終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

自分で板金加工に挑戦その3

2016年01月29日 | リフォームは自分で

出窓などの庇を支える持送り板の包みカバー

出窓などの庇を支える持送り板、取り付け部が露出して常時風雨に曝されている箇所が特に劣化が見られたのでカバーを取り付けることにした。取付箇所の寸法を計測して展開図を作成したら型紙を切るように切り抜く。意外と簡単な作業で誰でもできる。

庇を支える持送り板のカバー取り付け作業
取り付け箇所の展開図に添って寸法取りして金切り鋏みで慎重に切断。 寸法通りに切り取りが終わった状態。
L型アングルとゴムハンマーを使って折り込でいく。 各種サイズの完成。
Before 1 After 1
Before 2 After 2
Before 3 After 3


自分で板金加工に挑戦その2

2016年01月29日 | リフォームは自分で

雨水侵入を防止するための破風板包み

雨は上から降るものと思われるが、建物が高台にあると下からの吹き上げで破風板や軒裏から雨水が差し込む事がある。まさにこの建物がそうなのである。

なぜ雨水が吹き込むのだろう疑問に思いながら20数年暮らしていたが、今回初めて屋根裏に上がってすべての疑問が解けた。雨は上から降るもの前提に雨仕舞の造作がされている。

破風板包みの取り付け作業
破風板表面は劣化し木表で張ったため外側に反って口を開けている。残念!サイディングがあるのに何故隙間から雨が進入するのか。 屋根裏から破風板の箇所を確認すると防水紙とサイディングが無い。破風板とサイディングの重なりは2㎝吹き込みの強い雨などは簡単に入ってしまう状態。
下から破風板包みをステンレス釘で取り付けてきたが破風板の反りが激しい箇所を90㎜のコースレッドにワッシャー2枚を重ね柱や間柱に打ちつけて修正した。 破風板包み8mを取り付け終わった状態。破風板包みは下側に25㎜幅の水切りを加工して吹き込みの強い雨にも対応できるようにした。
木表で取り付けた破風板は反りがでる。激しい箇所を90㎜のコースレッドにワッシャー2枚を重ね柱や間柱に打ちつけ修正するしかない。 こちらも破風板包みを取り付け終わった状態。
横方向の破風板にもカバーを取り付けた。 玄関ポーチの破風板も同様に表面劣化がひどいのでカバーを作って取り付け。
下側からカバーを取り付け、壁との取り付け具合を確認。 すべて取り付けて完成だ。

自分で板金加工に挑戦その3に続く



自分で板金加工に挑戦その1

2016年01月29日 | リフォームは自分で

生まれて初めての板金加工にチャレンジ

自分でリフォームするということは、仮設足場、電気工事(二種電気工事士資格がいる)以外すべて情報収集しながら自分で考えてやってみることだった。

シーリング(別名:コーキング)補修をやっている中で破風板や庇の木部の傷みが進んでいることに気づく。傷んだ木部を総ケレンした上に塗装しても長持ちは難しくトタンを被せたほうがよいだろうと判断した。

屋根に使う一般的な金属製役物(棟包、ケラバ水切、軒先水切、見切りなど)はホームセンターなどで売っているが、破風板などは現場に合わせて板金屋さんに手作りで加工して貰わないといけない。

破風板包みの自作板金加工
垂木で骨組みを作り天板に構造用合板を張った仮設の作業台を作る。 板金職人は折り機を使うが、手作りでトタンを折るには鋼製アングル(90度L型)を作業台に養生テープで固定し、アングル角で折り目をつける。
ホームセンターで買った1820×910厚0.25㎜のカラートタン板 作業台にトタン板を敷き、かね尺、直尺を使い展開図の寸法取りをしていく。
板金金切り鋏みで寸法線に沿って切断をする。 折線をアングルに合わせ、折線がずれないようクランプでしっかり固定し、ゴムハンマーで叩き折り目を付ける。
アングルの横面を叩き最初の折目を綺麗に付ける。 折り下げたい面をアングル角合わせ、折り順を考えて同じ要領で折って行く。
板金つかみ箸(30㎜より幅広もある)を使って折り返しをつける。 今度は反対側の折加工を同様の要領で繰り返し作っていく。
一枚の破風板包みの完成。 これが片側の破風板8mに被せる破風板包みカバーの一式ができた。

自分で板金加工に挑戦その2に続く



自分でリフォーム補修編その2

2016年01月25日 | リフォームは自分で
建物の動きに追従できなかったケース
柱の動きについていけず引き裂かれた繋ぎ目。釘で打ったところは破損。雨が進入しほうだいの状態で経過してしまった。建物全周にわたってこの状態だった。


継ぎ目の劣化したシーリング(コーキング)を綺麗に取り除き、ボンドブレーカーテープを貼り、マスキングテープを貼ってシーリング充填の準備状況だ。

通常なら5mm厚のバックアップ材を入れてシーリングをするのだろうが、北側から風雨が強いこと、建物の動きが顕著なことなどを考えて10mm厚のシーリングを充填することにした。長さもあり幅深さ10mmだとシーリング材3本を必要とした。


サイディングの繋ぎ目や破損した欠片にもにプライマーを塗って、シーリング(コーキング)を充填し、へらで均しマスキングテープをすぐに剥がして完成だ。

ここでの作業で気づいた事は、シーリングが硬くならないうちにすばやくテープを割り箸等の棒に巻きつけながら剥がすことだった。


サイディングが固定されていないケース
地上から9mの高さに飛び出したようなロフト壁面、常時雨に曝されてサイディングの塗装膜が劣化し、湿気を含んだサイディングは反りかえり暴れてしまっていた。


特に繋ぎ目で、裏に釘を受ける受け材がないために釘固定しないまま、シーリングで塞いでいたところが反って大きく口を開けたいた。


反っていたサイディングの裏側から受け材を取り付けて修正し、ひび割れの隙間が大きいところもU字カットしシーリング補修を施した。


サイディングが劣化して交換したケース
サイディングが水分を吸いすぎ劣化してボロボロになっていた。触るだけで壊れる状態。撤去してボードの厚さが12mmと4mmほど薄いが張ることにした。


サイディングの表面の模様が違うがホームセンターで買ってきたものを取り付けた。


自分でリフォーム補修編その1

2016年01月24日 | リフォームは自分で
「ボロ家の修繕限が無し」 まさに触れば、いじれば、直せばと次から次えと拡がっていく補修箇所に無限地獄にでもはまったかのような心境に陥ってしまうのだった。

窯業系サイディングボードの亀裂はそのままシーリングしても薄いシーリングは剥がれるかして耐久性はあまり期待できない。亀裂部はU字形に削ってシーリングがしっかり定着できるようにU字カットして補修する。

木造軸組在来工法の建物は木材の乾燥収縮とともに建物が暴れるという現象が起こるらしい。また、地震などによって建物が揺さぶれる。これらによって釘の打ったところが裂かれてしまうようだ。

デイスクグラインダーに溝堀用のディスクを取り付けてU字形に削り取ることにした。


2000年以前の窯業系サイディングボードにはアスベストが含んでいる可能性があるらしい。防塵メガネと粉塵用マスク(アスベストにはこれではだめらしい)を着用しての作業になった。猛烈な粉塵が舞い上がった。


亀裂部をU字カットしたところ。


経年劣化で反って暴れたサイディングボードをビスで締め付けて固定したら、修正に耐え切れず割れてしまった。


亀裂に沿ってU字カットし、マスキングテープを貼ってシーリング打ちの準備。


プライマーを塗ってシーリングを充填し平へらで均した。


マスキングテープを剥がし完成。


反りを修正するたびに割れていく最悪の事態が続いた。


プライマーを塗ってシーリングを充填し平へらで均す。


こんな修正作業の連続だった。なぜこんな事が起こるのか。直張り工法という現在ではほとんど使われない窯業系サイディングボードの取り付け方だったせいである。現在主流の通気工法ならばここまでひどい状態にはならないだろう。


自分でリフォーム補修編その2に続く