雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

燕岳~蝶ヶ岳…表銀座縦走(3日目)

2024年06月18日 | 百名山の山


常念岳山頂直下からの眺望(歩いてきた尾根方向と槍ヶ岳)



蝶槍直下からの槍穂(雨上りの雲海とのコラボが幻想的)


2015/8/18~21(火水木金) 燕岳~蝶ヶ岳縦走③
                                    中房温泉登山口より

(8/18 火) 金沢~
中房温泉~燕岳(2763m)~燕山荘(泊)
(8/19 水)燕山荘~大天井岳(2922m)~常念小屋(泊)
(8/20 木)  常念小屋~常念岳(2857m)~蝶ヶ岳(2679m)~蝶ヶ岳ヒュッテ(泊) 
(8/21 金)
蝶ヶ岳ヒュッテ~三股~中房温泉~金沢



 常念小屋~常念岳(2857m)~蝶ヶ岳(2679m)~蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)


<3日目>常念小屋(5:45)→分岐(6:50)→常念岳(7:05~20)→蝶槍(11:00~10)→
蝶ヶ岳ヒュッテ(12:00~昼食&山頂)泊


 
常念小屋~蝶槍~蝶ヶ岳GPS軌跡 (常念小屋~途中まで測定on入れ忘れ)
 

日の出は過ぎたが薄暗く・・・



5時45分頃、常念小屋を出発!


昼頃から雨の予報だったのでもっと早く出発したかったが、常念小屋の朝食一番は5時からだった。
常念小屋には「登山相談所」があり「常念岳直下の前常念~三股コースは岩場や急坂があり危険を伴うので相談がお勧め」
と書かれており、別棟に「信州大学診療所」もあるようで、表銀座人気の中心である常念岳の貫禄である!
我々の
エスケープルートは、早朝に常念岳往復の後、小屋から一の沢へ下山する計画だったので、正解であった。


日差しが弱い中、まずは常念岳を目指
す!



標高約400mの登り!常念岳は視界の中!


そして恒例の振り返り (^^ゞ



昨日、巻いてきた横通岳の山様が美しい・・・登る人、下る人、この時間は登山者多数!



山頂の手前の尾根でお猿さん発見!岩に飛び乗って槍穂の眺望?見ていたのではなさそうだった (^^ゞ


常念岳山頂に到着!


 
遠目では丸かったので思っていた雰囲気とは違い、ゴツゴツ岩の山頂だった。



ここまで散々見て来たけど、常念岳山頂からも素晴らしい眺望の槍穂!



歩いてきた方向の稜線と山々・・・



燕岳と燕山荘(中央赤い屋根)の奥に見えていたのは、剱岳?あの山容はきっと剱岳だ!



そして、今から向かう蝶ヶ岳方面!奥の空はやや怪しい色 (+o+)



蝶ヶ岳を目指して下山開始!


常念山頂から岩稜の400mを下る最低鞍部の少し手前で、(私が先頭)
踏み後通りに歩いていたら
いつの間にか右に反れてしまい、稜線から外れてどんどん谷に向かって歩いていたので、あららっと思い立ち止まった!
どう見ても踏み後通りだったので、このまま進むか?登り返すか?意見が分かれたのだったが
200mほど先の岩に赤い〇印があるのが見えて、岩場だったので登り返さずにトラバースで難を逃れて、ホッと一息 (^^ゞ



この谷に吸い込まれそうだった!槍穂の見過ぎが原因かも (^^ゞ

ここで激しい雨だったり、ガスっていたりだったら、気付かずに進んでいたかも知れないのだ!
GPSで位置を確認できたが、数メートルの違いは読めず、大きく反れない限り判断は難しいと思えた。

そして鞍部の手前辺りで、あの尖りはもしや??




三つ目のピークが尖っているのを発見!蝶槍??


と思っていたら足元の倒木に。。。



ハイマツ帯の中でホシガラスに出合う
ピントが木の白い枝に合ってしまったけど、結構大きい鳥だったので、まぁ見れる (^^ゞ



食べカス散乱!まるでMLB選手!

ハイマツの実などを集めて、太いクチバシで上手に割って食べている。
食べものが乏しい冬期の為に、何処かに運んで隠しているらしい。ここも隠し場所の一つかも?
背中の白い点々が夜空の星に見えるから「ホシガラス」だと、昔々富山時代の山仲間が教えてくれた。


お天気が怪しいので、蝶を目指して黙々と歩く。。。


無事に鞍部に着いて、2512mピーク手前辺りで、予報より早い9時頃からポツポツ小雨。。。
小雨だったので傘でも良かったが、予報が雨だったので多少暑いのを我慢して、カッパ上下を着て再び歩き出した。
標高2500mを超えていたので、思ったほど暑くはなく、岩場が終り間もなく樹林帯に突入し、雨でも気は楽であった。
樹林帯では濡れた草木が足元に触れ、同時にカッパズボンを履いたことも正解だったようだ。 


 
樹林帯に入り、約1時間強黙々と歩いてこの辺り、足元に花が多くなって尖りも近くなった!


Top of the mountain (蝶槍TOP)


雨は本格的に振り出し、時々止んだりしながら黙々と歩いている間の2時間くらい続いたが
蝶槍の手前辺りでピタッと止んで、今回で3度目となる蝶槍だったが、何故か蝶槍からの眺望に感動 (@_@。

1度目も2度目も蝶ヶ岳側からの登頂だったので、登山道も楽々で、
ずっと同じ眺望を見ながら蝶槍に立ったと言うのがあり、ここが蝶槍かぁと言う思いしかなかった。
今回は岩稜と樹林帯のアップダウン、雨の中をまだかまだかと辿り着き、到着と同時に雨がピタッと止んで、
ピークの岩のTOPの文字と、雲海に浮かぶ槍穂が同時に目に飛び込んできたのである。



蝶槍TOP!ここで一瞬ガスに飲み込まれたが・・・


ガスは直ぐに、さ~っと引いていった!



蝶槍からまずは槍穂 (^^ゞ 樹林帯を抜けて再び出会った!何度見ても見飽きない!



蝶槍から蝶ヶ岳方面、蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が見えていた。



常念岳から蝶槍までの稜線!


下山開始!




蝶槍を越えて振り返る!なるほど~あの尖りはやっぱり蝶槍だった!


雲の切れ間から薄日が差す!



蝶槍直下で、より鮮明になった槍



北穂と奥穂に挟まれた涸沢岳・・奥穂山荘も見えた!

青空の写真は全く撮れなかったが、  諦めずに蝶ヶ岳を目指して良かったなぁと言う思いなど色々、
ここからは蝶ヶ岳ヒュッテも見えていて、ヒュッテでお昼寝が出来るんじゃない?と思えるほど時間も余裕であった。


蝶ヶ岳ヒュッテに到着した!


 
眺望を見ながら昼ごはん、のち蝶ヶ岳山頂へ・・・青空少し出てきた♪



瞑想の丘



蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳


散策後はヒュッテでのんびり過ごす。。。


 
スキー場には良くあるけど、ここにも薪ストーブあった!                 ヒュッテの夕食


早めの夕食後も更にのんびり (^^ゞ


  
窓ガラスが曇ってきたので拭いてみたら、外にポツンと一人、一眼レフを持った人が見えた!何狙っているんだろう??
暇なので外に出てみたけど、秒読みで槍穂が消えそうだった (^^ゞ 期待空しく、
今日も夕日に振られた!


スクリーンでの勉強会に参加した。

夕食後の7時から、医学部学生と先生による 「高所(低酸素)順応とは?」 がテーマの講座に出席させて頂いた!

興味深かったのは、 「低酸素耐性と遺伝子型」 …研究の結果、遺伝子型は 「 I I ・ I D ・ DD 」の3種類だとか!
セブンサミットを制覇した登山家達の遺伝子型は、ほとんどが「I I 型」だったそうであり、親からの遺伝であるとの事。

スクリーン展開の難しい話を聞きながら、私の遺伝子型は「DD」かも?と、ちょっと落ち込んだのであった (*'ω'*)
長丁場での持久力はかなりあるが、最初の出足30分~1時間くらいはゆっくりでないと、後半息切れしてしまうのだ!
そういう現象は高度順応が遅いからなんだろうと勝手に考えてるけど、正しいのかどうか質問しておけば良かったなぁ・・・


余談であるが、ヒュッテの瞑想の丘で若いカップル(女性)にデジカメで撮った画像を見せられた。

「すみませ~ん、これって雷鳥ですか?」…「あぁーこれはホシガラスです。 黒のボディに白い点々が夜空の星に見えるから…」
隣で聞いていた男性が先に「え~~っ??てっきり雷鳥かと思ってた!」と、嘆くように苦笑いをしながら答えた。

今回、夏の花々にはちょっと遅く、雷鳥にも遭遇できなかったが、常念山脈縦走でよく見かけたのは「ホシガラス」である。
今回の縦走で我々も雷鳥には遭遇できなかったので、2人に雷鳥の画像を見せてあげられなかったのは残念だ (^^ゞ

10年位前の自分も、山には全く縁がなく、そんな程度の知識しか無かったなぁと、昔の自分を見るようであった。
あのカップルも、少しづつ知識を身につけ、これからどんどん山にハマっていくのだろうか?と思った。



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