雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

鳳凰三山…薬師ヶ岳~観音ヶ岳~地蔵ヶ岳(1日目)

2024年08月16日 | 百名山の山


夜叉人峠より白根三山(北岳、
間ノ岳、農鳥岳)



2012年の8月~3013年の3月頃まで、ブログ更新をサボっていました(^^ゞ
そしてまたまた、文章だけ書いて、長年更新をサボっており、過去の写真を引っ張り出して整理しています。
鳳凰三山…薬師ヶ岳~観音ヶ岳~地蔵ヶ岳(1日目)の文章だけ急きょアップして、写真は次回としていました。
「早くオベリスクが見たい」とコメントまで頂いていたのに、長年サボっていました m(__)m
余りにも過去になってしまい、今回、新規ブログとして、新たに写真を入れた
(1日目)をアップしています。

自分の記録と記憶の為に始めたブログなので、今から(2日目・3日目)ボチボチアップして行こうと思います。



2012/07/25(水)26(木)27(金)                       <南アルプス 百名山>

鳳凰三山…薬師ヶ岳(2780m)・観音ヶ岳(2840m)・地蔵ヶ岳(2764m)


<1日目>夜叉神の森P登山口~砂払岳~薬師ヶ岳~薬師ヶ岳小屋
<2日目>薬師ヶ岳小屋~薬師ヶ岳~観音ヶ岳~地蔵ヶ岳~薬師ヶ岳小屋
<3日目>薬師ヶ岳小屋~観音ヶ岳~夜叉神の森P登山口


<前日>金沢(10:00)→ひるがの高原SAで昼食→飛騨清美IC(12:25)→平湯(13:20)→
松本IC(14:40)→
韮崎IC(16:40)→夜叉人の森P(15:00)→やまなみの湯
<1日目>
夜叉神の森P登山口(6:00)→夜叉神峠小屋(7:10~30)→杖立峠(8:55~9:00)→
苺平(10:30~40)
→南御室小屋(11:05~12:15)→砂払岳(13:30)→薬師ヶ岳小屋(14:05~15:15)
薬師ヶ岳(15:40~16:10)→薬師ヶ岳小屋(16:20)



地蔵ヶ岳「オベリスク」に会いに。。。


昨年は初めての南アルプス、北岳~間ノ岳を縦走し、北岳肩の小屋から見えていた、白くて美しい鳳凰山、
そして、ひと際目立っていた地蔵ヶ岳の 「オベリスク」 がとても印象的で忘れられず
年に一度の「織姫彦星チーム」+KHCメンバーが1人参加して、5人でオベリスクに会いに行く事になった。

昨年の北岳登山の様子は こちら 。。。

登山口までの経路は芦安まで昨年と全く同じ、金沢からは東IC~高山ICで一旦下車してR158を走り
松本ICで再び高速に乗って、韮崎IC下車、R52、R20から芦安を経て、夜叉神の森Pで仮眠し早朝出発!
3通り程のルートを検索して比較し、距離、時間、高速料金共に一番のルートを選んだ結果である。
今回は少し余裕で早めに出発し、南アルプス市にある「やまなみの湯」で就寝前の温泉入浴もできた (^^♪

昨年の北岳では、乗り合いタクシーで通り過ぎただけの「夜叉神の森」前に、鳳凰三山の夜叉神登山口がある。
ここにゲートがあり、南アルプス街道の通行規制で、タクシーやバス以外のマイカーはこの先に入れない。
北岳登山者はもちろん、広河原で乗り換えて仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳を目指す登山者も
このゲートを通るか、もしくは南アルプス街道の終点、戸台からのゲートを通り登山口に入るかである。

鳳凰山への登山ルートは色々あり登山口も多く、グルッと周回してバスで戻る1泊コースも考えたのだが、
今回は夜叉神からのロング尾根~地蔵ヶ岳の往復とし、同じ景色を2度楽しみ、山頂もそれぞれ2度踏もう ♪
と言う、何とも贅沢な計画であり、しかも地蔵ヶ岳のオベリスクにも、行ける所まで登ってみよう!…と、
2泊3日のゆとり工程、天気により薬師ヶ岳小屋2泊とし、ご来光と夕陽も2度楽しもう ♪ となったのである。


初日はロング尾根をひたすら登る!


今回利用したのは夜叉神の森登山口P(100台可)、標高は1380mでトイレや水場、休憩できる東屋もある。
夜叉神の森は宿泊施設で売店もあり、足りないものはここで買えるので便利だが、夜は閉まっていた。

まずは標高差400m、樹林帯の中を1時間強で夜叉神峠、峠から3分程で夜叉神峠小屋だ!
ここまでの登山道、展望はないが広くてしっかり踏み固められ、途中に水平道もあってとても歩きやすい。
小屋前からは白根三山が綺麗に望め、出足は順調であり、ゆとり工程なので気持ちも楽である。
ゆとりと言うのは、歩きはいつものペースだが、休憩時間にゆとりを持って「ひととき」を楽しむ事である。

鳳凰山はポイント毎に大きなパイプケルンが建てられており、最初に見たのは杖立峠である。
杖立峠を過ぎるとシラビソの樹林帯となり、苺平までの途中、山火事場跡に2つ目のケルンがあった。
ここで再び白根三山の眺望が開けたが、山は10時の原則?稜線辺りに雲が湧き始めていた。
しばらくは岩がゴロゴロした登山道となるが緩やかな登り、3つ目のケルンがあった苺平まで90分程で到着!
苺平からもシラビソの森は続き、緩やかな下りとなり、樹林帯に囲まれた鞍部に南御室小屋があった。

早速、噂の飲み放題天然水を見つけて、まず手を洗ってみたが、冷たくて1分も我慢できない(>_<)
男性陣は顔を洗っていたが、やはり冷たくて長くは触れないので、タオルを濡らして拭くと言う作戦にでた!
雪の中にずっと手を入れているのと同じ感覚で不思議な程冷たく、沢山飲んで体中に沁み渡った (^^ゞ
山では貴重な水がここでは惜しげもなく流れていて、自由に使えるのはとても有難い。

小屋のオーナーが、上(薬師ヶ岳小屋)では水が無いので、たっぷり持って行きなさいと声をかけてくれた。
二つの小屋は同じ経営者のようだったが、薬師ヶ岳小屋は本日満員で、予約者以外は泊まれないとのこと。
アルバイトが一人しかいないからと言われて、ちょっぴり不安になったが、予約済みなのでそこは安心。

頼もしい男性陣が明日の為に、自分用の空いたペットボトル+2L、私は一応+500mLを持ち、
ザックがその分重くなったが、薬師ヶ岳小屋まで約90分の登りを頑張れば、山頂で美味しいコーヒーも飲める!

南御室小屋で昼ご飯、美味しいお水で入れたコーヒーで更に生き返り、若干重くなったザックで出発!
40分程歩いた標高2600m付近に、「ガマの岩」と書かれた大きな岩があった。
私の知る範囲では、燕岳のイルカ岩に次ぐリアルな岩であり、本当にガマに見えたのである。

ガマ岩から10分強の登りで、暗いトンネルを抜けたらそこは…雪国…ではなく真っ白な砂の世界!
樹林帯が終わり、いきなり目の覚めるような明るさで展望が開けたのだが、残念ながら辺りはガス。。。
どうやら砂払岳の麓に着いたようで、ここから薬師ヶ岳小屋までは目と鼻の先である。

今までと全く違う雰囲気で、白砂と奇岩群が目の前に広がり、船のような岩に乗ってしばし遊ぶ (^^♪
ここまでほとんど花を見ることはなかったが、まずは一番見たかったタカネビランジが咲いていて
この先からは可憐な花にも出会い、砂払岳山頂からすぐ眼下に、薬師ヶ岳小屋の屋根も見えていた。

小屋到着は14時頃、宿泊手続き後、まずは一式着替えてスッキリ、明日の為にザックの整理もして
それでも余裕があったので、ガスっていたが10分の登りなので、薬師ヶ岳山頂へ行ってみる事になった。

山頂には4つ目のパイプケルン、やはり白根三山は雲の中に隠れていたが、山頂より高い場所を発見!
青木鉱泉方面に若干下って登り返した所が眺望も良さそうで、明日のご来光の為の下見?ができた。

夕食は18時から、ビールで乾杯して薬師ヶ岳小屋で定番の、おでんがメインの夕飯を頂いた。
小屋は満員と言っても、アルバイト一人の為、天井の低い2階は使用しない予定だったらしいが
我々グループと他におじさん一人、特別に2階を使わせて頂くことになった。
と言っても明確な区切りはなく、屋根の傾斜を利用して平屋を無理やり区切っただけで、
中2階と2階は天井が低く立つことはできないが、隣に知らない人が寝る事もなく広々としていて
ザックを置く空間も広く使えて、荷物の整理や着替えにはとても助かった。

食後は夕焼けを期待して、徒歩5分(小屋のサンダルでも行ける)砂払岳へ。。。
ガスっていたので余り期待はしていなかったが、雲間に沈む若干オレンジ色の夕陽が見られた。

皆さんお疲れらしく寝るのが早く、19時過ぎにはあちらこちらで鼾も聞こえていて、いつもの如く気になる。
20時の消灯とともに寝ようとしたが寝られず、睡眠導入剤半錠飲んで、やっと眠りについた。



鳳凰山GPS軌跡


夜叉人の森登山口からスタート!



休憩用の東屋がある登山口(1380m)



東屋右奥にある登山入口(山小屋案内や時刻表などがあった)


 
新緑とカラマツ林の中をジグザグに登り間もなく高野山との分岐案内(夜叉人峠)ここから小屋は近い!



夜叉人峠小屋


 
夜叉人峠から白根三山                 夜叉人峠小屋のトイレ(チップ制100円)


枝立峠で最初のパイプケルン


 
枝立峠パイプケルン                  苺平まで2時間30分!


 
山火事場跡に2つ目のパイプケルン                   苺平まで40分!


  
苺平までの登山道①②③・・・ゴロゴロ岩でも緩やかな登り!



苺平までの登山道④…シラビソの森


 
苺平に3つ目のパイプケルン                南御室小屋まで30分!


南御室小屋で昼休憩!



苺平から緩やかに下って、樹林帯に囲まれた鞍部に南御室小屋があった。


 
薬師岳小屋は本日満員の案内             美味しい天然水飲み放題 (^^♪


 
南御室小屋のヘリポートとテン場と太陽光パネル


 
気圧の関係で味噌汁がパンパン            近くにはクルマユリが満開だった。


薬師岳小屋までの道中は楽しく歩けた♪



ガマ岩


 
岩の間、木の間、分かり易く歩きやすい登山道


樹林帯を抜けると白砂の世界!



ここを過ぎると一気に明るくなった!


 
名前はないけど面白い大岩がゴロゴロ・・・(トド岩と名付けて岩に乗る!)



砂払



砂払岳山頂・・・薬師岳小屋まで10分!



途中にあったダイヤ型の大きな穴(帰路に中に入ってみた)


岩と砂の間に可憐な花が目につく!


 
クモマナズナ                        コケモモ


  
タカネビランジ、蕾と咲き始め



 
ハクサンシャクナゲ                   キバナノコマノツメ


 
ヒメコゴメグサ                     コイワカガミ


 
不思議な赤い斑点の葉っぱ!



甲斐駒ヶ岳と同じ花崗岩の白い山肌が特徴!


緑に囲まれた薬師ヶ岳小屋が見えて来た!



14時過ぎ、余裕の到着!


 
最初に目についた立派なトイレ!               小屋の標柱とテーブル



薬師岳小屋


小屋周りは木の芸術!



クジャクのような枝っぷりの木



横に伸びた松のような木


小屋から10分の薬師ヶ岳散策!


 
白砂に緑が生える!                    


 
花崗岩の奇岩と白砂



何処を歩こうか?迷うほど広い山頂付近


山頂付近で満開だった!



タカネビランジ満開



コケモモ群生


薬師ヶ岳山頂!


 
奥にケルン発見!                    観音岳山頂まで45分!



薬師ヶ岳山頂(2780m)に4つ目のパイプケルン


薬師岳小屋に戻って来た。



薬師岳小屋


 
可愛い                       夕食・・・メインはおでん

夕食後砂払岳へ!ガスと雲海で夕焼けはイマイチ (^^ゞ


 
夕食後に砂払岳で夕日鑑賞!夕日が沈み、小焼けと雲海



小焼けで若干赤く染まった雲が狂犬のよう (^^ゞ薬師ヶ岳頭上に現れた!




<2日目>薬師ヶ岳小屋~薬師ヶ岳~観音ヶ岳~地蔵ヶ岳~薬師ヶ岳小屋

コメント
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