雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

十石山(2525m)…白骨温泉登山口より

2014年10月24日 | 長野県の山

十石山展望台より…槍・穂高連峰


2014/10/18(土)  十石山 (じゅっこくやま 2525m)
                                   白骨温泉登山口より


金沢森本IC(5:30)→飛騨清美IC(6:30)→平湯料金所(7:30)→登山口P(7:55~8:10)→避難小屋(11:40)
→展望台(11:45~12:30)→山頂三角点(12:40)→避難小屋(12:45)→登山口(15:15~20)
~白骨温泉<日帰り入浴 15:30~16:15>~飛騨清美IC(18:00)→金沢森本IC(19:00)


十石山展望台で360度の眺望を満喫!


石川県勤労者山岳連盟の会間交流登山(2014年度はKHC担当)は、小春日和のお天気に恵まれ、
各会より総勢25名参加で車5台に分乗し、白骨温泉登山口より十石山(標高2525m)に登って来た。

今回は白骨温泉からのピストンであったが、夏のメインルートは、乗鞍スカイラインの大丹生岳下部からで
平湯温泉スキー場から金山岩への尾根を登るコースもあり、四季折々、ピストン以外でも楽しめそうな山である♪

スッと伸びたカラマツ林から、朝日に輝く広葉樹の森、ダケカンバ、白樺、シラビソの森、笹原の平坦な登山道など
ほとんど遠望のない樹林帯歩きではあるが、変化に富んだ木々を眺めながら少しづつ高度を上げて行く。
やがて右手の樹林越しに霞沢岳が見えてきて、更に高度を上げると木々の間に、噴火している御岳山も見えた。

足元は歩き安かった落ち葉の登山道から、日の当たらないぬかるんだ登山道へと変わり、
時には3cm程の霜柱をサクッと踏みしめながら歩く事もあって、こちらもある意味変化に富んでいたかも?
粘土質の足場、特に急登の下りでは、ツルっと滑りそうになる事数回、尻もちを突いて転んだ方も数名目撃(^^ゞ
刈り払われたクマザサに足を取られて、谷川に滑り落ちかけた方もいたので、いつもながら下りは慎重さを要する。

森林限界を過ぎてからは眺望が開け、霞沢岳が大きく顔を出し、前穂高岳や八ヶ岳連峰、中央アルプス
そして薄っすらではあるが南アルプスの後ろに、何と富士山の白い頭も見えたのである!

途中での休憩も十分に取って、樹林帯や眺望を楽しみながら約3時間半で、十石峠避難小屋に到着した。

展望台到着は11:45分頃であったが、雲は上がらず待っていてくれたようで、穂高連峰や槍ヶ岳、笠ヶ岳は頭に雲
意外と間近に見えていたのは、噴火もクッキリ見えた焼岳、そしてやや白く冠雪していた乗鞍岳、
乗鞍岳の右横に見えるはずの白山だけは、残念ながら全体が雲に覆われていて、姿を見る事はできなかった。

展望台で360度の眺望を楽しんだ後は、熱々のメッタ汁を皆で美味しく頂き、体も温まった。

ところが、小屋を挟んで乗鞍岳が見える方向へ5~6分の場所にある、十石山の二等三角点を見に行こうとした頃から
ガスが湧きだし、少しの間ではあるが見る見る眺望を隠し、この時の体感温度は氷点下となったのである。
10月も中旬を過ぎると、標高の高い山での天気の変化には要注意である事を、改めて噛みしめた。
夏用の薄い手袋しか持参していなかったので、万一に備えて冬用の予備も必要だったと反省(-_-;)

十石山…さて何と読むのが正しいのか? 「じっこくやま」 「じゅっこくやま」 などと書かれているのを目にしたが
たまたま登山道中で(避難小屋でも)お会いした地元の方は、「じゅっこくやま」と発言したように聞こえた。
今日が十石峠避難小屋の小屋仕舞いで、皆で宿泊して片付けるらしく、大きなザックを担いだ数名の方である。

小屋の中を覗かせて頂いたが、噂通り広くて綺麗で、炊事道具の鍋やフライパン(炭火&ガス)も置かれていた。
途中で笹狩り作業をしている方もいて、地元有志の方々の手入れが行き届き、特に愛する山なのだと伝わってくる。

展望台では山座同定などして頂き、下山時には小屋前で私達団体を見送って下さっていたので、
たまたま私と目があった方に、「眺望良かったです♪ お世話になりました~」と挨拶をしたら、
いきなり 「何故十石山と言う名前なのか?この山からは10の国の山が見渡せるからです」と話してくれた。

なる程~でも私が読んだ名前の由来とはちょっと違うんだけど、由来はいっぱあって、それぞれに意味がありそうだ!
日本山岳ルーツ大辞典には、「山麓の街道を通って、毎日10石の米が運ばれたことによる」と書いてあるらしく、
十石山は十石峠とも言われたので、その名残として山頂の避難小屋は「十石峠避難小屋」と言う名前なのだとか。

このまま小屋にお泊まりして、地元の方達と色々語りあうのも良いな~と思ったけど、そんな訳にはいかず(^^ゞ

避難小屋から下りようとした頃にガスは徐々に消え、歩くと暑くて、夏場と同じシャツ一枚に衣服調整!
登りとはまた違って見えた広葉樹の森では、午後の日差しで輝く紅葉の写真をいっぱい撮りながら、下山してきた。

下山後は早速白濁の温泉に!せっかくの白骨温泉なので、帰りの温泉 も楽しみの一つであった(^^)v



山旅ロガーGPS軌跡…登山口標高約1460m ( 山頂2525mとの単純標高差1065m位 )
往復歩行距離10.2km、往復タイム約7時間8分 (休憩含む)


 
登山口…車道S字カーブの左手にP10台程スペースあり!  十石峠小屋の右手(北)広場が展望台である。


 
安房峠平湯料金所から見えていた笠ヶ岳の山容はカッコ良い…。


登山口Pは既に標高1460mである。



この写真は下山してきた時の駐車場と登山口の位置関係、仲間同士の車は詰めて駐車が良いかも。


 
白樺やダケカンバの森…足元はフカフカの枯れ葉が覆い歩き易い。。。


 
青空に紅葉が映える…やがてはシラビソの森


 
この辺りまではウッドチップを敷き詰めたような、歩き易い登山道であった。


 
標高2000mを過ぎた頃、遠くに噴火している御岳山が見え、足元には所々霜柱が見られるようになってきた。



木々の間にチラチラ見えてきていた霞沢岳は、標高2200mを過ぎると右後方に大きく見えて来た。
中央は尾根上の2553mピークであり、霞沢岳は左奥に見えるピーク(標高2646m)である。



やがては見通しのよい笹原の登山道となり、後方の眺望が大きく開けた。
蓼科山と八ヶ岳連峰、中央アルプス、南アルプスのシルエットが雲海に浮かんでいた。



山頂直下では後方の眺望が素晴らしくて、思わず足が止まってしまう(^^ゞ



後、ひと踏ん張り…夏はお花畑となる山頂付近、今は草紅葉と言うより枯草であった。


避難小屋に到着した!



外見はかなり大きい、山頂直下の小屋の存在は、そこにあるだけでホッとする。



左手前に4畳半程の個室あり、右手前は炊事場、ポリバケツに飲料水もあると書かれていた。
高山植物が咲く頃シュラフ持参で、のんびりと山頂散策やご来光を見るのも良いかなー(^^ゞ



小屋をグルッと左に巻いて小屋裏広場から展望台(右手の笹原ピーク)へ



小屋裏広場から十石山三角点のある山頂が見えている(中央ピーク辺り)


展望台は360度の眺望!



穂高連峰と左肩に槍ヶ岳~野口五郎・水晶岳・双六岳・抜戸岳などの稜線、左手前は焼岳



焼岳と白谷山…笠ヶ岳はちょうど頭が雲に隠れていた。



霞沢岳…後ろには横通岳、常念岳や蝶ヶ岳の頭



冠雪の乗鞍岳…摩利支点岳~剣ヶ峰まで一望


二等三角点を見に山頂へ。。。


 
大きく切り立っている西側ギリギリの登山道、振り返ると急激にガスが湧き、穂高の眺望を一気に隠した。



前日に降った数センチの雪と笹に埋もれ、ひっそりとした狭い場所にあった山頂三角点


下山時、標高1700m~1500m付近の紅葉



終わりがけではあったが、ダケカンバが美しかった。



標高1500m付近には広葉樹が多く、特に午後の日差しで映えていた。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです。 (山のいっちゃん)
2014-10-28 20:38:21
お久しぶりです。十石山の展望素晴らしいですね。行ってみたくなりました。どこかで見たことあるような穂高連峰?、と考えてましたら30数年前、島島でバスを降りて延々と林道を歩き、岩魚止め小屋に着いたら予約がないから、満員だから、と宿泊を断られて仕方なく徳本小屋まで頑張ることにして、何とか夕暮れにたどり着きました。喧騒な上高地を離れた所から見るのもいいもんです。ちなみに10月18日、同じころ私は羊蹄山に登ってましたが、頂上付近は20センチほどの積雪でもう、シーズンオフなのか登山客は数名でした。十石山も混んでいるのですか?
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山のいっちゃんさんへ (snoopy)
2014-10-29 13:56:25
お久しぶりです(^^)…更新もサボり続けているsnoopyです。
十石山は紅葉も終盤で、ちょうど避難小屋仕舞いの日でした。
お天気次第で、穂高や乗鞍岳の展望台として素晴らしい眺望です。
運が良ければ、紅葉も楽しめて、冠雪の穂高連峰が望める山です。
機会があれば、是非登って来て下さい。お薦めの山&ついでの白骨温泉です。
この日はたまたま我々団体25名と、地元の方達の団体10名程で賑やかでしたが、
他の登山者は見かけませんでした。

羊蹄山…何と北海道に!行動範囲が広くてビックリ!
北海道の山は私の憧れ…シーズンオフの雪山!なんと贅沢な登山(^^ゞ
北陸では味わえない光景だったでしょうね!(羨)
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