雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

仙丈ヶ岳 (3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)…1日目

2024年08月02日 | 百名山の山


晩秋の雰囲気、甲斐駒ヶ岳とナナカマド


2013/10/13~15(日祝火) 仙丈ヶ岳(3033m)・甲斐駒ヶ岳(2987m)
                              
 <百名山2座>


(1日目) 北沢峠(2032m)~仙丈ヶ岳(3033m)~馬ノ背ヒュッテ(2640m)
(2日目) 馬ノ背ヒュッテ~北沢峠~甲斐駒ヶ岳(2987m)~仙水小屋
(3日目) 仙水小屋(2130m)~北沢峠


<前日>金沢森本IC(15:00)→飛騨清美IC(16:30)→戸台バス乗り場(21:00)
<1日目>  戸台バス乗り場(5:30)→北沢峠(6:20~40)→大滝の頭5合目(8:20)→6合目(9:00)→
小仙丈ヶ岳(9:20)→仙丈ヶ岳山頂(11:40~13:10)→仙丈小屋(13:40)→馬ノ背ヒュッテ(14:30~)泊


南アルプスの女王…仙丈ヶ岳に登る!


日本列島に大型の台風 26号が接近しており、連休後半から山行の予定が急きょ2日間前倒しとなった。
実家に行く予定を(私だけ)急きょ取りやめたので、山の準備が追いつかず慌てる(^^ゞ
まだ日があると思い準備が遅れていた、地図や資料、山小屋の予約変更など(仙丈ヶ岳の小屋は予約必須)
1日目の宿泊を予約していた仙丈小屋は満員と断られたので変更できず、馬ノ背ヒュッテ泊まりとした。

前夜到着時は既に暗かったので、戸台駐車場にある仮眠室が見つからず、しかたなく車中泊となる。
第1駐車場に数台の空きがあって運良く止める事が出来たが、朝までには第2駐車場も満員の様子であり
3連休と好天が重なり、全国から仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を目指す登山者が、大勢集まってきたと言える。

始発(6:00)のバスに乗る予定で、早朝4時頃目覚めてトイレに行こうとしたら、外はザワザワ…
何と既にバス亭にザックを担いだ数人が並んでおり、人の数だけ臨時バスが出るとの事であった。

4時40分頃から次々と中型バスが出発し、私達が乗ったのは9番目のバスで5時半頃に出発!
バスの運転手さんは北沢峠までの約1時間、車窓から見える山や山小屋の話など、かなりの名ガイドだった。
ちなみに今日は3連休の中日(なかび)であり、1年で一番忙しい日だ!との話である。

終点の北沢峠には立派なトイレと、外に水道(天然水)もあり、ここでコーヒー用の水を確保した。
日帰りも可能な山であるが、出発も早く、しかも馬ノ背ヒュッテ泊まりなので、何よりも余裕の時間が嬉しい♪
2日間早めた甲斐あり、昨夜の星空から期待していた以上に好天の兆しで、気持ち良い登り始めとなった。

北沢峠(2032m)から仙丈ヶ岳(3033m)まで標高差約1000m、当初は登りに薮沢ルートを考えていたが
馬ノ背ヒュッテ泊まりとなったので、小仙丈ヶ岳経由の小仙丈尾根から山頂を目指す事にした。

馬ノ背ヒュッテへの分岐となる薮沢大滝の頭(5合目)はまだ樹林帯の中だが、この辺から少しづつ視界が開け、
6合目では一気に展望が開け360度の眺望、後ろに甲斐駒ヶ岳が大きく聳え、富士山の頭も見えていた。
鳳凰三山、北岳、間ノ岳、八ヶ岳、北アルプス、富士山…ここ6合目が山頂だとしても十分満足の眺望であり
流石に日本の真ん中に連なる南アルプスの仙丈ヶ岳、更に登った3033mの山頂眺望が楽しみとなった。

6合目からはハイマツ帯となり、ナナカマドの赤い実が秋の雰囲気を盛り上げていた。
小仙丈ヶ岳からは小仙丈カールが望め、広い稜線を過ぎると岩場のピーク超えもあったが、危険度は低い。
八ヶ岳連峰や北アルプス、御嶽山や乗鞍岳、そして北岳の後ろに、頭だけだった富士山が大きく見えてきて
眺望を楽しみながらのんびり登っているうちに、大勢の人が昼休憩中で賑わう仙丈ヶ岳山頂に到着した。

お天気の割に気温は低かったが、その分空気が凛として澄み渡り、視界良好の一日となって
登りやすく優しい山であり、ここは「南アルプスの女王」と呼ぶに相応しい山であると実感できた。

山頂は狭く、記念写真だけ撮って、若干下りた場所で昼食後、至福のコーヒータイムでゆっくり過ごした。
下山は馬ノ背方向、眼下には薮沢カールに佇む仙丈小屋、前方には白い甲斐駒ヶ岳が望めて、
尾根が一つ違うだけで、また別の雰囲気が楽しめて、なかなか離れがたい山頂付近であったが
白い風車が印象的な仙丈小屋前を通って、早い時間に本日の宿泊予定である馬ノ背ヒュッテに到着した。


小仙丈尾根から仙丈ヶ岳を目指す!



GPS軌跡は取らなかったので、歩いたであろう予測図である。
千丈小屋の予約が取れず、馬の背ヒュッテ宿泊として、ルートも小仙丈ヶ岳経由に変更した。



早朝4時過ぎだと言うのに、既にバス待ちの長い行列!


戸台から北沢までバスで約50分!


 
北沢峠「こもれび山荘」・・・旧長衛荘                   登山口のトイレ



登山拠点・・・北沢峠登山口(標高2032m)


1合目~4合目・・・


 

 


藪沢ルートへの分岐、薮沢大滝の頭は5合目!



薮沢大滝の頭手前から木々の間に(鳳凰山)視界が開けて来た!



薮沢大滝の頭は5合目、馬の背方面(藪沢ルート)と小仙丈ヶ岳への分岐


6合目で一気に360度の眺望が開ける!


 
秋の名残のナナカマド                      6合目



白い頭は甲斐駒ヶ岳、左奥に八ヶ岳連峰、右端は鳳凰山



6合目を過ぎて、名残のナナカマド畑が続いた。


小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳を目指す!



小仙丈ヶ岳(2864m)



小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳方向(山頂左直下の小仙丈カールが綺麗に望めた)


視界が開けてからは、前方より後方から目が離せなくなる (^^ゞ



小仙丈ヶ岳を振り返る!眺望を楽しむ人達で超満員!



鳳凰山が後方に綺麗に望めた!



鳳凰山と北岳の間に富士山



八合目



8合目から30分ほどで、仙丈小屋への分岐
分岐からは時計回りに丸~く回って、仙丈小屋の前を通る登山道である。



仙丈小屋が眼下に!


仙丈ヶ岳を捉える!



ピークに人がひしめき合っている!どうやら仙丈ヶ岳のようだ!



目指すのは、この先3つ目のピーク!



後方、地蔵ヶ岳のオベリスクが鮮明に見えて来た!



ゴツゴツ岩山の横を通って、いよいよ山頂!



山頂間近でも気になる後方、北岳と富士山



後ひと登り!


仙丈ヶ岳に登頂!



仙丈ヶ岳(3033m)


 
仙丈ヶ岳と三角点



仙丈ヶ岳山頂からの、鳳凰山、富士山、北岳~間ノ岳



山頂からの下山方向と、藪沢カールに仙丈小屋
予定通りここに宿泊したかったけど、台風直撃ならこんな眺望も見られなかったので、良しとしよう (^^ゞ



仙丈ヶ岳直下で至福の昼休憩!


仙丈小屋まで下りて来た!


 
仙丈小屋                      屋根にはソーラー、小屋横には風車



アンテナは何だろう?環境は最高だけど余り大きな小屋ではないので、
我々のように日帰りでは帰れない長距離を走って来た登山者などは、早めの予約必須かも?




藪沢カール中央にある仙丈小屋



離れていく仙丈小屋に別れを告げて・・・


 
今度は正面に甲斐駒ヶ岳を見ながらの下山


 
標高400m程下りて来た。              左右に鹿よけの柵の間を通る。


 
馬の背ヒュッテ(2630m)                  今夜はカツカレーだった。


馬の背ヒュッテでは山の話と歴史の話が聞けた (^^♪


馬ノ背ヒュッテでは、広めの布団一枚に2人、掛け布団は毛布が各自2枚、予備で更に1枚使用できたが
布団以外の通路がなかった為か、貴重品以外は1階食堂の隣にあるザック置き場に置いて下さいと言われた。
加えてトイレと洗面は外!部屋は先着順で上から詰められ(3階)だったので、何かとやや不便であった。

夕食のメインはカツカレー、良くある山小屋のパターンだったが、食後が他の山小屋とちょっと違う!
40歳位の男性オーナー(川端さん)が、仙丈ヶ岳から見えている山の話や歴史を熱く語り、質疑応答もあり。
皆さん真剣に聞いていて、どんなお話だったかは馬ノ背ヒュッテ宿泊時のお楽しみ♪

小屋閉めは早く、紅葉が終わると人が来なくなるとの事で、何と!明日の宿泊者が最後だとか!
そう言えば、仙丈ヶ岳の紅葉は9月中旬から始まり、今回(10月中旬)は終わりに近く、終盤だったかも?

この時期、小屋からのご来光はないのだが、小屋前から甲斐駒ヶ岳が大きく見えており
夕日で赤く焼けるのを期待していたが、本日の快晴の割には意外や不発で終わってしまった(>_<)


明日はあの頂に立つぞ (^^♪



馬の背ヒュッテから望む、ちょっぴり焼けた甲斐駒ヶ岳


山小屋泊でのもう一つの楽しみは星空!…満天の星が見られて、カシオペア座や甲斐駒の上に北斗七星★ピカリ!
寝る前の黄昏時と月明かりの星空、そして早朝4時起きで、月が隠れ一段と輝く星空!・・・両方を堪能できた。



(2日目) …馬ノ背ヒュッテ~北沢峠~甲斐駒ヶ岳~仙水小屋



コメント
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