終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

陣馬山で出会った五月の野草

2019年05月22日 | 遊びにいくこと

ギンランに会えるか楽しみに行ったらキンランに会えた

神奈川県と東京都との県境で、相模湖の北に位置する標高857mの陣馬山へ妻と登ってきた。

JR中央本線藤野駅を下車したらものすごい人の数にびっくり、そういえばNHKのニュースで放送していた「藤野ぐるっと陶器市」が開催しているんだった。

陣馬山登山口に向かう和田行バスは満員状態で発車した。多くの乗客は一ノ尾尾根コース登山口で下車していった。妻と私はすべてのコースを歩いたことがあるが、いちばん楽な終点和田で下車して、二つある和田尾根コース登山口のうち奥(鬼取)から登っている。なぜならばこの時期、途中の登山道で銀ランに会えるからだ。

多くの登山者は最初の登山口(川古奇)から登るので、上がってくる人は少ない。休みやすみ山頂に到着、ホット一息するためというよりお楽しみの清水茶屋へ直行。

清水茶屋名物「刺身こんにゃく」とビンビールで乾杯、妻と心を通わせる。「おでん」、「けんちん汁」、「陣馬うどん」、「陣馬そば」をいただくと登ってきた疲れはどこえやら。

登山者の大半が日帰りだが、栃谷尾根を下り陣馬温泉を楽しんでは

私たちが陣馬山に上る楽しみは清水茶屋だけではない。もう一つは陣渓園の温泉につかり一泊して食事を楽しむのが定番だ。

和田尾根と栃谷尾根登山道で出会った花たち
ギンラン (銀蘭) 和田尾根登山口(鬼取)から800mほど登った林下に11株ほど確認できた。絶滅が危惧される花で、心ない人に荒らされないことを願うばかり。 キンラン (金蘭) 山頂から栃谷尾根の階段状登山道を歩いていると、思いもかけず黄色い花が見えた。花はまだつぼみだが、珍しい花に出会えたことはうれしい。
フタリシズカ (二人静) 陣馬山の登山道に多くみられる。茎の先に1本の小さな白い花が咲いているが、2本が多く4本の花がついたものがあった。 ホウチャクチゴユリ (宝鐸稚児百合) 葉はホウチャクソウに似て、花はチゴユリに似ている。両方の交雑種とあり高尾山で発見された花だが、陣馬山でも見られる。
アマドコロ (甘野老) 一ノ尾尾根を登りきった山頂直下階段脇に群生している。よく似ているのがナルコユリ(鳴子百合) 花数が多く葉が細い披針形で茎は丸い。アマドコロは茎が四角ぼっく葉がタマゴ形だ。 イカリソウ (碇草、錨草) 栃谷尾根登山道にはまき道はいくつもあるが、長いまき道を歩いていると登山道脇に群生していた。花が咲いててなくても葉全体が卵形で、先が尖って基部は心臓型(タマゴ形)をしている。


マダニで死亡ニュースを見て

2019年05月17日 | 田舎暮らし

妻も日本紅班熱リケッチアを発症したことがある

5月14日熊本県天草市の女性が茶摘みをしていてマダニに噛まれ日本紅斑熱を発症し死亡した。

15日、16日には神奈川県湯河原町と熱海市で男女二人が畑で草取りをしていてマダニに噛まれ日本紅班熱を発症したが快方に向かっている。

このニュースを見て、妻も三年前に庭で草取りをしていてマダニに噛まれ日本紅班熱を発症し、二週間ほど入院する事態になったことがある。

マダニはイノシシなどの野生動物によって運ばれてくるとのこと。

庭といっても街中の庭とは違い、今でこそ獣除けの鉄柵をしたからイノシシなどが侵入してこなくなったが、一時は毎夜のこと襲ってくる始末だった。

斜面に向かって投光器を設置して見張りをしたことがあった。ある日のこと六匹のイノシシが光の中で黒いものが動いているではないか。私は大声で威嚇し追い出したことがあった。

今でこそ懐かしい思い出のように感じる余裕があるが、一時は毎晩が緊張の毎日だった。

妻の日本紅班熱リケッチア症も早い判断で病院を受診したことで大事に至らなくてよかった。

今のところ庭にイノシシはこなくなったが、庭の斜面に怖いウイルスを持ったマダニが存在していると考えたほうがよいだろう。妻と私は、毎日草取りに追われているが、服装は暑いのを我慢してヤッケの上下に虫よけスプレー(ディート)を吹きかけている。

三年ほど前に大騒ぎした妻の日本紅班熱リケッチア症の記事を下記にリンク掲載した。

妻が家の草取りで日本紅班熱
日本紅班熱非常に珍しい日本紅班熱リケッチアになるとは、私も妻も家の斜面で日常的に草取りをしているが、運が悪いことに妻が除草作業をしていたら葉に潜んでいたマダニに刺され......

田舎暮らしをされている読者の皆様、イノシシが最近増えているように思う。動物によってマダニは拡散されると保健所の方が話しておられた。十分注意しましょう。


頼られると断れない私

2019年05月12日 | 薪ストーブの暮らし

デッキテーブルを作りたいなら、自分で挑戦した方が楽しい

人に頼まれたり、お願いされるということは、嬉しいこと。「デッキテーブルを作りたいから丸太を半分に切ってくれますか」と頼まれたら受けるしかない。

心の中では、杉丸太はご自由に使ってもいいし、16インチのチェンソーを持っているんだから、ご自分でおやりになってみるのも面白いのではと思ったが。

まあぁ~、人から頼りにされることは喜ぶべきでしょうね。私だって人に頼んで解決を考えることがある。ここは喜ぶべし、忖度人間の私は人の目ばかりを気にして生きている人間だ。

ご近所付き合いは厄介だ、とにかくトラブルだけは回避したい。

独り言を言いながら変な義務感を抱きつつ、腰痛の腰にコルセットを締めて作業にかかった。人に頼むより頼まれるほうが気持ちがいい、人にしてもらうより、人にしてあげればストレスから解放されると自分に言い聞かせ、綺麗に割れた木を見て自己満足に浸る。

右のように杉丸太もいっぱいあって、どう消化しようか思案中なんだ。これだってほんの微力ではあるが作業を手伝って手に入れた杉丸太だ。野ざらしで放置して腐らしてしまってはもったいない。

焚きつけようには量が多すぎるし、いよいよカービングで遊ぶか、愛好家にあげるか、やっぱりデッキテーブルになってしまうのか。

どちらにしても丸太を動かすことは大変な作業だ。同じ太さの丸太でも広葉樹は針葉樹よりかなり重いように感じる。軽い針葉樹(スギ、ヒノキ)といえども、甘く見ると腰を痛めてしまう。

左のように丸太に吊り上げベルトを掛け、チェーンブロックで引き揚げていく。下に捨て板(丸太の切れ端)を土台に敷き最後までチェンソーで切り込む。

作業で危険を感じたのが、寝ている丸太を引き起こすとき、チェーンブロック三脚の重心が移動することで、三脚そのもののが転倒する危険があることだ。

三脚が均等な三角形に開いているか、三脚の不同沈下、単管の滑りは大丈夫か慎重な確認がいる。チェーンブロックが振れて頭に当たることがあるのでヘルメットを着用。

土台に載せた丸太はできるだけ垂直に立っているほうが作業がしやすい。水平器、下げ振りなどを使って見るのもいいだろう。樹皮を剥ぎ、丸太直径の半分になる垂直な線をマジックで印をつけて、丸太がぐらつかないか確認して準備は終わりだ。

チェンソーの手入れができていることが前提だが、ソーチェンの左右の刃の長さを均等に研ぐ、曲がる原因の一つが刃のバラツキが起因している。

木材を切る縦引き鋸は横引き鋸より刃が大きい、ソーチェンのデプスが少し強めに効いた刃を取り付けてもスギ丸太は柔らかいので良く削ってくれる。

丸太の切断方向だが、横切り、縦切りのどちらを選ぶかですね。横切りは長尺ものを切るには向いているが、真っすぐ水平に切っていくには熟練した達人の技が要りそう。

切断した丸太の長さは1.2メートル、縦切りは長尺ものには向かないが、身長ぐらいであれば誰でもできるでしょう。少しは参考になれば幸いです。


薪原木が腐ってくるストレス

2019年05月06日 | 薪ストーブの暮らし

伐採後の薪原木には保存環境による処理期限がある

2018年3月~5月にクヌギの林を伐採したとき、足の小指骨折をするというアクシデントに。

ヘルメットに安全靴と最低限の服装はしていたが、チョットした隙を衝かれた。命に係わる危険な作業だ、注意を払いながら手伝っていたのだが。

けがのこともあったが、クヌギの原木を大量に手に入れたし、クヌギの原木といえば「カシ」、「ナラ」に並ぶ良質な薪材料の代表格だ。

原木がいっぱいで豊かな気持ちになるが、喜んでばかりいられない。以前せっかく手に入れた原木を野ざらしで二年放置していたら、「カシ」などの細い枝を腐らしてしまった。

今度こそ腐らさないよう薪作りに専念するぞと意気込んで、三分の一程度を薪に仕上げて棚積みしたが、薪棚不足という厄介な問題で作業は中断した。

木製薪棚ではなく、簡単に作れる単管パイプ薪棚を作ろうと、スクラップ屋に行き資材調達したり、なんだかんだで時間が経過して今に至る。

失敗は繰り返したくないと思っていたが、伐採から一年も経つと雨があたる野ざらし状態では、細い枝部分(10センチ以下)のクヌギは傷みだしてしまっていて早い処理が待たれる。

左の原木の山、苦労して手に入れたんだからと抱え込んで、時間を弄して腐らしては「もったいない」ではないかと考え、近所で薪ストーブ生活をしている方に引き取ってもらうことにした。

見切り処分したい節アリの原木などがもう一山ある。こちらは私以上に強力な油圧薪割機を持っている方に処分をお願いすることにした。
10センチ以下の原木などを見切りしたことで、目の前の景色が一変しだした。二年以内に薪処理しなければ腐ってしまうという精神的負担を少し減らすことができた。

今は右のようにある程度整理されて見えるが、当初はダンプトラックで奥からグチヤグチャにダンプした状態で歩くこともままならない姿だった。

選別作業途中だが、直径15センチから45センチの丸太を長さ80cm、120cmに玉切し、地面に捨て丸太を敷きその上に積み上げて仮積みしている。

作る薪の長さは40センチだが、割る前に細かく玉切りしてしまうと切り口が汚くなる。薪割機に載せるときに玉切りするほうが切り口の汚れを防げるし、棚に積んだ時綺麗だ。

画像では地面の隙間ができて選別作業が終わったかに見えるが、やっと三分の二が終わったところ。

左の画像、奥にはまだ2トンダンプ7台分の枝や極太丸太が幾本も折り重なって雑草に隠れている。
まだまだチェンソーを使っての整理が続くのだと思うと気が重くなるし、腰痛の腰が心配だ。

誤解しないでください。薪ストーブで燃やす自家用の薪を作っているんです。

私はリタイアして無職であるとはいえ、薪を商売にしているわけではないし、薪マニアでもない。ただ家の薪ストーブで燃やす薪の安定的な確保をしたいがために奮闘している。

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