雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

剱御前山~別山~雄山周回…立山一人旅⑤

2016年05月26日 | 富山県の山

立山雄山(3003m)と雄山神社


2016/5/18~19(水) 

剱御前山(2792m)~別山(2880m)~大汝山(3015m)~雄山(3003m)周回


1日目 18日 ① > 立山駅(9:40)→室堂(11:10)→雷鳥沢(12:00)→剱御前小屋(14:40~15:10)
1日目 18日 ② > →剱御前山(15:20)→三角点途中の尾根(15:30~50)→剣御前小屋(16:15)泊

2日目 19日 ③ > 剱御前小屋(4:10)→別山南峰過ぎ(4:40~50)→北峰(4:55~5:50)→
 別山南峰(6:15)→真砂岳(7:25)→富士ノ折立分岐(8:40)

2日目 19日 ④ > 富士の折立分岐→大汝山(9:45~10:00)
<2日目 19日 ⑤ > →雄山(10:50~11:30)→ 一の越(12:15~30)→室堂(13:10~40)
→立山ケーブル(14:40)→立山駅(14:50)→富山駅(15:55)→金沢(17:05)


いよいよ最後のピーク立山雄山に向かう。。。


大汝山から雄山に行く途中で更に単独の男性2人と擦れ違い、縦走すると言われたその内の一人と情報交換!
雄山の手前に一部だけ雪渓が残っており、凍っているのでアイゼンを付けた方が良いとの事だった。
ついでに雄山から一の越まで雪渓が無かったか再確認したが、やはり夏道との事で、ちょっと安心(^-^;
私は富士の折立直下の情報を伝えて、お互いに気を付けましょうと言って別れた。



大汝山から下山して夏道に戻り、雄山を目指す!



陽が高くなるにつれ、左手の後立山連峰は更に鮮明になってきた。



後ろを撮る…室堂側は大きく切れているが登山道は夏道で安定していた。



雄山直下に雪渓あり!…あれっ?人がずっと張り付いている。



登っているのではなく、後ろ向きで慎重に下りて来ていた。



どうやらここが、雄山直下の最後の手強い雪渓のようだ(@_@。



白い雪の下はカチカチの氷…ツボ足では最初の4~5歩がヤバそうだった。



滑ったら何処までも右下に滑落(>_<)…下りてきた方に言われた通り、ここでアイゼンを付ける。

10本爪のアイゼンだったが前爪があるので頼りになって、思ったより楽にクリア…素直に従って良かった♪
5分間の面倒くさ~いと、自分の命とどっちが大事かって考えたら、答えは直ぐに出る(*^_^*)

ここを登って雪渓を渡り切った所の岩に、若い男性が一人腰を掛けていた。
遠くからでも見えていたので、かなりこの場所がお気に入りなのか?ずっと何十分も座ったままである。
アイゼンを外す間もなく声をかけられたので、雄山を目の前にしてちょっとここで長居してしまった(^^ゞ

お話ししたと言うより質問攻めにあったと言う感じで、登山は初心者のようである。
アイゼンの価格を聞いてきたので、彼の足元を見たら何と!長靴だ!リュックも旅行用!
今から周回して室堂までどれくらいの時間が必要かと、パンフレットの簡単なイラスト地図を見ながら聞かれた。
行こうかどうか迷っていると言うので、アドバイスすることが多過ぎて、つい話が長くなってしまったのである。

「あれが剱岳ですか?剱岳にはここから行くのですか?ここまで来た記念に剱岳との写真を撮ってください」と
次々と質問が来てから最後に携帯を渡されたので、剱との写真を2枚撮ってあげた。

余りにも質問が多いので、私からは何処から来たのかと一言だけ聞いてみたら、何と「山口」から来たと言う。

そんな会話をしていたとき、雄山から一人の男性が下りてきたので、「ここはアイゼン要りますよ」と声をかけた。
「ここからは見えないけどその先がストーンと落ちていて、凍っていますよ」と付け加えたのだが
男性は、アイゼンは持っているけど、ザックから出して履くのが面倒だと言って数歩。。。様子見で進んだのか?

その時 「あっ…落ちたら、今一人落ちましたと、僕が電話をかけておきますよ」…と若い彼が言い放つ!

その言葉が利いたのか?気持ちが変わったのか?戻ってザックからアイゼンを出して付け始めたので
若い彼との会話はその男性にバトンタッチして、私はようやく雄山への第一歩を踏み出したのである(^^♪

若い彼も来年はきっと、しっかりとした登山者となって、いつかまた立山に挑戦しに来るのだろう。



雄山①(3003m)



鳥居をくぐる。



ここは閉鎖中



雄山②



残雪が少ないと言うのに、重そうなスキーを背負ったスキーヤーが7~8人登ってきていた。
雄山には流石に人が多い!登山者10人位と、スキーヤーが意外と多いのである。
その内の一人、下山で言葉を交わした人とスキー板の話になり、何処で滑る為に雄山に登るのか?と聞いたら、
山崎カールで滑るのだと言っていた。スタート地点は分からないけど、雷鳥沢までのロングコースのようだった。



雄山より後ろ立山①



雄山より後ろ立山②



雄山より後ろ立山③…燕岳・槍ヶ岳・水晶岳・笠ヶ岳・薬師岳…。



槍ヶ岳・穂高連峰



五色ヶ原も上から覗ける。



雄山と一等三角点


昼食後に下山開始!



雄山から一の越まで全く残雪なし!危険個所もないけど、岩とザレ場の急下り!



一の越山荘まで下りてきた。浄土山への稜線も夏道がけっこう出ている。



室堂方面①…数ヵ所夏道が出ていた。



室堂方面②



室堂方面③



室堂に戻ってきた。

この後建物内のバス待ちでは、いったい何処から湧いてきたの?と思える程、人人人で溢れていた(^^ゞ
臨時バスも沢山出ており、並んで10分ほどでバスに乗れたので、それはラッキーだったかな?



眺望は十分堪能したので、座席は何処でも良いと思っていたら、一番前のお一人席が空いていた(^^ゞ
と言う訳で、予定外の雪の大谷のショットが撮れた。



ここが本日のピーク!…毎年18m19mを見ていたので、どう考えても汚れてしまった雪の小谷である。


 
帰りはギリギリで富山地鉄に飛び乗った!とは言っても列をなして乗車するのは同じケーブルから下りてきた人達。
立山室堂帰りの観光客ばかりで、ここに写っているのも外国の方たち、日本人は私を含めて2名程(^^ゞ
改札の駅員さんに 「 One or two please !! 」と声をかけられたけど、後ろの人たちにも同じ言葉を繰り返していた。
フムフム…1号車か2号車、先に目についた2号車に乗ったら私が一番乗りでラッキー♪

本日は満員です!と日本語と英語で車内放送が何度も流れた。超満員の為2号車開放?
たまたま飛び乗った電車が、富山地鉄の観光列車「アルプスエキスプレス」、床はフローリングで車内はピカピカ
2号車の前後入口には粋なのれんがかかっており、サービスコーナーでは地酒も飲めるようだった。

気持ちいい車内と大きな窓から見える眺望を楽しみながら、約1時間の乗車で地鉄富山駅(JR富山駅)へ。。。

楽しかった山旅も終わり。。。

立山はお隣の県であるが近そうで遠い場所、新幹線で東京に行った方がずっと早い(^^ゞ
今回は遅出早帰りの為一泊としたが、電車で行った事で、登山なんだけど本当に旅をしてきた気になったのである。
団体だと仲間同士の会話も楽しいが、一人だと色んな方が話しかけてくれるので、それもまた山旅の思い出。。。

立山は何度行っても毎回違う顔を見せてくれるので、見飽きることはない。
残雪コースとしての奥大日岳にも惹かれるし、花が咲き始めたら大日岳経由で称名滝に下りてみたい。
今回も含めて、いずれも頑張れば日帰りコースであるが、私の中では一泊の意味が大きく
次は可愛い雛鳥を連れた雷鳥家族に会いに、また夏の立山を訪れたいなと、あれこれ思うのである(^^♪


(完)



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2 コメント

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お久しぶりです (山のいっちゃん)
2016-05-26 22:31:20
2年ほど前の5月連休に登った時の立山の雪のつき具合とは大違いですね。暖冬の影響でしょうか。単独行の良さは自然との対話が深まると言いますが、私の場合バテて休みたい時に休む、のが本音です。休み癖がつき、困ってます。ところで昔の山岳会の仲間情報で
6月2日(木)18:30~20:00城端行政センター(旧城端町役場)で講師長岡正利(国土地理院出身)という方で「白山の自然ー火山と地質、高山植物、白山信仰と山麓での昔の暮らし」という演題の山岳講演会があるそうです。主催は南砺市山岳協会で、白山をベースに活動しておられる貴女にも耳に入れていただければ幸いです。
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山のいっちゃんさんへ (snoopy)
2016-05-26 23:00:09
山のいっちゃんさん、お久しぶりです(^^)/

はい、今年の立山は同時期の2年前とも1年前とも大違いで、お蔭で周回コースが歩けました。
単独行は自然との対話が深まる…確かにその通りですね!今回ユックリ対話ができました(^^♪
私の場合は、気に入った場所で好きなだけ写真が撮れる!これも大きいかな?
団体だとサッとカメラを出す工夫とサッとしまう工夫をして、しかも歩きながら撮る事も多いです。
そんな時は、お気に入りを撮ると言うより証拠写真を撮ると言う言葉が相応しいかも?ですね(^^ゞ

6月2日の山岳講演会情報ありがとうございます。
都合がついたら是非行ってみたいです。
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