雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

イオックスアローザから奥医王山

2012年02月27日 | 石川県の山


エビの尻尾散る!…動画ではイマイチ迫力ないけど現地では感動の一瞬、木々一面に咲いていたエビの尻尾が、
通り抜けた風により、桜の花びらのように一気に舞い散る様が美しかった


2012/02/22(水)  イオックスアローザから奥医王山(939m)


金沢東IC(7:20)→福光IC(7:50)→アローザ駐車場(8:00~30)→ゴンドラ山頂駅登山口(9:00)→

尾根取りつき(9:50)→夕霧峠からの尾根交点(11:00)→奥医王山(11:15~13:15)→尾根取りつき
(13:50)
→ゴンドラ登山口(14:15)~アローザでスキー~→アローザ駐車場(16:25)→金沢東IC(17:20)




GPSではなく、手書きの軌跡なので参考程度でお願いします。


登山とスキー、一石二鳥な冒険の一日 。。。


栃尾から奥医王山」…2011/12/02の記事に頂いた、砺波在住 「山のいっちゃん」 さんからのコメント。
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手軽に冬の奥医王山…「医王山」は」石川県の山と分類されてますが砺波に住む私は富山の山と思い、
手軽に奥医王山(ヨーゼン)にも行けます。 特に冬は金沢側からは 「奥医王山 は遠くて、
白兀山あるいは夕霧峠で諦めた」、という報告をよく見ますが、イオックススキー場のゴンドラを利用して
標高800mほどの頂上駅に着いたらスノーシューをはき、林道を南に向けてしばらく歩きます。
林道が急カーブする地点から尾根に取り付くと、夕霧峠と奥医王山の中間ピーク(標高約930m)に30分程で
到達し、奥医王山は目と鼻の先です。 尾根の取り付きだけ急な登りですが後はルンルンです。
一度お試しを! ちなみにゴンドラは片道900円、往復でも900円です。
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かなり気になっていた、山のいっちゃんさんの情報を実行するなら今(冬場)しかない!
近場の日帰りスキー場に行く予定をしていたので、何処に行こうか?イオックス?それなら
という訳でスキー仲間と2人で、前々日に急きょ決まった、登山とスキーの一石二鳥な計画であった。

詳しいコメントを頂いたので、地図にマーカーで想像上の登山道を書いて持参した。
下から見たら山頂付近はガスがかかりぼんやりしていたが、天気予報を信じていざ実行を決意!!
午後からは滑る予定だったので、まずは一日券を購入し、スキーとスキー靴も持参でゴンドラリフトに乗り込む。
イオックスアローザはほとんどが若いボーダー、平日でも天気は良い方だったので人出は多かった。

山頂駅にスキーをデポし、ボーダーに混ざり片隅でカンジキを履く、どー見ても浮いている2人 (^^ゞ

まずは山頂駅で読図、夕霧峠からの尾根交点(930mピーク)にコンパスを合わせて林道を進む。
ところが200m程で林道が消えた! 大雪のため山の急斜面と一体化しており、危険感ムンムンだったが
やや晴天が続いて4日目だったので、歩いた感じでは雪も締まり、表層雪崩は起きにくいだろうと判断。
ただの急斜面ならまず行くことはないが、下が林道であるというのがやや安心材料でもあった。

あれっ?あんな所を人が歩いているよ!…と聞こえたけど振り向かずに先へ進む。。。

もちろん二人でラッセル! 途中では小雪崩の起きている急斜面が2ヶ所あり、
カンジキの足幅は広く、急斜面では山側の足が上がらず、カニの横ばい歩きで何とかクリアーできた。

林道がカーブしている地点から、地図を再確認して尾根に取りつく!
この辺りでは心配した山頂のガスも晴れ視界も良くなり、やっぱり来て良かったねーと2人で喜ぶ。
尾根の登り始めは急登だったが、それを過ぎればラッセルも楽で、ずっと貸切の別天地だった。
ウサギ、カモシカ、リス?…どれも真新しい3種類の足跡と、人間様の足跡で4種類が交差 (^^ゞ
余りにも静寂なので、何処かに動物たちが隠れて、こちらをジッと見ていたのかも知れないと思えた。

朝は山々の視界はイマイチだったが、周りの木々にはエビの尻尾オンパレードで花盛り!
時折りさわさわっと通り抜ける風で、エビの尻尾が桜の花びらのように、一気に舞い散る様は圧巻で
うわ~これを2人だけで見ているのはもったいないなーと、思わずカメラのビデオボタンを押していた。

こんな日は見上峠から白兀山まで、どんなに賑わっているだろうと想像できたが、
初めてみる別ルートからの眺望に、ちょっぴり優越感を感じつつ、医王山の奥深さも同時に感じた。

やがて第一目標の930mを少し左に回り込んだ先の尾根上にでて、奥医王山へのトレースを見つけてホッとした。
山のいっちゃんさんのコメント通り、奥医王山は目と鼻の先に見えており、標高差もほとんどない。
楽々到着してしばらく2人で貸切り、1人到着2人到着…15人程が時間差で到着し下山して行った。
小原尾根に下る人、夕霧から白兀経由で下る人、山スキーの人、皆さん周回コースを楽しんでいたようだ。

昼過ぎからどんどん青空が増え、余りにも気持がよい山頂だったので、ついつい長居をしてしまったが、
さて下山しようとしたら、白兀山付近で何やらヘリの爆音が…見覚えのあるオレンジ色だ!
石川県の消防ヘリが、迂回とホバリングを繰り返しながら、何人かを吊り上げて去って行った。
一体何があったのだろう? この間15分ほど身動きとれず (^^ゞ 皆で見入ってしまった。

雲の流れは早く北アルプスも徐々に見えつつあり、後ろ髪引かれながら下山開始!
朝には花盛りだったエビの尻尾はすっかり落ちて、今度は木々の新芽が目に付いた。
画像では白っぽく、見た目の美しさは撮れなかったのだが、山頂とはまた違う360度の眺望も楽しめた。

こうしてわくわくドキドキの冒険が終わり林道まで下山、現実に戻ってちょっとだけ頭をよぎったのが、
林道がこの陽気で緩んでいないか?だったが、何と言っても自分たちのトレースがあるので安心。
尾根で迷うことなく林道も慎重に渡り終えて、後は靴だけ履き替えの早業で、最初だけザックを背負い
初めてのゲレンデ、イオックスアローザスキー場で、滑り  を楽しんできた。

山頂駅に戻ってきた直後数人に聞かれたのは…「もしや登山家ですか?」 「遭難したのかと思った!」
「何処に行ってきたのですか??」 などなど、人それぞれ考え方が180度違うのが面白い。

今回は心地よい汗と冷や汗、両方だったけど、終わってしまえば楽しい思い出だけが残りそう。
山のいっちゃんさんありがとう  今冬は大雪で、林道歩きがお手軽と言う訳ではなかったけど
思い切り実行したことで、自分たちだけの世界を満喫し、この山行でちょっぴり成長した自分も見えました。



ゴンドラで楽々786mからの出発 。。。


 
ゴンドラからスキー場と砺波平野              山頂駅はガスっていた。


急斜面と化した林道をトラバース!


 
前方は、やや冷や汗の小雪崩              足跡を振り向く 。。。



帰路に撮った画像(歩いた軌跡)


 
 ヘアピンカーブ地点            ここから山頂駅も見えなくなる。


 
右手の尾根に取りつく               この先、夕霧峠への林道



帰路に撮った画像…林道をカーブしている地点からすぐの尾根と(右手に伸びる)上の林道


展望良しの白い森歩き 。。。


 
 朝の冷え込みで森が美しい!             夕霧峠からの交点に出た!


  
  交点からの奥医王山             やや霞んでいたが白山も見えた。


エビの尻尾を楽しみながら奥医王山山頂へ!



奥医王山頂から、白兀山とダオ山



山頂のエビの尻尾も、みるみる散って行った。


 
  太陽に輪が…何現象?           北アルプスも薄っすら見えていた。



石川県消防防災ヘリ「はくさん」…白兀山付近で意識を失った男性を救助!(後の新聞発表による)


名残り惜しくも下山開始!



薄雲に覆われていたが、山頂とはまた一味違う360度の眺望が望めた。


 
小雪崩の林道を慎重に通過 。。。


友人が撮ってくれた2枚!


   
   ここはちょっと余裕。           もの凄~く ビビって横歩き中 (^^ゞ


 
    山頂駅に戻ってきた!          歩いた林道と尾根が綺麗に見えていた。


 
夕霧峠、ダオ山方面                  夕霧峠手前の雪庇





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6 コメント

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垂直ショットカット (こしのしらやま)
2012-02-27 23:29:06
ダオ山で会った方達ともスキー場眺めながら、IOXのゴンドラで垂直ショトッカト登山の話をしていました。実行するとは!流石。
先日周回した時もゴンドラからのトレース跡がありました。路肩狭いので怖かったでしょうね。安全な夕霧峠までゴンドラ設備されていますが運転休止中(石川県が運転反対したためとか・・個人的に賛成)石川県の人と富山県の人では医王山の見方まったく違いますね。
それと太陽の輪「日暈、内暈またはハロ」です。
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際どい! (へぼつり師)
2012-02-28 12:41:17
snoopyさんこんにちは。
会社のランチタイムにお邪魔してます。
しかしこのコース際どくないですか?
結構急斜面だし回りに木が生えていないし。
ビビリの私はとても進めません(笑
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こしのしらやまさんへ (snoopy)
2012-02-28 17:26:46
コメントを頂きありがとうございます。

そうでしたか、登山や山スキーをする人には気になる話題ですね!
どちら側からも見えていて、あとちょっとの所で行き来が出来ないのは、県境と言うのがネックでしょうか?
あのリフト、石川県が運転反対とは…何とか動かして欲しいですね!

太陽の輪、教えて頂きありがとうございます。
「かさ」それとも「ウン」と読めば良いのですか? 難しいので「ハロ」と覚えておこーかな (^^ゞ
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へぼつり師さんへ (snoopy)
2012-02-28 17:54:46
コメントを頂きありがとうございます。

貴重なランチタイムのご訪問を歓迎!(*^_^*)
確かに「しかし」でした。 大雪のため急斜面になっていて、とっても際どかったです。
通った後に小雪崩ありで、かなり緊迫感ありましたが、雪質を確認してから渡りました。
もう少し雪嵩が減れば、楽々渡れると思われますが
雪嵩が減れば、石川県側からは小原尾根や夕霧峠経由で楽々登れるので、無理に行く必要もないですね (^^ゞ

返信する
ようこそ。 (山のいっちゃん)
2012-03-03 21:50:14
お久しぶりです。お勧めコースを歩いていただきありがとうございます。雪崩の心配?私が同コースを登った時は1月8日、積雪2mで林道の「棚」もしっかり上部を支えており、しかも同質の雪で雪崩の心配はありませんでした。頂上の展望台は腰くらい顔を出してました。snoopyさんが2月22日に登られた時の状態は積雪は3m以上ありますから雪層も変わっており心配されるのも無理ないと思います。
林道自体が斜面化しているとやはり怖いものがあるでしょう。そのあと22日以降は、雨、みぞれが降り、ザラメ化していると思います。26日に牛岳に山スキーに行って、こけましたらザラメ雪の上に積もった20センチほどの新雪と一緒に結構流されました。ともあれ、ゴンドラを降りて林道に入った瞬間、雑音もなく、自分たちだけの世界、尾根に取り付いてからの楽しい登り、奥医王山へのルンルン歩き、今後とも時期を考えて登りたいと思ってます。なお、イオックスのスキー場に確認しましたら、夕霧峠へのリフトの運行は、ご案内のとおり見込みなし、付近は雪屁が多い、過去には峠付近で雪崩はあるということでした。
私は、過去にスキー場をシールつけて登り、夕霧峠経由で奥医王山にも行きましたがスキー場を上に登っていると変な目で見られました。もう10年前のことです。ではまた。
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山のいっちゃんさんへ (snoopy)
2012-03-04 20:55:27
コメントを頂きありがとうございます。

行ってきましたー(^^)v 山のいっちゃんさんも1月8日に行かれたのでしたか。
その日は富士写ヶ岳に登ったのですが、ふわふわパウダーで歩きやすく、樹氷が綺麗で最高の日でした。
そんな日の奥医王山も、きっと同じように美しかったのでしょうね!
今冬の大雪は特別で、ちょうど一番の積雪時に行ってしまったようです。
尾根からは快適で、積雪3mの世界はなかなかのものでしたが。

山スキーもされるのですね!雪質もありますがそんなに流されるとは、かなり急坂だったのでしょうか?
夕霧峠までのあの急斜面もシールをつけて登ったのですね! 10年前は凄いファイター!
私は整えられたゲレンデでも上級コースは避けているくせに、何故か山スキーには憧れます!

リフトの確認ありがとうございます。ちゃんと理由もあって、やはり見込みなしでしたか (^^ゞ
また遊びに来てくださいね! 色々教えて頂きありがとうございました。


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