太郎兵衛平と 薬師岳
2011/07/16(土) 17(日) 18(月祝) 薬師岳(2926m)~北薬師岳(2900m)
「 ゆっくり山行で百名山を楽しむ ♪ 」 … 普通なら一泊二日で登れてしまう薬師岳、
今回はゆっくり、北薬師岳まで足を延ばす予定も入れて、二泊三日をかけて登る計画とした。
2泊目を予定していた薬師岳山荘は、昨年の8月に新築オープンしたので、何かと楽しみである。
聞くところによると、フカフカの羽毛布団だったり、山荘の心遣いも登山者に優しいのだとか…
北陸は例年になく早い梅雨明け(7月10日)となり、天気に恵まれた3日間だった。
特に2日目の太郎平小屋は既に標高2330mあり、早朝の空気が気持ち良く、初日ほどの汗をかく事もない。
途中で何度も立ち止まり周りをゆっくり見ながらの山行が出来て、薬師岳山頂では360度、
遠くに白山、眼下に鍬崎山、大日岳、そして身近に迫る北アルプスの山々が一望出来た。
薬師岳 … 折立~太郎平小屋 (1日目)
薬師岳 … 太郎平小屋~薬師岳 (2日目前半)
薬師岳…薬師岳~北薬師岳~薬師岳山荘(2日目後半)
薬師岳 … 薬師岳山荘~避難小屋~折立 (3日目)
観法寺PA(6:00)→金沢森本IC~富山IC(6:40)→折立有料道路(7:25)→折立登山口P(8:00~20)
→登山口(8:30~40)→三角点(10:45~55)→五光岩ベンチ(12:35~13:00)→太郎平小屋(14:00)
7月梅雨明けの3連休初日、折立の駐車場は満車、一周したが隙間もなく、やや戻って路肩に止めた。
折立登山口からの太郎坂は、急登の樹林帯で眺望もなく、三角点までは大汗を掻くので水分が多めに必要だ!
三角点を過ぎると、ニッコウキスゲやチングルマなどが見られ、右手眼下には有峰湖、運が良ければ白山が望め
整備された登山道も広くなり、太郎兵衛平へと続く広大な平野を、少しずつ高度を稼ぎながら登る。
眺望の良い五光岩ベンチで、今回の目的地である薬師岳を正面にして昼休憩を取った。
五光岩ベンチ(標高2196m)を過ぎると、空は晴れていたが雲の流れは早く、時折登山道にも迫ってくる!
一瞬視界は無くなるが、ひやっと涼しい空気(ガス)が体に触れると、何とも言えず気持ち良い…
足元の花を愛でたり、ず~っと付いてくる薬師岳を見たり、のんびり歩いても2時には太郎平小屋に着いてしまった。
太郎平小屋は人で溢れていたが、ここが通過点にすぎない人達も大勢いただろう!
我がグループはゆっくり山行の為、ここが本日の目的地であり、小屋前で早速余裕の宴会を始めた (^^ゞ
生ビール一杯1000円なり、私は冷たいポカリで我慢して、コーヒー宴会チームに入る。
この後、急ぎ足なら通り過ぎるだけの太郎山に、時間に余裕の今が登るチャンスだったから…
少し高い場所から、太郎平小屋と広大な太郎兵衛平を見下ろす事が出来て、爽快な場所だった。
5時からの夕食後もまだまだ日は高く、太郎平小屋の前で山の歌を唄うグループに合流!
歌詞カード「山の歌集」を頂いて、皆で合唱しながら楽しいひと時を過ごす事が出来た。
夕焼けは東の空が雲に覆われ期待外れだったが、8時過ぎ、西の山陰から昇る真っ赤な月を見た!
急いでカメラを取りに戻ったのだが、更に昇ってしまった月はいつもと変わらない満月だった。
月明かりが邪魔をしていたが、星空も綺麗だった! 山で宿泊したら星空を見るのも楽しみの一つである。
初日は太郎平小屋まで 。。。
登山口の折立ヒュッテ前で、いつもの準備体操!登山者多数! 三角点を過ぎると石畳の登山道が続く(右)
薬師岳を目の前にして、昼休憩をした五光岩ベンチ 雲の流れは早く、時にはひんやりガスの中に突入!
満開のチングルマ、直ぐ隣に花が終わり綿毛になったチングルマ…それぞれ雪解けの時期が違ったのだろう。
前方に赤い屋根が見えてきたら、花を愛でながら歩いても10分程で太郎平小屋に到着した!
太郎平から、昨年登った鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳が見えており、未踏の黒部五郎岳も直ぐそこのように見える。
(右)明日登頂予定の薬師岳、何処から見てもゆったりとした大きな山様が、間近で見ると更に大きい!
太郎山の三角点とケルン 太郎平小屋裏にはミヤマキンポウゲが群生
初日に出会った花たち 。。。
アカモノ ツマトリソウ
ニッコウキスゲ タテヤマリンドウ
チングルマ チングルマ(花後)
イワイチョウ ??
ヨツバシオガマ コバイケイソウ
薬師岳 … 太郎平小屋~薬師岳 (2日目前半)