聖沢吊り橋
2014/8/19(火)~22(金) 南南アルプス縦走
椹(さわら)島 登山口より
(1日目) 椹島ロッジ登山口~千枚小屋
(2日目) 千枚小屋~千枚岳~悪沢岳~赤石岳~百間洞山の家
(3日目) 百間洞山の家~聖岳~聖平小屋
(4日目) 聖平小屋~聖沢登山口
聖平小屋(4:45)→滝見平(5:35)→聖沢吊橋(8:05)→聖沢登山口(9:25~10:00)→
井川観光協会バス(10:00~)→畑薙第一ダム臨時駐車場(11:00)
最終日、下るだけの快晴に後ろ髪引かれる。
やっぱり神のお告げ?夜中の3時頃に目覚め、窓の外を見てビックリ!この縦走3日間で一番のまばゆい星空である!
目もパッチリ覚めて、隣で寝ている仲間をそっと起こし、トイレを兼ねて星空☆観察に外に出た。。。
この小屋はトイレが別で少し離れており、道に迷わず歩けるように、小さな誘導灯は付いていたが、
一人ではちょっと怖い距離であり、夜中でもトイレは誘い合って行きたかったと言う訳である(*^^*)
真夜中の星空★
実際は鮮明に見えたが、画像でも少し離れてみると天の川が何となく見える綺麗な星空が撮れた!
三脚を構えて、本格一眼レフで撮ったら、素晴らしい画像になっただろうと思えた (^^ゞ
良い画像とは言えないが、三脚なしで目いっぱいの努力と、仲間に教えて貰った技術で撮った記念の一枚!
この星空のまま朝を迎えたら、今日もきっと晴れの予感…樹林帯を下りるだけではもったいない!と頭を過る。
聖岳山頂で唯一一緒になった単独の男性は、明日は光岳を回ってから下山すると言っていたのを思い出し
羨ましい計画だなぁと思ったが、急な予定変更には危険と心配が付いてくるので、当然無理な事!
何だか、初日は荷物が重くてヒーヒー言ってて辛かったのに、ここにきて意外と元気な自分にも驚きである (^^ゞ
山小屋3泊は長すぎると思ったが、見知らぬ同士でも山好きが集まる山小屋は、狭いながらも居心地が良い。
聖平小屋の朝食時間は自分で選べて、1番が4時からだったので、朝食後に予定通り出発する事ができた。
聖沢登山口10時発のバスを予約しており、次の便は13時迄ないので、何としても10時前迄の下山は必至だ!
聖平小屋の朝食 朝食後の空の様子
薄暗い中をヘッデンで下山開始!
小屋を出てすぐに樹林帯に入るので、最初の20分位はヘッデンで足元を見ながらの下りであった。
やがて明るくなり、雲一つない眩しい朝となり、またまた下りるだけではもったいないと思わず口に出す!
最後の下山の日まで晴れてくれて、はるばる北陸から南アルプスにやって来て良かったなぁと改めて感謝 (^人^)
樹林帯を下りながら、少し開けた場所では、強烈な朝日が差し込んだ山の稜線が、黄色く浮かび上がって
縦走も4日目だと言うのに、暗い樹林帯よりあの明るい稜線を歩きたいと、またまた…またまた思えるのであった。
聖平小屋を出発!
10時前までの下山必須!
後ろ髪引かれながらも気持ちを切り替え、何としても10時のバスに乗らなければと、下山に集中したが
3ヶ所ほどは、なかなか手強い急下りであり、気持ちとは裏腹に、両足の膝は疲労感でいっぱいとなった (>_<)
初日には、白山を2回登った程の気分であったが、最終日は白山を2回下山してきた程の気分である。
注意が必要なトラバース箇所も多く、崩壊地などもあって、数ヶ所、谷川に頑丈な手すりも設置されていた。
聖沢登山口から登って来た数組とも擦れ違い、最後に登って来たガッチリ形の男性3人組に声をかけられた。
「県警です!18日に聖沢から登り、聖平小屋に宿泊予定が泊まらず、20日の帰宅予定日になっても戻らないので
家族から捜索願いが出ています。途中で何かお気付きの事など無かったですか?」…そんな話であった。
単独の男性と言う話であったが、この山域では単独男性の登山者をかなり多く見かけており、
何故かどの小屋でも、単独者を含めて大多数の宿泊者が、男性であったような気がする。(気のせいか?)
生憎、何も気付いた事は無かったので、県警の方達にその旨を伝えたが、そんな話の後は緊張が走る!
最後は急下りもあったので、「時間は気にせずゆっくり慎重に」と声を掛け合った。
聖沢を何度か渡る!
大雨で土砂がぶつかり壊れた橋はそのまま、直ぐ近くに新しい橋
近かったり離れたりだが、ずっと聖沢沿いを歩くので、沢も眼下だったり足元だったり・・・
丸太で補強の登山道(小沢)が数ヵ所!
手作り感満載の丸太の登山道・・・滑るので不安定で急ぐと危ない (^^ゞ
ここも丸太で補強?
ここの丸太が崩れそうで一番怖かった!
花にも癒されながらの下山
6時を過ぎたら眩しい青空が!
目を引く眺望もないのでカメラの出番もなく、ひたすら下る。
定員5人の橋を渡る!
最後に聖沢吊り橋を渡る!
長~い、聖沢吊り橋を渡る。
聖沢吊り橋から間もなく、柵のある登山道となる。
踏み外したら危ないので安心感はあった!
4時間40分後、聖沢登山口に無事着地!
聖沢吊り橋からⅠ時間10分強で、聖岳登山口に下りて来た。(バス待ちの先客あり!)
回りを散策しながらのんびりバスを待つ!
9:25分、我々はかなり余裕で下山できて一安心、密かに万歳をして、無事に下山できた事を喜んだ♪
予定通り10時発の井川観光バスに乗車し、約1時間後にマイカーのある畑薙第一ダム臨時駐車場に到着した。
そのまま車で5分程の場所にある 「赤石温泉 白樺荘」 へ走り、まずはお風呂(温泉)で汗を流す。
4日間を通してお天気に恵まれ、予定通りの行動で目標も達成、久々下界のランチを頂きながら話も弾む。
駐車場に戻ってきた! 白樺荘で入浴(事前にチェック済)
通り道の観光巡りもまた楽しい♪
行き、金沢からは東海北陸道を走り、新東名高速道の島田金谷ICで下りて、大井川鉄道沿いをダムまで北上した。
この大井川鉄道そのものも貴重な観光資源のようであったが、大井川鉄道沿線と言うのがなかなかの景観で、
初日「帰路に見たい候補」をチェックしながら走ったので、時間の許す限り、観光気分で立ち寄りながら金沢に帰って来た。
観光① 車で渡る恐怖の吊り橋 (^^ゞ
2トンまでOK!車は1台つづ・・・ガタンガタン、ミシミシ・・・聞いたことの無い音と共に車で渡った!
助手席から「やめて!」と思わず叫んでいた (^^ゞ 聖沢吊り橋を渡るより数十倍怖かった(>_<)
観光② レインボー-ブリッジ「湖上遊歩道」を歩く
奥大井湖上駅まで歩ける。
トンネルの上の白い手摺の階段を下りて来た。
奥大井湖上駅 ちょうど電車が止まった (^^♪
HAPPYベル 駅からトンネル方向
観光③ 塩郷の釣り橋を歩く。
奥大井サスペンスブリッジ・・・住宅や車道が透けて見える上を歩くので緊張感あり!
ちょうど電車が来た (^^♪
大井川鉄道と車道と住宅(電車と車と家と大井川)の真上を歩く吊り橋である。
山旅の終わり、ご褒美は「うなぎ定食」と決めていた (^^♪
帰路に立ち寄れる「うなぎ」の有名店も調べてあった!言うまでもなく美味しかった (^^♪
100名山中 標高順 20座まで後1座 !
今回の南南ア縦走で、標高6位、7位、13位のピークを踏めたので、残り1座となった。
100名山中 標高順 20座! < 2024/7月現在、山頂未踏は残り1座 >
①富士山(3776m) |
②北岳(3193m) | ③奥穂高岳(3190m) | ④間ノ岳(3190m) | ⑤槍ヶ岳(3180m) |
⑥悪沢岳(3141m) | ⑦赤石岳(3121m) | ⑧御岳山(3067m) | ⑨塩見岳(3047m) |
⑩仙丈ヶ岳(3033m) |
⑪乗鞍岳(3026m) |
⑫立山(3015m) | ⑬聖岳(3013m) | ⑭剱岳(2999m) | ⑮水晶岳(2986m) |
⑯甲斐駒ヶ岳(2967m) |
⑰木曽駒ヶ岳(2956m) | ⑱白馬岳(2932m) | ⑲薬師岳(2926m) | ⑳鷲羽岳(2924m) |
30位まで広げると未踏は5座…この未踏のうち登ってみたい山は 「笠ヶ岳・黒部五郎岳」 である。
100名山と言う縛りをなくし、純粋に 「日本の高い山ランキングベスト100座」 と言うのも興味深いが
もしも100名山を外して、単に日本の高い山20座としたら、私の目標は程遠いものになってしまうのか?…(^^ゞ
調べてみたら(下記表)2024/7月現在の未踏は2座、北海道や九州じゃないので、何とか手が届くだろうか??
< 日本の高い山ランキング ベスト20座 >
①富士山(3776m) |
②北岳(3193m) | ③奥穂高岳(3190m) | ④間ノ岳(3190m) | ⑤槍ヶ岳(3180m) |
⑥悪沢岳(3141m) |
⑦赤石岳(3121m) | ⑧涸沢岳(3113m) | ⑨北穂高岳(3106m) | ⑩大喰岳(3101m) |
⑪前穂高岳(3090m) |
⑫中岳(3084m) | ⑬荒川中岳(3083m) | ⑭御岳山(3067m) | ⑮農鳥岳(3051m) |
⑯塩見岳(3047m) |
⑰仙丈ヶ岳(3033m) | ⑱南岳(3033m) | ⑲乗鞍岳(3026m) | ⑳立山(3015m) |
う~ん、「塩見岳」「農鳥岳」縁がないなぁ (*'ω'*) ・・・目標とは決めず余り気にしないでおこう (^^ゞ
何回登っても違う光景や違う花に出合える♪自分の好きな山に季節を変えて登る方が、私には向いている!
南南アルプス縦走(完)