雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

仙丈ヶ岳 (3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)…3日目

2024年08月06日 | 百名山の山


仙水小屋からの紅葉


   2013/10/13~15(日祝火) 仙丈ヶ岳(3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)       
                                      <百名山2座>

(1日目) 北沢峠(2032m)~仙丈ヶ岳(3033m)~馬ノ背ヒュッテ(2640m)
(2日目) 馬ノ背ヒュッテ~北沢峠~甲斐駒ヶ岳(2987m)~仙水小屋
(3日目) 仙水小屋(2130m)~北沢峠


(3日目)仙水小屋(7:45)→長衛小屋(8:30)→北沢峠(8:50~10:00)~南アルプス林道バス~戸台口(10:50)


登頂の皆さんを見送り、のんびり下山!


予想通り、外はまだ真っ暗の4時ジャストに、朝ご飯ですよ~と若い男性が起こしに来た。(息子さんかも?)
空を見上げると雲の合間に星が出ていたので、天気は何とかもちそうだなーと皆で話していたのだった。

他の皆さんは全員登頂組であり、朝食を早々に済ませて、暗い中ヘッデンで出発準備をされており
仙水小屋もトイレと洗面は外にある為、出発される皆さんに「気をつけて行ってきて下さい」と見送った。

北沢峠発の一番バスが 10時だったので、我々は早起きしてもする事がなく、またお布団に潜った!
オーナーの奥さまに、ゆっくりして行って下さいと言われたが、何故か落ち着かず少し早めに出る事に。
雲が多くなったと思ったら出発して直ぐにポツポツ雨となり、傘を差しての下山となってしまったのである。

仙水小屋から北沢峠までの標高差は 100m程しかないので、我々の下山には何の影響もなかったが
ふと頭を過ったのは、甲斐駒ヶ岳を目指して登って行った、他の皆さんやご夫婦の事であった。
雨は途中で何度か止んだりもしたが、北沢峠に着いて9時頃には、止む間もなく降ってきており
稜線では風もあり岩稜は危険である! その後、午後からの天気は大きく崩れて大降りとなったので
あの急登を登る前に、途中で断念して引き返して来ていれば良いのだが、と心配になった。

北沢峠のバス停はテントが張られ、テーブル、イスなど設置されていたが、通常はバスも1日数本しかなく、
平日の為か臨時バスもナシ!(旧)長衛荘とバス停を行き来しながら待つ事、1時間ちょい。
長衛荘は何か食べながら待つと言う事も出来て、寒さもしのげたので、やはり有難い存在であった(^^)v

初日の朝は薄暗い中を出発したので気付かなかったが、南アルプス林道の紅葉は今がピークで綺麗だった。
約1時間後に戸台駐車場に到着して、駐車場隣の仙流荘で3日ぶりのお風呂に入る事が出来た。
そして、これも明るくなって気付いたのだが、駐車場の一角に仮眠室があるではないか!(中は覗いていない)
しかも我々が止めた車から数歩の場所!何故気付かなかったのか?…時既に遅しであった!

朝ご飯が予想外の早朝4時と言うこともあって、お腹も空き、昼は早めに食べたかったがグッと我慢!
その訳は、甲斐駒ヶ岳から下山後の夕食にと考えていた、観光荘の「うな重」を昼に変更して食べる為である。
仙流荘から走る事約1時間、お目当ての「上うな重」を頂き、頑張った自分たちに贅沢ご褒美(^^)v

やっぱりどんな時でも下調べは大事!仮眠室は見つけられずに失敗したが、うな重は大当たりだった。
カリカリとした焼き具合が絶品で、南アルプスに縁がある時には、また是非寄りたいお店の一つとなった。


明るくなったら紅葉が目につく!


 
仙水小屋の朝食                   明るくなって小屋周りの紅葉に気付く!


 
仙水小屋と小屋前のテーブル


 
仙水小屋のトイレと洗面所


小雨が降ったり止んだり・・・



仙水小屋の近くに北沢の源流があり、この小屋は水が豊富である。



丸太を若干削ってあるので、まぁ有難い (^^ゞ



仙水小屋から長衛小屋まで、数回渡りながら北沢沿いの下りとなる。



栗沢山への分岐を通り過ぎる!



最後は立派な橋を渡ると長衛小屋



8時半頃、この時間の長衛小屋は静かだった!



「南アルプス開拓の父」と言われる北沢長衛のレリーフ



長衛小屋を後にする。(中央建物は公衆トイレ)と書かれていた。



北沢峠に向かう途中にあったテン場



仙丈岳2合目コース入口、北岳展望台まで3分の案内!


北沢峠に戻ってきた。



(旧)長衛荘でしばし待機させて頂く!


 
10月中旬でも標高2000mを越える北沢峠では、雨の影響もあり気温8度、長衛荘では薪ストーブが焚かれていた!


そして駐車場に戻ってきた。


 
駐車場にあった更衣室兼登山者の仮眠室               駐車場隣の仙流荘で入浴



頑張ったご褒美「上うな重」・・・縦走後の恒例となる (^^♪



お天気は崩れ、午後から大雨となる。 


結論から言うと2日目の計画変更は大正解であった!(幸運を勝ち取った)
無理をしない計画を立てたのだが、変更しなければ危うく雨の甲斐駒ヶ岳となったのである。
雨とガスの為断念という結果も有り得ただろう!と思うと、2日目の12時間、良く頑張った (*^_^*)



仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳(完)



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仙丈ヶ岳 (3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)…2日目

2024年08月04日 | 百名山の山


甲斐駒ヶ岳をバックに「ブロッケン現象」


2013/10/13~15(日祝火) 仙丈ヶ岳(3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)   
                                       <百名山2座>


(1日目) 北沢峠(2032m)~仙丈ヶ岳(3033m)~馬ノ背ヒュッテ(2640m)
(2日目) 馬ノ背ヒュッテ~北沢峠~甲斐駒ヶ岳(2987m)~仙水小屋
(3日目) 仙水小屋(2130m)~北沢峠


(2日目)馬ノ背ヒュッテ(5:25)→大滝の頭(6:10)→北沢峠(7:25)→甲斐駒ヶ岳登山口(7:40)→
双児山(10:00)→6号目駒津峰(10:55~11:50)→巻道分岐(12:20)→摩利支天分岐(12:50)→
甲斐駒ヶ岳山頂(13:35~50)→巻道分岐(14:40)→駒津峰(15:25~45)→仙水峠(16:55)→仙水小屋(17:30)


南アルプスの貴公子…甲斐駒ヶ岳に登る!


2日目は小屋から下山して北沢峠こもれび山荘(旧 長衛荘)で昼とし、名物スープカレーを食べてゆっくり過ごす計画で
仙水小屋を予約しており、3日目に仙水峠ルートで甲斐駒ヶ岳に登り、双児山ルートで下山の予定だった。

ところが、天気予報が変わり3日目のお天気が怪しい!と言う訳で本日中に甲斐駒ヶ岳に登る事とした!
仙水小屋は予約済だったので、下山コースとしていた双子山ルートを登りとして、左回りを右回りに大きく変更。


ゆっくり過ごせるはずだった我々の「なかび」が、一番ハードな日となってしまったが、天気優先でしかたない。
もし当初予約していた仙丈小屋が、変更後も取れていたら、下山に時間がかかり実現不可能な変更計画となっただろう。
不運だったのか幸運だったのか?…それは3日目のお天気次第となった (^^ゞ

馬ノ背ヒュッテでは、準備を済ませてから朝一番に並んで、早朝5時からの朝食を頂いて出発!
薮沢小屋経由のトラバースルートから大滝の頭に出て、そこからは昨日と同じルートで北沢峠まで下山した。



GPS軌跡は取らなかったので、歩いたであろう予測図である。


2日目も晴れ!12時間歩き切った!


 
馬の背ヒュッテから、日の出前の朝焼け                 藪沢小屋前を通る。
 

 
大滝の頭分岐(5合目)で、鳳凰山の上に眩しい太陽が・・・



北沢峠に戻ってきた。(トイレを兼ねて15分休憩)


北沢峠を 7時40分スタート!


北沢峠ではゆっくりしたかったが、先が長いのでトイレだけ済ませて、(旧)長衛荘横の登山道からスタート!
樹林帯をジグザグに登り、双児山山頂手前でやや視界が開け、双児山山頂からは甲斐駒ヶ岳がドンと見えていた。
双児山から一旦下って登り返し、駒津峰までの登りでは視界が大きく開けて、仙丈ヶ岳が後ろに見え
鳳凰三山や北岳、間ノ岳など、仙丈ヶ岳からとは少し角度を変えた眺望であり、山座同定しながらの登りとなる。


 
ここからスタート                      2合目



昨日登った仙丈ヶ岳が、後方に大きく見えて来た。


今朝まであの山域にいたのだ!



双児山(2649m)は4合目!



双児山からの甲斐駒ヶ岳



双児山から烏帽子岳方面と甲斐駒ヶ岳


駒津峰(6合目)で昼休憩!


駒津峰(2750m)は6合目であり広い休憩地、ここもまた仙丈ヶ岳6合目のように、見事な360度の絶景!
甲斐駒ヶ岳山頂へは一旦下って登る地形から、駒津峰からは独立峰のように見え、より白く美しい形である。
仙丈ヶ岳からはコブのように見えていた摩利支天、ここからは甲斐駒ヶ岳の耳の様な存在に見えていた。
眼下に目をやるとまたまた下りか~(>_<)と、やや落胆するが、この地形ゆえの眺望であり納得するしかない (^^ゞ
山頂へと続くルートも何となく読めたが、まだ先は長そうで、この快晴がもうしばらく続く事を願った。

甲斐駒山頂から下山してここ駒津峰で昼休憩の方が多く、我々のように今から登りの登山者は少なかった。
それでも無理は禁物!次のステップの為に食後はコーヒータイムも取ってしばし寛ぎ、体力をつける。
運良く雲海もガスも眼下に落ち着いており、ここからまた新たな山に挑戦するような気持ちで出発した。


   
ここは6合目!広いスペースの駒津峰(2750m)で昼休憩!             



駒津峰からの甲斐駒ヶ岳、奥には雲海に浮かぶ鳳凰山と北岳



駒津峰からの千丈ヶ岳


巻き道分岐を過ぎると、山頂まで延々白い砂地が続く。。。


駒津峰から先に進むと、岩稜のやせ尾根のアップダウンがしばし続き、直登の岩登りと巻道分岐に到着!
我々は巻道ルート、巻道と言っても最初は岩場の急下りもあったが、高度感はないので危険ではなかった。
その後は山頂まで延々白い砂地が続き、ちょっとした雪道をつば足で歩いているような感覚である。
白砂のザレ場であり踏ん張りが利かず、油断すると滑るので、下りを心配しながら一歩一歩慎重に歩いた。

途中で右手方向に摩利支天へ向かう分岐があり、直ぐそこと言う感じだったが時間がなく断念!
黒戸尾根からの合流地点を過ぎたら、そこからはすぐに山頂に辿り着き、山頂は我々の貸切りとなる。
少しの時間のズレで、静かな山頂を堪能できて、その後2組が登って来られたが、早々に下山された。
我々は下山でも最後となったが、仙水小屋泊まりなので、気持ちも体も楽であった。



駒津峰から烏帽子岳方面



下山後の情報によると、駒津峰付近の赤茶けた岩は「ホルンフェルスの岩」との事!
その先に白く見えるのは「花崗岩」で、山頂付近は全て花崗岩だった。


 
大岩越え!



赤いペンキで直登と巻き道分岐の案内



花崗岩の登山道①



花崗岩の登山道②



花崗岩の登山道③



摩利支天・・・登頂している人が数人確認できた。



花崗岩の「六万石」



眼下に摩利支天と鳳凰山、北岳



左奥に山頂を捉える!



山頂直下まで後ひと登り!



甲斐駒ヶ岳山頂直下!ここから5分の案内!



後方は雲海に飲み込まれていた。


 
山頂手前にあった神舎の祠



甲斐駒ヶ岳(3033m)



甲斐駒ヶ岳登頂記念の一枚!



山頂祠と北岳方向!雲海が迫って来ていたが、甲斐駒山頂は快晴だった!
 

貸切山頂を堪能して下山開始!


白砂のザレ場の下山は、やはり滑る!スキーに似た感覚だとメンバーがコツを教えてくれたので
それからは淡々と下りる事が出来た(^^)v

そんな中で、下りの駒津峰で遭遇した、「ブロッケン現象」は、特に印象に残る出来事となる。
あの時間にあの場所を通らなかったら、予定を変えず3日目に登っていたら…100%遭遇していない!
ブロッケンは今迄に何度も遭遇していて、特に珍しくもないのだが、何故か得した気分200%なのである。



摩利支天分岐と北岳



滑るので、花崗岩の「六万石」前を慎重に下山!


駒津峰で雲海のショー、隠れて現れて、隠れて現れる!


 
見る見る雲海が迫って来た!



と思ったらす~っと消えた!

 
そして条件が揃いブロッケン!



15時30分頃、太陽が傾いたこの時間ならではの現象である!



アップで撮ってもなかなか鮮明!



そして雲海はまたまた消えたので、駒津峰で甲斐駒と記念の一枚を撮る!



駒津峰からの仙丈ヶ岳は逆光になった。




北岳方面は雲海に飲み込まれる寸前!


仙水峠までは岩の急下り!


貸切で静かな甲斐駒ヶ岳と駒津峰を2倍楽しんで気分爽快 で、後は仙水小屋に向かって下るのみ!

ところがこれが、意外と長い道のりで、仙水峠までは岩の急下りあり、10時間以上歩いた後でもあり、
登りでも苦労しそうなほどの登山道で足も限界、仙水峠はまだかと考えながらの辛い下りとなった。

そう言えば、双児山直下で擦れ違った若い男性が、仙水峠から登って甲斐駒山頂から下山してきたとの事で、
かなり辛い登りだったので、こちら双児山から登った方が正解だったと、私達に語っていたのを思い出す。
改めて地形図を見ると、駒津峰から仙水峠は標高差約500mの急下りで、登りも下りも避けたい登山道だった!


仙水小屋には到着が遅れそうだったので、予め駒津峰手前で電話を入れてあったのでそこは安心。
昨日の仙丈小屋でも、小屋直通の通信手段はドコモの携帯だと言っていたが、甲斐駒でもドコモは通じた。
仙水峠を過ぎたら日差しも弱く届かなくなり、暗くなるのを心配して早めにヘッデンを準備しておいたが
やや薄っすら暗くなった頃に、ようやく仙水小屋に辿りついて、ホッとしたのであった。



ゴロゴロ岩の急下り



後方には摩利支天がグッと大きく見えていた!



岩魂斜面の下り!



足も限界の頃、ようやく仙水峠に着いた!



「岩海」と言われる岩魂斜面の下り登山道が更に続いた。


ようやく仙水小屋に到着!


 
仙水小屋


 
仙水小屋の夕食、遅い到着で我々のみとなり、食事はここで頂いた。


夕食は仙水小屋名物「お刺身定食」、わざわざこれを食べに来る登山者もいると書いてあったので
ちょっぴり期待したのだが、鮮魚を食べ慣れている北陸人にとっては、やはり山小屋のお刺身は邪道だった!
刺身に関しては美味しいとも新鮮とも言えなかったが、他の料理は手作りで、朝食も美味しく頂いた。

昨日の今日と言う事で、ついつい比較してしまうのは失礼だが、馬ノ背ヒュッテオーナーとは正反対で
仙水小屋のオーナーは至って無口、唯一、明日の天気を尋ねたら答えて頂いたのみである。
それでも我々の到着を、暗くなる前に到着するだろうか?と心配して待っていて下さったようで有難い。

そして何と!仙水小屋では消灯が夜7時、朝ご飯は早朝4時から(全員強制)と言う事であった。

どちらも少し早いのでは?と思ったが、ここから仙水峠経由で、あの急登を登って山頂に至り
どちらを経由したとしても、下って最終16時までのバスに乗る為には、早立ちが必須である。
途中には山小屋も避難小屋もなく、ガスや悪天候が予想される場合は、余裕の時間が必要な山であり
無口なオーナーではあるが、甲斐駒ヶ岳を熟知して日の出や日没を計算した上の判断だと思えた。

私が事前に見た甲斐駒ヶ岳の紹介サイトでは、タイムも登山道に関しても楽天的な書き方だったので
それを鵜呑みにして安易に考えると、予定時間に下れず、バスに間に合わない登山者も出てくるが
そういう意味では、北沢峠にある(旧)長衛荘と言う大きな山小屋は、かなり有難い存在だなーと改めて思った。

仙水小屋では混雑はなく、我々とご夫婦の2組で一部屋貸切りであった為、余裕の広さであった。
タタミ1畳くらい使って、ザックの中身を整理しても、邪魔にならない広さに久々感激である(^^♪
お布団はもちろん一人に一枚!大の字になって寝てもOKの待遇も、山小屋泊では久々であった。

ご夫婦は仙水小屋お気に入りのリピーターで、しばし一緒に南アルプスや北アルプスの山談義をして就寝!
我々は計画変更で、明日は1時間程下るのみとなったが、ご夫婦は明日、甲斐駒ヶ岳に登られるようであり
天気予報が大きく変わった事を知っているのか知らないのか?私としてはちょっと心配であったが、
今のところ星空であり、予報はあくまでも予報なので、その話は口にできなかったのである。

明日が雨でも晴れでも、3日間の予定を2日間で歩いてきて、「や~終わったな~」
消灯時間の7時に合わせてお布団に潜りこんだが、頭の中は甲斐駒と仙丈の眺望がグルグル…。



(3日目) 仙水小屋(2130m)~北沢峠



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仙丈ヶ岳 (3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)…1日目

2024年08月02日 | 百名山の山


晩秋の雰囲気、甲斐駒ヶ岳とナナカマド


2013/10/13~15(日祝火) 仙丈ヶ岳(3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)
                              
 <百名山2座>


(1日目) 北沢峠(2032m)~仙丈ヶ岳(3033m)~馬ノ背ヒュッテ(2640m)
(2日目) 馬ノ背ヒュッテ~北沢峠~甲斐駒ヶ岳(2987m)~仙水小屋
(3日目) 仙水小屋(2130m)~北沢峠


<前日>金沢森本IC(15:00)→飛騨清美IC(16:30)→戸台バス乗り場(21:00)
<1日目>  戸台バス乗り場(5:30)→北沢峠(6:20~40)→大滝の頭5合目(8:20)→6合目(9:00)→
小仙丈ヶ岳(9:20)→仙丈ヶ岳山頂(11:40~13:10)→仙丈小屋(13:40)→馬ノ背ヒュッテ(14:30~)泊


南アルプスの女王…仙丈ヶ岳に登る!


日本列島に大型の台風 26号が接近しており、連休後半から山行の予定が急きょ2日間前倒しとなった。
実家に行く予定を(私だけ)急きょ取りやめたので、山の準備が追いつかず慌てる(^^ゞ
まだ日があると思い準備が遅れていた、地図や資料、山小屋の予約変更など(仙丈ヶ岳の小屋は予約必須)
1日目の宿泊を予約していた仙丈小屋は満員と断られたので変更できず、馬ノ背ヒュッテ泊まりとした。

前夜到着時は既に暗かったので、戸台駐車場にある仮眠室が見つからず、しかたなく車中泊となる。
第1駐車場に数台の空きがあって運良く止める事が出来たが、朝までには第2駐車場も満員の様子であり
3連休と好天が重なり、全国から仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を目指す登山者が、大勢集まってきたと言える。

始発(6:00)のバスに乗る予定で、早朝4時頃目覚めてトイレに行こうとしたら、外はザワザワ…
何と既にバス亭にザックを担いだ数人が並んでおり、人の数だけ臨時バスが出るとの事であった。

4時40分頃から次々と中型バスが出発し、私達が乗ったのは9番目のバスで5時半頃に出発!
バスの運転手さんは北沢峠までの約1時間、車窓から見える山や山小屋の話など、かなりの名ガイドだった。
ちなみに今日は3連休の中日(なかび)であり、1年で一番忙しい日だ!との話である。

終点の北沢峠には立派なトイレと、外に水道(天然水)もあり、ここでコーヒー用の水を確保した。
日帰りも可能な山であるが、出発も早く、しかも馬ノ背ヒュッテ泊まりなので、何よりも余裕の時間が嬉しい♪
2日間早めた甲斐あり、昨夜の星空から期待していた以上に好天の兆しで、気持ち良い登り始めとなった。

北沢峠(2032m)から仙丈ヶ岳(3033m)まで標高差約1000m、当初は登りに薮沢ルートを考えていたが
馬ノ背ヒュッテ泊まりとなったので、小仙丈ヶ岳経由の小仙丈尾根から山頂を目指す事にした。

馬ノ背ヒュッテへの分岐となる薮沢大滝の頭(5合目)はまだ樹林帯の中だが、この辺から少しづつ視界が開け、
6合目では一気に展望が開け360度の眺望、後ろに甲斐駒ヶ岳が大きく聳え、富士山の頭も見えていた。
鳳凰三山、北岳、間ノ岳、八ヶ岳、北アルプス、富士山…ここ6合目が山頂だとしても十分満足の眺望であり
流石に日本の真ん中に連なる南アルプスの仙丈ヶ岳、更に登った3033mの山頂眺望が楽しみとなった。

6合目からはハイマツ帯となり、ナナカマドの赤い実が秋の雰囲気を盛り上げていた。
小仙丈ヶ岳からは小仙丈カールが望め、広い稜線を過ぎると岩場のピーク超えもあったが、危険度は低い。
八ヶ岳連峰や北アルプス、御嶽山や乗鞍岳、そして北岳の後ろに、頭だけだった富士山が大きく見えてきて
眺望を楽しみながらのんびり登っているうちに、大勢の人が昼休憩中で賑わう仙丈ヶ岳山頂に到着した。

お天気の割に気温は低かったが、その分空気が凛として澄み渡り、視界良好の一日となって
登りやすく優しい山であり、ここは「南アルプスの女王」と呼ぶに相応しい山であると実感できた。

山頂は狭く、記念写真だけ撮って、若干下りた場所で昼食後、至福のコーヒータイムでゆっくり過ごした。
下山は馬ノ背方向、眼下には薮沢カールに佇む仙丈小屋、前方には白い甲斐駒ヶ岳が望めて、
尾根が一つ違うだけで、また別の雰囲気が楽しめて、なかなか離れがたい山頂付近であったが
白い風車が印象的な仙丈小屋前を通って、早い時間に本日の宿泊予定である馬ノ背ヒュッテに到着した。


小仙丈尾根から仙丈ヶ岳を目指す!



GPS軌跡は取らなかったので、歩いたであろう予測図である。
千丈小屋の予約が取れず、馬の背ヒュッテ宿泊として、ルートも小仙丈ヶ岳経由に変更した。



早朝4時過ぎだと言うのに、既にバス待ちの長い行列!


戸台から北沢までバスで約50分!


 
北沢峠「こもれび山荘」・・・旧長衛荘                   登山口のトイレ



登山拠点・・・北沢峠登山口(標高2032m)


1合目~4合目・・・


 

 


藪沢ルートへの分岐、薮沢大滝の頭は5合目!



薮沢大滝の頭手前から木々の間に(鳳凰山)視界が開けて来た!



薮沢大滝の頭は5合目、馬の背方面(藪沢ルート)と小仙丈ヶ岳への分岐


6合目で一気に360度の眺望が開ける!


 
秋の名残のナナカマド                      6合目



白い頭は甲斐駒ヶ岳、左奥に八ヶ岳連峰、右端は鳳凰山



6合目を過ぎて、名残のナナカマド畑が続いた。


小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳を目指す!



小仙丈ヶ岳(2864m)



小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳方向(山頂左直下の小仙丈カールが綺麗に望めた)


視界が開けてからは、前方より後方から目が離せなくなる (^^ゞ



小仙丈ヶ岳を振り返る!眺望を楽しむ人達で超満員!



鳳凰山が後方に綺麗に望めた!



鳳凰山と北岳の間に富士山



八合目



8合目から30分ほどで、仙丈小屋への分岐
分岐からは時計回りに丸~く回って、仙丈小屋の前を通る登山道である。



仙丈小屋が眼下に!


仙丈ヶ岳を捉える!



ピークに人がひしめき合っている!どうやら仙丈ヶ岳のようだ!



目指すのは、この先3つ目のピーク!



後方、地蔵ヶ岳のオベリスクが鮮明に見えて来た!



ゴツゴツ岩山の横を通って、いよいよ山頂!



山頂間近でも気になる後方、北岳と富士山



後ひと登り!


仙丈ヶ岳に登頂!



仙丈ヶ岳(3033m)


 
仙丈ヶ岳と三角点



仙丈ヶ岳山頂からの、鳳凰山、富士山、北岳~間ノ岳



山頂からの下山方向と、藪沢カールに仙丈小屋
予定通りここに宿泊したかったけど、台風直撃ならこんな眺望も見られなかったので、良しとしよう (^^ゞ



仙丈ヶ岳直下で至福の昼休憩!


仙丈小屋まで下りて来た!


 
仙丈小屋                      屋根にはソーラー、小屋横には風車



アンテナは何だろう?環境は最高だけど余り大きな小屋ではないので、
我々のように日帰りでは帰れない長距離を走って来た登山者などは、早めの予約必須かも?




藪沢カール中央にある仙丈小屋



離れていく仙丈小屋に別れを告げて・・・


 
今度は正面に甲斐駒ヶ岳を見ながらの下山


 
標高400m程下りて来た。              左右に鹿よけの柵の間を通る。


 
馬の背ヒュッテ(2630m)                  今夜はカツカレーだった。


馬の背ヒュッテでは山の話と歴史の話が聞けた (^^♪


馬ノ背ヒュッテでは、広めの布団一枚に2人、掛け布団は毛布が各自2枚、予備で更に1枚使用できたが
布団以外の通路がなかった為か、貴重品以外は1階食堂の隣にあるザック置き場に置いて下さいと言われた。
加えてトイレと洗面は外!部屋は先着順で上から詰められ(3階)だったので、何かとやや不便であった。

夕食のメインはカツカレー、良くある山小屋のパターンだったが、食後が他の山小屋とちょっと違う!
40歳位の男性オーナー(川端さん)が、仙丈ヶ岳から見えている山の話や歴史を熱く語り、質疑応答もあり。
皆さん真剣に聞いていて、どんなお話だったかは馬ノ背ヒュッテ宿泊時のお楽しみ♪

小屋閉めは早く、紅葉が終わると人が来なくなるとの事で、何と!明日の宿泊者が最後だとか!
そう言えば、仙丈ヶ岳の紅葉は9月中旬から始まり、今回(10月中旬)は終わりに近く、終盤だったかも?

この時期、小屋からのご来光はないのだが、小屋前から甲斐駒ヶ岳が大きく見えており
夕日で赤く焼けるのを期待していたが、本日の快晴の割には意外や不発で終わってしまった(>_<)


明日はあの頂に立つぞ (^^♪



馬の背ヒュッテから望む、ちょっぴり焼けた甲斐駒ヶ岳


山小屋泊でのもう一つの楽しみは星空!…満天の星が見られて、カシオペア座や甲斐駒の上に北斗七星★ピカリ!
寝る前の黄昏時と月明かりの星空、そして早朝4時起きで、月が隠れ一段と輝く星空!・・・両方を堪能できた。



(2日目) 馬ノ背ヒュッテ~北沢峠~甲斐駒ヶ岳~仙水小屋




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