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リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

小さな物置作りに挑戦屋根編

2018年08月26日 | 自分で物置を作る

素人でも簡単にできるシングルアスファルト葺き

物置の屋根施工面積は小さい。素人でも扱いやすい「コロニアル」か「シングルアスファルト」のどちらかがベストと思える。

施工面積が小さいのであれば、カッターなどで切断しやすく六角形などの変形した屋根葺きもわりと簡単にできる「シングルアスファルト」葺き。

耐久性・耐火性を比べれば、「コロニアル」が上回っているが切断には専用の切断器かディスクグラインダーで切断しなければならない。

この物置では、屋根材の価格が安い、切断加工が簡単で施工も簡単、ほどほどの耐久性が得られることから「シングルアスファルト」(以降:シングル)で葺くことにした。

施工の流れを簡単にまとめてみよう。

野地板(耐水合板)に軒先唐草(軒先水切り)をステンレス釘で取り付ける。次にアスファルトルーフィングを敷き詰めタッカー針でとめる。このとき上下の重なり10㎝、横の重なり20㎝以上を取って張る。左右両端にシングル用ケラバをステンレス釘で取り付ける。ここまでが前編(上棟編)の記事でした。

まず最初の葺き作業として「シングル」のスターターを取り付けることだ、切れ目の無い隠れる側(二段目の下になる部分)を軒先に向けて、裏側にシングルセメント(以降:セメント)を塗りシングルネイル(以降:ネイル)で留める。

施工マニュアルでは、スターターは切れ目側5㎝のところでカットしてスターターとするとあるが、カットせずに一枚を逆転(上下逆さ)して使ってしまった。

この上に「シングル」の切れ目を軒先側にし、スターターの上に重ね裏側にセメントを塗りネイルで留めて一段目の完了となる。

二段目以降の張り方のポイントは、前の段のシングルの切れ目模様の半分づつずれるように位置取りし、左右をカッターで切り、千鳥(ジグザグ)模様に張る。セメントは「ケチケチ」しないで規定量をしっかりと塗ることが剥離防止になるようだ。

「シングルアスファルト」はガラス繊維基材にアスファルトを含浸・コーティングし、スレート砂や彩色焼成砂を圧着した製品とある。防水性が高く色や形状も多彩で屋根型を選ばないのもいい。 アスファルトルーフィングに接着させるシングルセメントには、写真のようなカートリッジ型と2㎏缶など接着面積で選べる。シングルネイルは釘の笠頭が大きい専用のものを使う。
「シングル」のスターターを取り付ける工程だ。切れ目の無い隠れる側を軒先に向けて、裏側にセメントを塗りネイルで留めてある。切れ目側5㎝のところでカットせず一枚を逆さに張ってしまった。 スターターの上に重ね裏側にセメントを塗りネイルで留めて、二段目以降は、前の段のシングルの切れ目模様の半分づつずれるように位置取りし、左右をカッターで切り、千鳥模様に張る。

棟木上の野地板突合せ箇所は、アスファルトルーフィングでカバーされているだけでルーフィングの亀裂で雨漏りの原因になる。

そこで、「シングル」の上に棟の両側(切り妻屋根の場合)に「棟包み板」を取り付け、シングル用「棟包み板金」を被せて処理する。

最後の「シングル」処理は、「棟包み板金」の中で収まるように「シングル」の余白部をカッターで切り、裏側ともセメントを塗りネイルで留めて重ね合わせる。

屋根の防水構造で弱い、棟木上の野地板突合せ箇所だ。「シングル」の重ね合わせを上手にしたいものだ。 「シングル」の上に棟の両側(切り妻屋根の場合)に「棟包み板」を取り付けて、シングル用「棟包み板金」を被せる準備。

棟木上の「シングル」は軒先から張り上がってきて「棟包み板」、「棟包み板金」の下で張り重なっている状態にあるので防水効果は大丈夫。

さらに、取り付ける桟木「棟包み板」は、杉材や赤松材でもよいがツーバイ材(19㎜×89㎜)を使用し、ステンレス釘で頭打ちした。

最後に、「棟包み板金」の一方を折り加工し被せるのだが、継ぎ足さなければ寸法がたらない。重ね合わせ幅は50mm以上取るようになっているので、100㎜取って切断(金切りハサミで)し、重なり合う中ほどでコーキングを打って被せる。

「棟包み板金」の釘打ちは頭打ちではなく、包みの下がり横から桟木「棟包み板」に向かってステンレス釘で横打ちした。

シングル用「棟包み板金」はH18㎜のW104㎜水切り24㎜のサイズが一般的なようだ。 切り妻屋根の両端にケラバ、棟木上の「シングル」の上に桟木「棟包み板」を取り付け、シングル用「棟包み板金」を被せた姿。

生まれてはじめての屋根葺き作業だ。情報を仕入れて解ったつもりで取り掛かったが、色々と本来の作業手順から逸脱したものもあった。
まあ~所詮小さな物置ですから。。。。。雨漏りはしませんよ。

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