奥能登のカッパドキア…「ヒデッ坂」
2016/5/1(日) 復元された能登の古道…木郎歴史古道
<能登町秋吉 アマメハギ公園Pより>
金沢(6:40)→別所岳SA(7:50~8:10)→アマメハギ公園P(道標① 9:00~15)→ヒデッ坂(道標⑬10:20 ~道標㉖)
→末次城跡で昼食(道標㊷ 11:30~12:15)→珪化木2号公園(12:40)→珪化木1号公園(13:00)→
アマメハギ公園P(13:40)→のとキリシマツツジ見学(13:50~14:25)→反省会後解散(14:35)→金沢(17:00)
アマメハギ公園が起点の約9キロのコース
能登・木郎地区にある「木郎歴史古道」は、アマメハギ公園が起点となっており、案内道標①~㊿まで、
点在する秘境・遺跡群を結んだ一周約9キロのノルディックウォーキングコースとして、3年位前に復元されたようである。
ノルディックは両手にスキー用のポールを持って早歩きをするようだが、なる程そんな歩き方やトレランにも良いなーと思える、
安全で整備されたコースである。全体を通して軽いアップダウンはあるが標高差はほとんどなく、
落ち葉がフカフカしていて歩き易く緩やかな尾根道と言える。
出発時、CLの「今日はゆっくり歩きましょう」の一言で、道端に咲く花をいつもよりのんびり観察、
花博士Mさんの花解説に足を止めて聞き入ったり、ワラビを見つけて今夜のおかずが出来たと喜んだり、
急登の山登りとは一味違う歩きを、本日の参加者13名で楽しんできた。
秘境と言えるのは、途中にあった「ヒデッ坂」と言われる浸食凝灰岩台地の尾根道である。
不思議な形のランダムな丸い突起が独特の雰囲気で、最初は一部だけかと思ったが、約1キロに渡って続いており、
「日本のカッパドギア」と言っても過言ではないかと思えた。標高70m~90mの低い尾根上であるが、
ヒデッ坂では展望が開ける度に足を止めて、近くの新芽や遠くの新緑を見ながら、
ここは紅葉の頃も美しいのでは?と思え、奥能登は距離的に遠いが秋にまた来たいねと話題になった。
花曇りの一日だったが、後半は薄日も射して暖かい日となり、気持ちも温かく、ヒデッ坂は何故か心癒される空間であった。
遺跡群と言えるのは、植物の化石「珪化木」が自然に横たわる公園があったことなどである。
珪化木は約2500万年前の火山活動時、火山噴出物に埋もれた樹木が化石化したもので、
本当に木なのか触ってみたが、固くてまるで岩の塊のようだった。
他には「末次城跡」や「巴御前の塚跡」など、貴重な歴史遺跡を見ながら歩く事ができた。
道標の②~⑥を外したので立ち寄らなかったが、平安時代末期から鎌倉時代前半、珠洲焼の「窯跡」もあったようだ。
そして今日はとっても運が良い!
移動中でも、穴水辺りから民家の庭先を彩る深紅の色が車窓でも見えた「のとキリシマツツジ」が満開であった。
花の見頃は7~10日間と言われているので、ついでとは言え遥々能登に来て良かった♪♪♪
アマメハギ公園Pに戻って帰り支度を済ませ、徒歩すぐのオープンガーデン2軒「蔵屋家・背戸家」の庭先にお邪魔して、
両家ご自慢「のとキリシマツツジ」の大木を間近で見せて頂いた。
ツツジも見事だったが庭も立派!庭には春の花が多種類咲いており、蝶になった気分でツツジと花の鑑賞会となった。
木郎歴史古道GPS軌跡…アマメハギ公園Pより一周約9キロのコース
別所岳SAで休憩…スカイデッキの長い空中廊下の先端にはベランダのような展望台
(この日は眺望なし…運が良ければ北アルプスも見える)
能登町秋吉「あまめはぎの里」看板の奥が、アマメハギ公園駐車場(右画像…休憩ベンチとトイレあり)
能登町秋吉「あまめはぎの里」看板の奥が、アマメハギ公園駐車場(右画像…休憩ベンチとトイレあり)
道中の花々を愛でながら歩く。。。
道標⑦~車道よりトレイルに入り、池の横を通る。
落ち葉でフカフカのウォーキングコース 道標⑩…地図にはない分岐を右に行く。
道標⑬~ヒデッ坂より足元も眺望も一変!
地図を見ると、このヒデッ坂を真っ直ぐに抜けれるようだったが、我々は本来のトレイル通り(左)に進んだ。
道中にはミツバツツジが見頃で多く咲いていた。
ヒデッ坂の展望台は数ヵ所あった。
カッパドキアに似ているが、さり気に間に生えている松の木が、いかにも日本である。
こんな凝灰岩台地が、約1キロ続いていた。
ヒデッ坂終点展望地より、最初に立ち止まったヒデッ坂とその先(今回は歩かなかった)が一望できた。
道標㉛…地図にはない分岐を右へ 道標㉟…末次城跡は左へ(ここまでピストン)
道標㊱…人かくしの穴は数メートル先にあった。(細い人限定で何とかは入れそうな古代の穴?)
昼休憩をした末次城跡 珪化木2号公園の木製遊具(他多数)
約2500万年前、ヒッコリーの一種の珪化木で、樹木化石は極めて珍しいらしい。
この珪化木はパカッと割れている…木の質感と年輪はなく、固くて岩そのものであった。
道標㊸~現在から過去(45億万年前)まで、能登町の台地の歴史階段
階段の最初が現在で、-中略-階段の最後が約45億年前との表記であった。
珪化木1号公園(休業中のようで少々荒れていた)
道標㊽…巴御前の塚跡
道標㊻~㊿は、里の田園風景を見ながら歩く。。。
アマメハギ公園Pに戻り、のとキリシマツツジの見学
オープンガーデンではないが、公園横道沿いに見えていた「のとキリシマツツジ」
蔵屋家の「のとキリシマツツジ」
名前?? 大輪の牡丹
蔵屋家裏庭の「のとキリシマツツジ」と、淡い紫ピンクのツツジ
蔵屋家の奥さまと一緒に… 赤い旗がオープンガーデンの目印
背戸家の中庭一杯に広がっていた、樹齢300年の「のとキリシマツツジ」
根元はか弱いのか?支えが半端じゃない!…根元を埋め尽くしていた花
金魚の形の苔むした池と背戸家