雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

白山スーパー林道から姥ヶ滝と噴泉塔

2014年07月05日 | 自然の風景

日本の滝百選 「姥ヶ滝」…この角度からの撮影はなかなか絵になる(^^♪


2014/6/25(水)~26(木)  白山スーパー林道 姥ヶ滝と噴泉塔

                                                       
1日目加賀禅定道から白山の巨瀑 「百四丈の滝」を見に
<2日目>白山スーパー林道から姥ヶ滝(日本の滝100選)と噴泉塔


新緑と滝三昧の2日間を地元で過ごす。。。


笠ヶ岳山荘に泊まる予定で一泊二日の計画だったので、変わりに一里野温泉に宿泊して温泉を楽しみ♪
次の日は、これも兼ねてから行きたかった場所である、岩間温泉から岩間の噴泉塔を見に行く予定だったが、
運が悪い事に、今年(2014年)の5月27、28日頃に降った大雨により、岩間の元湯への林道が崖崩れとなっていた。
これも直前に、何気に見ていたネットからの情報であるが、山崎旅館などのHPには何も書かれていなかった。

当分の間(今年一杯くらいは)回復の見込みがないらしく、2日目の予定が狂ってしまったのだったが
一里野温泉宿泊者特典で、白山スーパー林道の片道通行券が無料になるらしく、これを有難く利用する事に(^^♪

紅葉時期の白山スーパー林道は有名であり人気であるが、新緑の頃はどうなんだろう?
やはり走ってみると車は少なく、対向車も少ないので気遣う事なく悠々快適に走れて、窓全開で新鮮な空気が爽やか
紅葉のように鮮やかさにあっと目を引く事はなくても、雪解け水の滝の水量も多く、純粋に緑と滝を楽しめた♪

石川県側には見所多く、途中にあり日本の滝100選に選ばれている「姥ヶ滝」を見に行く事にした。
秘境の湯「親谷の湯」は、湯量が不安定(不足)で、駐車場の看板やネットで、現在は利用できないとの案内あり!

階段を下りたところにある広場、蛇谷園地は天然ブナ林に囲まれ滝の音を聞きながら、静かに過ごせる穴場(^^)v
川沿いに遊歩道を歩くと、対岸に「姥ヶ滝」が大きく見えてきて、滝100選になるだけの豪快な迫力と美しさである!
滝を見ながら入浴や足湯ができた場所は、既に泉脈が止められ涸れており、空のお風呂状態となっていた。
河原に下りたり観瀑台から眺めたり、角度を変えて滝を楽しみ、コーヒータイムをしてゆっくり森林浴も楽しんだ♪

滝の観瀑台から少し上流には、小さな噴泉塔が幾つも見られて、目的の岩間の噴泉塔には行けなかったが
噴出している様子や、触ると火傷しそうな温度など、苦労なくして噴泉塔の雰囲気を、ここで十分に楽しむ事ができた。

岐阜県側に入って一つ驚いた事は、毛虫の異常発生!今年は医王山など石川県にも毛虫が多かったが
それを更に大幅に上回り大発生!日当たりのよい場所では特に、目に着く木が全て丸坊主になっていたのである。
木には花が咲いた数ほどの毛虫が群がり、足元には歩けない程寄ってくるので、動きが早くてかなりキモイ(>_<)
あの有名なホウ葉味噌に使っているホウの葉っぱも、毛虫に食べられて被害絶大なのだそうである。

県内で宿泊するということは滅多にないのだが、地元の良さ、身近な自然を楽しめた2日間であり
滝三昧をした帰り、ついでに寄り道したのも滝(^^ゞ…この時期、水量豊富な直瀑の「綿ヶ滝」もまた見応えあった。


 
しりたか山を源流とする 「しりたか滝」             「赤石の滝」…石が若干赤いのか?


 
(左)「岩底の滝」…かなり上の方から流れていたのだが、木々が覆っていて全容は見えず!
この滝の上には直径2mの釜形の底なし淵があるそうで、その上には樹齢500年の大ケヤキがあるらしい。
(右)「かもしか滝」…昔は五重の滝と呼ばれたが、この辺りはカモシカの生育密度が日本一と言われる所から、
カモシカ滝と呼ぶようになったのだとか…なる程5重滝だ!解説を見ながらだと、滝が2倍楽しめる(^^♪


姥ヶ滝駐車場から徒歩で探検!



新谷の湯、入口ゲート…高い通行料を払うので、もちろん無料(^^)v


 
初めは舗装された階段から、下り切って遊歩道を行く。。。(15分くらい)

 
初めましてなので、ちょっと感動 (@_@。。。



流石に滝百選の美しい滝 「姥ヶ滝」 だ! 手前の新谷の湯は空だった。



落差76m、幅100m…老婆が髪を振り乱したように見える所から「姥ヶ滝」…う~ん見える!


近くには噴泉塔があった。



奥の方は噴泉塔跡だったが、この岩肌は噴泉していた。



勢いは弱いが、アップだと噴泉が見える。


 
おっ手前にも湯けむりが…覗いてみると、こちらはかなりの勢いで噴泉!



数ヶ所から、四方八方に噴泉…触った感じの温度は、60℃~70℃と思われる。



こちらもなかなかの勢いで、カラフルな岩が噴泉塔らしく印象的だ!



時々勢いを増して噴泉!


 
地面からポッコリ!名付けて噴泉小僧(^^ゞ…小僧の割には噴泉の勢いは負けていない。


 
渓谷沿いの遊歩道を戻る               途中で「小新谷の滝」


スーパー林道に戻ってドライブ。。。


 
蛇谷随一の大滝 「ふくべの大滝」


 
カメラに収まらない長さなので、短くアップで撮ったらなかなかの迫力である。


白山展望台パーキングに寄る。



道路の反対側に白山展望台への案内があったが、白山は雲隠れで全く見えず!



白山の眺望が良ければ、ふくべ山展望台まで往復40分頑張りたいところだ(^^ゞ


岐阜県側には三方岩岳登山口がある。


 
白川郷展望台からの、ブナの散歩道と、目いっぱい望遠で撮った白川郷



ホタルブクロの群生なのだが、人工的に植えたのか?道沿いにあると、山で見るような感動はなし(^^ゞ


手取渓谷 綿ヶ滝にも寄り道。。。


  
何と言っても、水しぶきが飛んで来るほど近くで見られるのが魅力!直瀑の 「綿ヶ滝」



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加賀禅定道から白山の巨瀑「百四丈の滝」を見に行く

2014年07月04日 | 石川県の山

静かな山間に滝の豪音だけが響く…百四丈の滝


2014/6/25(水)~26(木)  加賀禅定道から「百四丈の滝」を見に行く。。。
                                         <一里野温泉加賀新道 登山口>

<1日目>加賀禅定道から白山の巨瀑 「百四丈の滝」を見に
2日目白山スーパー林道から姥ヶ滝(日本の滝100選)と噴泉塔


登山口(5:50)→しかり場(7:30)→奥長倉避難小屋(9:40~10:00)→美女坂の頭(11:00)→
百四丈の滝展望台(11:20~12:40)→奥長倉山(13:50)→口長倉山(14:40)→しかり場(15:25)→登山口(17:00)


晴れから目まぐるしく変わった梅雨時の天気!


6月25日、笠ヶ岳の小屋開きに合わせて一泊二日で登る計画だったが、残雪が心配で直前に小屋へ問合せをしたら
杓子平の残雪が例年より多く、雪渓の急登もありアイゼン・ピッケルを持参した方が良く、もしも杓子平でガスになった時には
 例年、道迷いする登山者が多いそうだ。 (山荘からスタッフが案内棒を立てる予定だが、間に合わない場合あり)
笠新道を登るのが始めてなら、やはり夏道が出てから来られた方が安全だとのアドバイスを頂いたのである(^^ゞ

天気も不安定な梅雨時でもあり、笠から槍・穂高連峰の眺望がなかったら、余り意味のない登山となってしまうかも?
そんな訳で急きょ行先変更!近場で兼ねてから行きたかった「百四丈の滝」を見に、加賀禅定道を登る事になった。

急登の定番である笠新道も 「しんどー」 そうであったが、加賀禅定道から百四丈の滝展望台(2047m)までも
距離が長く、標準タイムから考えてなかなか手強そうであり、早めの出発が理想であるが、今回やや出遅れた(^^ゞ

加賀新道の登山口はゴンドラ山頂駅(1045m)となっているが、実際には林道がもう少し上まであり
登山口の若干手前に車5台ほどの駐車スペースがあり、標高は(1120m)位、室堂まで15.5kmのようであった。

登山口から20分程の登りでブナの原生林がしばらく続き、落葉のじゅうたんとなった広くてフカフカで気持ちの良い登山道、
樹齢にしたら何百年?のブナも多くあり、白山にもこんな素敵な登山道があったのかと思いながら、しかり場分岐に着く。
しかり場は、ハライ谷から登る「桧神宮参道」と「加賀新道」の分岐になっていて、朽ちた古い看板が建てかけてあった。

しかり場の先は、見事に咲いていたコケモモロード、マイズルソウロード、間に顔を出すピンクのコイワカガミも見頃で
アップダウンが多くて、また下りー(>_<)と何度も口走ったが、登山道両脇の可憐な花に癒されながら登る事ができた。

やっと到着した奥長倉避難小屋で、凍らせて持ってきたので冷たくて食べ頃のゼリーで、ご褒美の大休憩!
避難小屋からは7分程で奥長倉山の山頂を踏んで、一旦下ってからは、いよいよ本日一番の急登である美女坂へ
覚悟はしていたがなかなかの急登!ここまで4時間以上歩いているので、疲れた足には余計に堪える(@_@。

頑張って辿りついた美女坂の頭からは、180度変わって楽々、クマザサに囲まれたほぼ水平道を行くと
百四丈の滝展望台(←左30m)の案内があり、指示に従って進むと、思わず「わーっ」と叫んだ ビューポイントだった!

雲も多くなり、美女坂を登っている途中からガスが出て来たので、もしや滝は見れないかも?と、少々落胆もしたが
到着と同時にガスが晴れ、雲間から太陽も顔をだして「何と言うことでしょう!」…と言える程の急激な変わりようで
まだ若干雪が残る清浄ヶ原と四塚山、聞こえてくる百四丈の滝の音も近く、水量の勢いも力強くなかなかの迫力である。
6月後半は初夏なので、この時期になると流石に氷の壺はすっかりなくなっていたが、それは仕方ない。
カメラのズームは4倍しかないのだが、4倍にしなくても十分な距離に滝があり、滝壺も見えて見応えも十分だった。

写真も撮って十二分に飽きる程滝を見つめた後は、登山道に戻って少々開けた草原でゆっくり昼休憩を取った。

楽々な道をもうちょっと先に行けば天池だったが、予定より出遅れたのと天気が怪しくなってきたので、諦めて下山開始!
避難小屋を過ぎてから、何度か弱い通り雨となり傘の出番(差したり閉じたり数回)もあり、遠くに雷音も聞こえて
やはり梅雨時のお天気だなーと思いつつ、大降りにならないか心配したが、しかり場過ぎからは天気がすっかり回復した。

登りでは足元の花を愛でながら、上を目指して登るのみ!目標のポイント(山頂)を一つづつクリアしながら
ひたすら登っていたが、下りでは不思議と、気持ちも余裕のせいかまた違った物が目につき、見えてくるのである。

美女坂の頭では、ここが美女坂と名付けられた伝説 「神聖な山を汚して、岩にされてしまった美女の岩」 を発見!
小雨が止んでホッとしながら歩いていたブナの森では、立ち止まってブナの感触を確かめ、大きく深呼吸しながら歩き
その少し先の檜倉では、岩を割って生えて来た「石割檜」や、大きな「根上がり檜」など、じっくり観察する事ができた。
(名前が付いている訳ではないが、何となくそのような雰囲気の檜が数本あったので、自分で名付けた(^^ゞ )

白山の剣ヶ峰を見る事はできなかったが、昔の人も歩いた信仰修行道の一部、白山奥宮に繋がる登山道であり
この日の行動時間は約11時間、距離も標高差もあり足は限界となったが、百四丈の滝が見られて大満足の山行となった。
ちなみに梅雨時である為か、この日の登山者は他におらず、我々グループの貸切りで静かな山歩きであった(^^♪

そして、登山口に戻った頃には青空が広がり、この日、一里野温泉での夜は満天の星空となったのである。
温泉の近くを流れる尾添川では、源氏ボタルの観察ができて、天の川と星と蛍の、光のコラボも楽しめた♪

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談であるが、口長倉山から奥長倉山までの登山道に、やや緑色がかった熊のウンチ(多分)が
集中的に数ヶ所見られて、カモシカかなーとも思ったが、後に自然観察園でレプリカ見本を見て、カモシカのウンチは、
小さめで丸くてコロコロしていると分かり、登山道にあったのは人間に近い大きさだったので、間違いなく熊だと確信した。
そう言えば誰かが、この辺りは獣の匂いがするって言っていたのを思い出した。登山道は獣にとっても歩き易いのだろう。
「あっまたまたウンチ発見!踏まないようにねー」と、何度もさり気に言っていたのだが、後で考えたら怖くなった(>_<)

今回ちょっと頼りない音の熊鈴しか持参していなかったが、この付近の登山道は特に、熊注意かも(@_@。
この日、同じ区間内で、手を伸ばした程の高さまで丸ごと皮を剥がした木も(まだ真新しい感じで)目撃している。
シカは届かないので熊の仕業?熊の習性は良く分からないが、木の皮を剥がして何かを食べるのか?蟻かなー?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


加賀新道登山口より禅定道へ


 
登山口までの林道には落石も多く、注意が必要! 林道左手の駐車場から20m程で、右手が登山口(右画像)


朽ち果てて倒れているものが多いが、要所に案内板があった。


  
 直ぐに檜倉(室堂まで15.3km)  木実谷頭(室堂まで14.2km)  縁の谷頭(室堂まで13.2km)



しかり場…桧神宮参道(ハライ谷ルート)との分岐



しかり場を過ぎると、登山道両脇に見頃のコケモモが群生しており、しばらく続いた。


 
何の木?…根もとは太く一本だが、上は分かれて 「千手観音」 の様であった。


 
やや視界が開けて白山方面(四塚山・七倉山)と、大笠山、笈ヶ岳方面


 
(左画像)口長倉山の20分程手前にも三角点らしきものがあったのだが、地形図には載っていないので違うのか?
青空にショッキングピンクが映える、太陽光を浴びて、ひと際輝いていた「ムラサキヤシオ」…(右画像)


 
濃いピンクのコイワカガミが数多く、綺麗に咲いていた。



白山方面の眺望…目的地はまだまだ先だ(^^ゞ


 
  遅咲きのカタクリ                マイズルソウも群生


 
口長倉山…右手に三角点と、「長倉山本峰1660.57m」の表示あり、左手の木に「口長倉山1660.6m」の表示あり!
地形図には口長倉山と書かれているが、(長倉山に三角点はないので)こちらが本峰なのか??

 
 
口長倉山付近には、ツマトリソウとゴゼンタチバナも群生していた。


 
口長倉山から30分強で、表側と裏側が無残に剥がされた一本の木、熊の仕業か?(手を伸ばした高さくらいまで)



真っ白なハクサンシャクナゲの大木が一本…これから咲きそうな蕾が多かった。 



清楚な白のハクサンシャクナゲ


避難小屋でしばし休憩の後、出発!



避難小屋を振り返る!…左手奥に、白山中宮温泉スキー場と麓の町が見えていた。



奥長倉山 (1771m 室堂まで9.9km)に到着!



奥長倉山からは目の前に美女坂


美女坂を登って、やっと目的地に到着!



百四丈の滝展望台(2047m)…美女坂の頭を過ぎて、穏やかな登山道を20分程で(左30m)の案内


到着と同時にガスが消え、太陽が顔を出す!



百四丈の滝



百四丈の滝(滝壺)…マイカメラ、4倍ズームで目いっぱいの画像



百四丈の滝と清浄ヶ原


回りを楽しみながら下る。。。



遅咲きのショウジョウバカマ



イワイチョウは半分蕾、今が見頃で群生していた。



コイワカガミの群生


ガスが濃くなる中で、噂の美女?が現れる!



神聖な山を汚して、岩にされてしまった美女の岩…物悲しく助けてーと叫んでいるように見える(@_@。。。



美女坂を下ったら、ガスの中に突入!…で、ここから時々小雨となった(>_<)



今が満開の可愛くて小さな花、コケモモ(アカモノ)には何度も癒された。



ギンリョウソウも今が見頃で、数ヶ所咲いていた。


しかり場過ぎからはお天気が回復!



下り方向のしかり場分岐…左方向の登りが加賀新道、右方向の下りが桧神宮参道へ



下りの方が絵になる、ブナ原生林の登山道…登山口も近いので気持ち余裕で楽しむ♪



お天気も回復してルンルンの登山道



登りではサッサと通り過ぎた、ブナ(原生林)の森をゆっくり抜けて…


檜倉でしばし遊ぶ。。。


 
根上がり檜                    岩割檜

根っこがグッと盛り上がった様子や、岩をスパッと割って生えて来た檜の迫力は、実際に見ないと伝わらない!
他にもこの辺り、檜倉の名前に相応しく、全てに名前を付けたい程、変形檜の宝庫だった。(^^♪


通り雨のお陰で、空中は透明に。。。



マイカメラではこれが限度かな(^^ゞ…七夕も近いので天の川が肉眼でもクッキリ見えていたが
やはり画像では上手く撮れず、この日の星空の素晴らしさ(美しい輝き)は伝えられない。



こちらはボケボケだが、草むらで光っている蛍光色はホタルの光!(正に蛍光色だ)

星空やホタルの乱舞を撮るには、やはりしっかりした一眼レフとガッチリした三脚と経験が必須だと思った。
今のカメラ(初撮り)ではこれが限界だが、道具を揃えて、もしもプロ並みに撮れたら、ハマりそう(^^♪


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能郷白山(1617m)温見峠ルート

2014年07月01日 | 福井県の山

能郷白山…急登の途中で 「サラサドウダン」 が見頃だった。


2014/6/16(月) 岐阜百山の能郷白山(1617m)
                               <200名山 福井・岐阜県境  温見峠ルートより>


金沢自宅(5:30)→温見峠登山口(8:05~25)→500m地点(8:50)→能郷白山山頂(10:40~45)→
能郷白山神社奥宮祠(10:50~11:50)~能郷白山
山頂(11:55)→温見峠登山口(13:20~40)→
麻耶姫湖(14:20~25)→水芭蕉温泉(15:05~16:00)→金沢自宅(17:30)



日本海と太平洋の分水嶺の山


能郷白山(のうごうはくさん)は岐阜県本巣市と福井県大野市にまたがる、越美山地の最高峰(標高1617m)であり、
深田久弥は日本百名山選定の際に、荒島岳と能郷白山から前者を選び、後に深田クラブにより二百名山に選定されたそうだ。

岐阜百山にも選定されていて現在は二つの登山道があり、北側の温見(ぬくみ)峠は太平洋と日本海の分水嶺であり、
S63年9月に開設されたルートとあった。 金沢からはひたすらR157を走り、この温見峠登山口もR157沿いにあるのだが
いくつかのダム湖を過ぎ深い山間を走る道なので、カーブも多くこれを解消する為、何ヶ所かトンネル工事が行われていた。
走る車も少ないのだが、現在大型車は通行止めのようであり、普通車も擦れ違う場合は、一部苦労しそうな国道であった。

南側の能郷谷ルートは、白山を開山した「泰澄」が開山したとあり、能郷谷の麓には、能楽堂のある白山神社もあるようだ。
岐阜県側山域は、亜高山性植物やブナなどの優れた天然林のため、「能郷白山自然環境保全地域」に指定されている。
「ノウゴウイチゴ」が「ノウゴウイチゴ」と名付けられたのは、日本で最初にこの地で発見されたことによるそうだ。

そう言えば「ノウゴウイチゴ」、以前に妙高山の登山道で、鈴なり食べ頃に遭遇し、イチゴ狩りができた事を思い出した(^^ゞ
甘酸っぱくて美味しかった記憶があり、この時教えて貰ったイチゴの名前の由来の山が、能郷白山だったのだ。

温見峠ルートは 「標高差約620m、片道歩行距離2.4km、登り標準タイム2時間」… 石川県からは温見峠登山口の方が近く
何と言っても2時間で登れると言うのが魅力で、取りあえずは山頂を踏んでこようと言う単純な動機であったが
実際に登ってみて、山頂付近から能郷谷ルートを見下ろし、距離的にはかなり長そうに見えたけど、
深田久弥が荒島岳と比較して、100名山選定に迷った理由など、はたしてどんな違いがあったのか?気になった。

さて温見峠ルート、最初は気持ちの良いブナ林に癒されるが直ぐに急登となり、標高差350m程の約1時間は頑張りどころ!
急登の途中でも時々後ろが開ける箇所があり、振り返るとちょうど正面に、斑に雪が残る白山が薄っすら望めた。

ユキザサの白い花がちょうど見頃で群生しており、サラサドウダンの大木も数本固まっていて、こちらの花も今が見頃だった!
急登の途中ではあったが時々写真を撮りながらなので、眺望や可憐な花のお陰で、急登も苦にならずに登る事ができた。
そして今が旬のススタケも取り放題で収穫あり!後ろから「太くて美味しそう~」と、何度も声が聞こえてきていた(^^ゞ

そんなこんなでなかなか進まないのだが、花を愛でるのも写真を撮るのも、ちょっぴり収穫も、登山の楽しみの一つである。
「ノウゴウイチゴ」の白い花も咲いていたので、8月のお盆過ぎ頃には真っ赤な実となり、登山者の目に留まることだろう。

1492m尾根ピークからは穏やかな登山道となり、視界も開けて見通しも良くなり、爽やかな風も出てきて快適であった。
山頂には能郷白山の標識と一等三角点があり、休憩には良さそうな広場だったが、クマザサに囲まれていて視界はない。
山頂から南西方向に目をやると、能郷白山神社奥宮の祠が見えており、名残りのカタクリも咲き、徒歩5分程で到着できた。
遠くの山は霞んでいたが、視界がほぼ360度開けて気持ちのよい場所、ここで昼休憩を取る事にした。
コーヒータイムもしてのんびり1時間、時々雲が切れて太陽が顔を覗くと暑くて、眺望は良いが日陰がないのが難点(^^ゞ

下りは同じ道を引き返すが、急登だった個所は上から見下ろすと更に急に見えて、なかなかの激下り!
虎ロープが2~3ヶ所設置されており、登りでは必要なかったが、下りでは足元が滑るので有難い存在であった。

この日に擦れ違ったのは10組ほど、全員が温見峠からの登山者で、能郷谷からの登山者はいなかったようだ。

R157沿い、大野の真名川ダム(麻耶姫湖)の畔に、ちょっと気になった麻耶姫象があったので、帰りに寄り道をしてみた。
思った通り、田沢湖にあった辰子象のような、良くあるおとぎ話の伝説が書かれていて、麻耶姫湖と名付けたようである。
小さな公園風で花が植えられ手入れも行き届いており、麻耶姫湖を見下ろしながら、休憩にはちょうどいい場所であった。

その後は、勝山温泉センター「水芭蕉」入浴料(510円)に立ち寄り湯、温泉で疲れを取って金沢への帰路についた。
温泉では受付の横に野菜直販コーナーがあったので、福井県人なら誰でも知っている「上庄の里芋」を2袋GET!
本日は晩ご飯に里芋の煮っ転がしが一品加わって、久々に福井の味、やっぱり里芋は上庄が一番!…(^^♪



温見峠ルートGPS軌跡



R157沿いの温見峠登山口…駐車場はないので路肩に寄せて路駐となる。



最初は気持ちの良いブナ林


 
標高差350m程は急登が続く!


急登の途中に見られた花


 
ユキザサが見頃



サラサドウダン



サラサドウダンの5m程の大木がまとまって数本、ちょうど満開となっていた。


1492mピークからは平坦な登り。。。


 
展望も良くなり、後ろには白山も薄っすら見えていた。


 
視界が開けた好展望地がしばらく続く



白山は雲に隠れてしまったが、振り返ると福井県側の山々も見渡せた。


 
左手にピークは見えるが山頂ではなく、山頂はまだ少し先のようで、また森に突入する。



一番多く見られたユキザサが、ここにも群生していた。


 
サンカヨウとコイワカガミ



やっと山頂が視界に入る


一等三角点のある山頂広場に到着!



山頂広場はクマザサが回りを囲っているので、視界はない。



山頂から5分程先にある(画像右上)能郷白山神社奥宮祠を目指す!
山頂から祠までの途中に(左下に見えている)能郷谷ルートからの分岐があった。



祠から見た能郷白山の山頂は、まぁるく見えているピーク辺り。



南西方向に福井県(大野市)と岐阜県(本巣市)の県境の山々が続いており、
登山道はないようだが、このままずっと稜線を歩けそうな雰囲気に見えていた。



こちらは北方向、 岐阜県側の山々を見ながら昼休憩…祠の回りは快晴なら眺望良し!


再び山頂を踏んで、下山開始!



半分蕾のコバイケイソウと下山方向…1492m過ぎからはひたすら激下り(>_<)


 
足が止まった登山口近くのブナ林                       温見峠へ無事に下山


帰路に立ち寄った麻耶姫湖



金色の麻耶姫象(近くで見るとかなり大きい)



大野市の真名川ダムがある 「 麻耶姫湖 」


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