南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

24時間朝食が食べられる香港SOHOのFlying Panでブレックファーストを

2010-05-02 16:08:33 | HONG KONG
普段はあまり朝食を食べないことが多いのに、自称ブレックファースト
マニア(?)の私としては、24時間ブレックファーストが売りのこの
お店にはいつかはこないといけないと思っていました。今日の日曜日、
ついに意を決して(というほど大げさなものではないのですが)、
香港のSOHOのオールド・ベイリー・ストリートにあるこのお店に
行ったのであります。

この界隈のお店では、週末は4時頃とか、結構遅い時間までブレッ ク
ファーストを出しているところが多いのですが、このFlying Panと
いうお店は、何と24時間。それも週末だけじゃなくて、毎日。
しかも 365日。思い立ったときに、いつでもブレックファーストが
食べられる のです。「そうだ、ブレックファースト行こう」という
ような感じですね。これは、ブレックファースト・マニアにとっては、
夢のよう なお店です。


こちらがSOHOのオールドベイリーストリートの景色。香港の中環
(セントラル)からヒルサイドエスカレーターを登ってくると、
ハリウッドロードのあたりでこの景色が見えてきます。この坂道が
オールドベイリーストリートです。


下から見上げて右側の途中にあるのですが、坂道の途中の小さな
お店です。


看板を見ると大きそうな雰囲気なのですが、実に小さい。日曜日の
2時半頃入ったらほぼ満員でした。テーブル席と、カウンターが
あるのですが、フルで入って40人くらいでしょうか。

ここは朝食以外のメニューはありません。その潔さは感心します。
しかも24時間365日朝食に徹するというのは、ビジネス的に言えば
ブルーオーシャン戦略の素晴らしい展開例です。しかも、ブレック
ファーストメニューに関しては、実に豊富なバリエーションを誇っ
ています。これは素晴らしい。こちらはメニューの一部です。


この真ん中の欄はコンボセットメニューなのですが、これ以外に
アラカルトで実にいろんな組み合わせメニューが可能になって
います。これはちょっと迷ってしまいます。典型的なアメリカン
ブレックファーストもいいし、ブリティッシュもいい、いやそれ
よりも大好きなパンケーキとかワッフルも捨てがたい。いやいや、
昔アメリカに出張に行ったときにニューヨークのプラザホテルの
レストランで食べたエッグ・ベネディクトも忘れられないので、
久々にエッグ・ベネディクトという手もある。そういえば、
ニューヨークで仕事の時、ベーグルを食べたことがあった。
クリームチーズとスモークサーモンのベーグルだ、そういうのも
いいなあ、と迷ったあげく、結局、オムレツにしました。

オムレツもすごい種類があります。こちらがオムレツメニュー。

この中で、「ガーデン・オムレツ」というのを選びました。
レッドペパー、マッシュルーム、ほうれん草、トマト、玉葱、
そしてゴーダチーズのヘルシーなやつです。

オムレツを注文すると、パンの種類と、ジュースの種類、
付け合わせ2種類をセレクトしないといけないのですが、
私はブラウントースト、オレンジジュース、ガーデンサラダと
フレッシュフルーツの組みあわせにしました。何か結果的には
めちゃくちゃヘルシーです。本当はベーコンとか、ビーンズ
とかも心残りだったのですが、今日は何となくこれにしました。
そして出てきたのがこちら。


何と言う爽やかな雰囲気。そして健康的そう。パンにはバター
が薄く塗ってありました。テーブルの上にストロベリージャム
が置いてあり、塗り放題になっていました。サラダもフルーツ
もオムレツも実にあっさりとしていて美味しい。トーストも
4切れあるのですが、これもいい感じ。すべて平らげてしまい
ました。

もう3時頃になっていてお店もちょっと空いてきたので、
ちょっと写真を...

入り口付近にこのお店のキャップを売っていました。

50ドルなら買ってもいいかなと思ったのですが、おそらく
絶対に被らないと思うのでやめました。

ワンチャイにもこのお店があるようなので、今度はそちらにも
行ってみたいと思います。

香港の中環(セントラル)のH&Mを通りかかったら、いきなり
こんな看板になっていました。

ここはシーズンでいろいろと雰囲気が変るのですが、いきなり
ビキニ。もう夏なんですね。ショーウィンドウもリゾート風。

何だかリゾート地に行きたくなってしまいます。

日本はゴールデンウィークのまっただなか。うらやましいです。
中国も労働節ということで長期休暇ですが、香港は通常営業。
こういうときにだけ「同じ中国じゃなかったんかい」と言いたく
なってしまいます。

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キャンディーズの『微笑みがえし』を読み解いてみる

2010-05-01 01:26:38 | Weblog

前回の記事で、キャンディーズの『微笑みがえし』について触れたの
ですが、この歌詞をあらためて吟味してみたら、シングル曲のタイトル
がいくつも折り込まれているというのに今ごろになって気付いて、
ちょっと感動しています。というか、大学生の時代にリアルタイムに
この曲を聴き、その後も何度も聴く機会があったのに、この事実に
気付かなかった私の鈍感力の大きさにあきれてしまっています。

なにはともあれ、この曲の動画を見てみることにしましょう。
前回の記事でアップしたのは、彼女らが初めて歌ったときの動画だった
ので、音も振り付けもいまいちでした。別のものでみてみましょう。


こちらの動画は歌詞がしっかり出ているのでちょうどよいですね。

1977年7月17日、キャンディーズは突然の解散宣言をします。
「普通の女の子に戻りたい」という言葉が流行語になりました。
実際に解散をするのは1978年の4月4日ということになるのですが、
キャンディーズの事実上のラストシングルとして『微笑みがえし』
がリリースされるのは、1978年の2月25日のことです。

すでに解散ということが確定していて、解散に向けての準備が
着々と進んでいました。作詞を担当するのは、阿木陽子さんです。
この歌詞は、表面上は一緒に暮らしていた男女の別離という
ストーリーがあるのですが、同時にキャンディーズの解散宣言
にもなっているという多層構造の作品になっています。

歌い出しは、こんな感じです。
春一番が掃除したてのサッシの窓に
ほこりの渦を踊らせてます
机 本棚 運び出された荷物のあとは
畳の色がそこだけ若いわ


いきなり出てくる『春一番』というフレーズは、1976年の3月に
リリースされたキャンディーズの9枚目のシングル曲のタイトル。
いちおうこちらがその動画です。


この曲でこの年の紅白歌合戦に出るという記念すべき歌です。

お引っ越しのお祝い返しも
済まないうちにまたですね


二人で住んでいたアパートを引っ越します。サッシの窓に畳の部屋。
今ではちょっと古くさい情景ですが、昔はそういうのが普通でした。
引っ越し祝いをもらっていたというのですから、親か友人から祝福
される関係だったのでしょうか。若いのに「お祝い返し」のマナー
をわきまえているのは感心です。「お祝い返しも済まないうちに」
というのはまだ二三ヶ月ということなんでしょうか?あるいは、
もっと時間が経過していて、そういえばお祝い返しをしてなかった
というのを思い出したということなんでしょうか?いずれにしても
思い返してみるとあっという間のできごとだったということなので
しょう。

そんな短い時間なのに、家具が置かれていた場所の畳の色がそこだ
け若いというのは、どういうことでしょう。おそらく、これはそんな
にも時間が経ったということではなく、この短い期間にいろんなこと
があったということの象徴なのでしょう。二人は別れることに決める
わけですから、それ相当の修羅場があったはずです。それを畳に残っ
た後が象徴しているのでしょう。

罠にかかったうさぎみたい
イヤだわあなたすすだらけ
おかしくって涙が出そう


この歌詞の頭の『罠』(わな)、これは1977年12月にリリース
された16枚目のシングルですね。動画はこちら。



かなり大人っぽい雰囲気の歌になっています。この曲も解散確定後
の曲です。『微笑みがえし』に戻って「イヤだわあなた」という
歌詞に注目。「あなた」というのは夫婦関係を連想させます。
同棲をしている場合は、「あなた」という呼び方は一般にしない
でしょう。ということは主人公の二人は結婚をしていたのでしょ
うか?謎が深まります。

これは後でわかりますが、相手の男性は年下です。どこまで掃除を
していたんでしょう。すすだらけになるほど一生懸命彼氏は掃除
をしてくれました。それを「うさぎみたい」と言うのですから、
彼氏は可愛いタイプの男の子だったのでしょう。別れの時にこの
明るさが気丈でよいですね。

123あの三叉路で
123軽く手を振り
わたしたちお別れなんですよ


二人の別れのことなんですが、キャンディーズの三人のお別れと
いう意味が強く出てきます。三叉路を一人一人が別々の道を
歩んで行くという宣言にもなっています。
深刻な別れを明るく振る舞っているところがいいですね。

タンスの陰で心細げに迷い子になった
ハートのエースが出てきましたよ
おかしなものね忘れた頃に見つかるなんて
まるで青春の思い出そのもの


ハートのエースは、1975年11月にリリースされた8枚目の
シングル『ハートのエースが出てこない』ですね。動画です。



あの時なかなか出てこなかったハートのエースが、こんな
タンスの陰から出て来るというのは感動です。引退という
状況になって初めて、今まで忘れていた大切なものに
気がついたということなのかもしれません。

何年たっても年下の人
いやだわシャツで顔拭いて
おかしくって涙が出そう


ここに出てくる年下の人というのは、もちろん、1975年2月
リリースの5枚目のシングル『年下の男の子』の関連です。
こちらが動画です。



「シャツで顔拭いて」と言っていますが、タオルとか、
ティッシュとかなかったのでしょうか?My Wifeだったら
ここでは必ずウェット・ティッシュを差し出すはずです。
この時代だとそういうのはまだなかったかもしれませんが。

やさしい悪魔と住み慣れた部屋
それでは鍵がさかさまよ


1977年3月にリリースされた13枚目のシングル『やさしい悪魔』
の登場です。動画はこちら。



「やさしい悪魔」と言われる年下の彼氏ですので、いろいろと複雑な
問題もあったのでしょう。やさしいんだけど、逆にそれが残酷でも
あったということなんでしょうか?明るく装っていても、結構傷つい
ているんですよね、きっと。鍵が逆さまというのは、彼氏のほうは
ちょっと別れという現場で動揺しているんでしょうか。

あるいはキャンディーズにとってみれば、「やさしい悪魔」とは
芸能プロダクションの関係者のことなんでしょうか?住み慣れた部屋
というのは、住み慣れた芸能界ということなんでしょうか?彼女らも
きついスケジュールを入れられて辛い思いをしたのでしょうね。

そして最後は『アンドゥトロワ』、これは1977年9月にリリースされる
15枚目のシングルです。『やさしい悪魔』とこの『アンドゥトロワ』は
何と吉田拓郎さんが作曲をしています。動画はこちら。



最初は「ワンツースリー」と言っていたところが、最後に「アンドゥ
トロワ」になるという展開が見事です。一人一人がそれぞれの道を
歩いていくという表明なのですが、アンドゥトロワというフランス語に
なることにより、ステップはより軽やかに、エレガントになります。

一つの曲の中によくぞこれだけ過去の名作を折り込んだと感心します。
キャンディーズの最後を飾る(実際にはつばさという曲がありますが)
名曲ですね。この時代、私はもろ大学生だったので、すごく懐かしい
です。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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