映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

2本まとめて映画レビュー

2021年03月28日 | 映画

ジャスト6.5 闘いの証

<あらすじ>

薬物撲滅警察特別チームのサマドは、大物の売人ナセルを追っていた。

捜査の末、ついに彼を収監するがそれはほんのはじまりに過ぎなかった…。

この作品を観ていると警察は善なのか、売人は悪なのかわからなくなってきます。

そもそもイランの社会がおかしく悪循環を繰り返しているよう。

根本的なことが解決しない限り、この現状は変わらないのでは…。

ギュウギュウすし詰め状態の留置場、自分の保身のため息子を身代わりにさせる父親、貧困の行く末など厳しいイランの現実を観ていたら、怒りの気持ちと共に疲労感も感じてしまいます

救いのない話ではあるけれど、熱量に満ちた見ごたえある作品で良かったです。

 

ノマドランド

<あらすじ>

ネバダ州の企業城下町で暮らす60代の女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家を失ってしまう。

キャンピングカーに全てを詰め込んだ彼女は、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら車上生活を送ることに。

毎日を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ね、誇りを持って自由を生きる彼女の旅は続いていく。

こんな感じの作品かな?…と思っていたことはあったんですが、それよりもずっと素朴でした。

ストーリーがある作品というよりドキュメンタリーに近い雰囲気で、彼女たちが生きていく姿を追っているよう。

特に何かが起こるわけでなく、そんな意味では少し前に観た『ミナリ』よりさらにシンプル。

自分の生き方、価値観、幸せとは?

ファーンのような考え方、選択もあるというのを見せてもらった感じです。

(私たちにはやはり帰る家がないと でも、こんな風に生きていく道もあるんだなぁ…と。価値観は人それぞれですね。)

 


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