南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港ワンチャイのマークス&スペンサー・フードでの味覚的探検その1

2010-05-24 00:39:38 | HONG KONG

前回、マークス&スペンサーの食品専門のお店が香港のワンチャイ
にできた
という記事をアップしましたが、いよいよそこで購入
した食品に関して、少し書いてみたいと思います。まずこの上の写真
ですが、これはクランベリー入りウェンズリーデール・チーズ
(Wensleydale & Cranberry Cheese) 。初めて食べましたが、その
ほのかに感じるハニーの甘味、ぼろぼろと崩れ落ちそうな乳白色の
テクスチャー、柔らかな味わい、それはこれまでのチーズの常識を
変えるような革命的なものでした。



チーズというよりも、どちらかと言うとデザートの感じです。
ビールとか、スコッチウィスキーよりも、紅茶やジュースに合い
そう。何かチーズというと、ついついお酒やワインのおつまみ
という先入観があります(あるいはフランス料理では食後最後に
締めで食べたりもします)が、このチーズはパブよりも、英国の
アフタヌーン・ティーに合うかもしれないという感じです。お酒
の飲めない人でも、チーズの臭みが苦手な人でも、楽しめる
チーズがあったんですね。チーズに関しては全く素人の私なので、
あるいは私の説明は的外れなこともあるかもしれません。そういう
ことを前提で読んでいただければと思います。

ウェンズリーデールとは、イギリスのヨークシャーの地名なので
すが、こちらに英語ですが、ウェブサイトがあります。
http://www.wensleydale.co.uk/
そしてこちらにウェンズリーデールのチーズのテレビCMです。



のどかな牧草地帯です。ヨークシャーというと羊のイメージが強い
ですが、このチーズは羊ではなく牛のミルクで作られています。
熟成は短めの若いチーズで、さらにクランベリーが入っているの
でさらにフルーティーな味わいです。

マークス&スペンサーのワンチャイのお店では、こういうチーズを
食べやすい小さなパッケージで売っていました。

こちらの下のものがウェンズリーデール&クランベリー。上は
レッドレスターです。どちらも香港ドルで9ドル。日本円で
100円ちょっとの感じですね。ちょっと試してみるには最適な
サイズと値段です。このパッケージのデザインはとてもシンプル
なのですが、とっても綺麗です。半透明なので中にどんなチーズ
が入っているのかわかるのも親切。

もう一つのレッドレスター。Leicesterと書いて「レスター」と
発音します。イギリスの中央部にある歴史のある都市です。
色は植物からとった色素で着色してあるので、オレンジ色をして
います。味はウェンズリーデールに比べればいかにもチーズっぽい
濃い感じ。でも癖はなくあっさりして食べやすいです。
こちらのほうがビールとかに合うかな?


これもぼろぼろっとした感じがなかなかよいです。

こちらはまた別のチーズ。

上から、ダブルグロスター、チェダーのマチュア、そして
チェダーのマイルドです。これもいずれも9香港ドル。
ダブルグロスターはまったりとした感じで軽いオレンジ色。
その下の二つはイギリスでは一番有名なチェダーなのですが、
熟成の長さによって、何段階かの商品が取り揃えていました。
私が買ったのは、マイルドとマチュアの二種類でしたが、あと
まだ二種類くらいのチェダーがありました。

チェダーは日本のプロセスチーズにわりと近い味わいで、
マイルドは一番あっさりした感じ、マチュアになると熟成が長く
なり、少し味に深みが出てきます。チェダーのマイルドは、
リンゴジュースに合うとどっかに出ていたので、こちらを買って
合わせてみました。

プレスト・ブリティッシュ・アップル&ペア・ジュース、
絞りリンゴと洋梨のジュースということですが、これがまた
美味しかったです。こちらは1リットルで32香港ドル。日本円
では350円くらいです。

小さなチーズの9ドルシリーズは、数種類だけですが、イギリス
チーズ入門用には最適のアイテムだと思います。いろいろ食べ
比べてみてみるのも面白いかと思います。

さて、チーズも他にもいろいろとあるのですが、ヨーグルトに
関してご紹介いたしましょう。

レモンカード・レイクミード・ヨーグルト。これがまた美味し
かったです。レモンカード(lemon curd) というのはレモンの
バターというかクリームのようなものですが、これがヨーグルト
にブレンドされています。中はこんな感じ。

滑らかなヨーグルトは、甘酸っぱいレモンの香り。とてもクリー
ミー。実はこういう味わいをずっと探していました。中学校の時
に学校の給食でフルーツサラダのようなものが何度か出たのです
がそのときに上にかかっていたソースが、何かこの味に近かった
ような気がしていて、もういちどそういうの食べたいなと思って
いたのですが、何となくその味わいに近い気がしました。
こちらのお値段は22香港ドル(約250円)です。

さてついでに、もう一つ別のヨーグルト。

グリークスタイルヨーグルト・ウィズ・マンゴー&パッション
フルーツコンポート。これもまた美味しかったです。

左にヨーグルト、右にマンゴーとパッションフルーツがコンポート
になっています。ジャムのような感じですね。果肉が大きめに入っ
ています。こちらのお値段は32香港ドル(約350円)でした。

マークス&スペンサーの食品アイテムで感心するのは、ほとんど
が自社ブランドのアイテム。だから商品にマークス&スペンサー
のロゴが入っています。チーズのパンフレットに書いてあったの
ですが、「供給元のチーズ製造業者のことはすべて知っていて、
どういう素材を使っているのか、どこの牛のミルクを使用している
のか、そしてどのように製造しているのかを把握している」という
ことです。また、商品の一つ一つに、アレルギー情報なども書かれ
ていて、とても安心できる感じです。こういう企業姿勢は好感が
持てますね。

しかし本場のイギリスの味が、気軽に香港でも食べられるというの
はとても素晴らしいことです。香港に旅行に来るとどうしてもまず
は中華料理ということになってしまいますが、香港は日本に一番近い
英連邦だった国(1997年に中国返還)なので、その名残の英国の味
を楽しむのもまた面白いのではないでしょうか。マークス&
スペンサー・フードには、美味しそうなものがまだまだいっぱい
ありますが、ページの都合もありますので、この続きはまた別の
記事で。ではまた。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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