いポピーのような花も多く咲いていて、遺跡より感動かも?(^^♪
遺跡の番犬わんこが着いてきた。。。歩くこと10分程でやっと白い物が見えて来た!
眼下にエメラルドグリーンに見えているのは、石灰棚ではなく、ボートが浮かぶ大きな池のようである。
もしや石灰棚の温泉が、あの池まで流れているのだろうか??人も集まっているように見える。
肝心な石灰棚は、あれあれっ?空っぽのお皿状態で、見渡す限り温泉は一滴も見えなかった(?_?)
右を向いても左を見ても、空のパレットばかりだが、自然の不思議を感じる光景だった。
ぐるっと回ったら温泉が流れていた♪
深さは色々なのか?端っこで泳いでいる女性を発見!(左上)
硬いサンゴのようでザラザラしていて滑らずに歩ける。 特に上は湯気が出る程暖かい温泉
この一角貸切り! 足湯と言うよりひたすら歩く
温泉が流れている棚は美しい…まだまだ下の棚まで下りていける。
二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が台地を作っている石灰岩中に浸透し、炭酸カルシウムを溶かした
地下水となり、その地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、
その温水中から炭酸カルシウム(石灰)が沈殿して、純白の棚田のような景観を作り出したものである。
― ウィキペディア フリー百科事典より ―
奥の方にも綺麗な石灰棚があった。
石灰棚を左手に遺跡を右手にぐるっと回って、バムッカレテルマルへ
お花畑の真ん中に、でかいニワトリさんのモニュメントが…遺跡と関係があるのかな(?_?)
遺跡内で見かけた本物のニワトリさん バムッカレテルマル(遺跡プール)の入口
けっこう大きなプールで有料(入口) 遺跡が沈む温泉プール
バムッカレテルマルからの光景…中央奥に見えていたのが、円形劇場と思われる。
ホテルには早めの到着!
この部屋もWベットとSベットのツインだったが、お風呂は蛇口が壊れていて、扱いが大変だった(-"-)
屋外プール 屋外泥温泉プール
室内温泉プール ホテルの夕食