終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

非常用発電機の長期保管

2019年09月22日 | 田舎暮らし

いざという時に使える非常用発電機の保管!

台風15号による鉄塔倒壊、倒木による停電、長期の停電対策として急遽購入したのがインバーター搭載型発電機HONDA EG25i だ。

LED照明、冷蔵庫、テレビ、インターネット、パソコンなど電子回路がある家電製品はインバーター搭載型発電機でないと使えない。

動力系にしか使えない古いスタンダード発電機HONDA EB2300はこれからも薪作り現場でしばらく活躍してもらわなければならない。

我が家と同じように急遽発電機を購入して停電をしのいだ方、以前から発電機を持っていたがエンジンを起動することができなくて困った方もおられたようだ。

台風15号に対応して特設発電機売り場が設けられたが混乱していた。起動できないと修理依頼に来られる方もいたが断念して帰っていった。汎用エンジン共通のことだが「使ったら長期間放置しない」ことが鉄則なのだ。停電の非常時に使うとき「エンジンが起動しない」ことになるからだ。汎用エンジンを使う者として大切なことだ。

停電が解消して日常生活が戻り、発電機で停電を乗り切ったことを忘れてしまい、それから一か月半年が一年二年と発電機を使ったままにしてしまうことが多いものだ。

結果として燃料を入れてリコイル紐を何度引いても起動しない。

何ていう事態は避けたい。そこで忘れないうちに取扱説明書の長期間使用しないときの保管方法を読み実施した手順を記事にまとめた。

非常時に一発起動させる非常用発電機の保管対策
発電機の燃料タンクから手押しポンプで抜き取る。燃料タンクには凹凸があるので傾けて空にした。 燃料コックレバーをONにし燃料ろ過カップを外して、手押しポンプで抜き取れなかった燃料を抜く。
キャブレターのドレンボルトを緩め外し、キャブレター内及び燃料パイプ内の燃料を抜く。 ドレンボルトを緩める時は、燃料が漏れないようにドレンボルトが上方になるように本体を傾けて外した。
キャブレターのドレン穴を燃料で本体を汚さないように真下に傾けて最後の一滴まで抜いたつもりだが。 ここまでやっても燃料タンクの凹凸に燃料が残っている。1~2時間ほど自然乾燥しカラカラ状態にした。
エンジンオイルを抜く廃油ボルトは固定台が邪魔して抜きずらくなっているので、ラップホイルを細工した筒。 エンジンオイルは何年で経年劣化するかわからないが、エンジン下部の廃油ボルトをレンチで回して抜く。
廃油抜き取り筒が無いと本体フレームを汚してしまう。専用のグッズも売っているが自作してみるのも面白い。 マフラーから火花が飛ぶのを抑制するために排気口に差し込まれているスパークアレスターのネジを緩め抜く。
スクリューネジの締め付けに注意し、スパークアレスターに付着しているカーボンを金ブラシで擦り落とす。 非常用発電機の出番はいつになるかわからない。忘れて失敗しないよう紙に書き取扱説明書も入れた。

発電機を例に書きましたが、2サイクル、4サイクルエンジンに関係なくガソリンを燃料にしている機器は燃料の変質劣化に起因しての不調原因が多い。

一か月程度の短期間であればキャブレター内の燃料を空にすることが目的で、燃料コックレバーをOFFにしガス欠でエンジン停止すれば、次回起動時には一発起動できる。

使用したら燃料を抜く習慣が大切ではないでしょうか。

エンジンオイルまで抜かなくてもと思ったが何年後に使うかわからない発電機、エンジンオイルだって経年劣化して変質する。だったら抜いてしまい使用前にオイルを入れることにした。


自家発電機で助かった5日間

2019年09月16日 | 田舎暮らし

いつになるかわからない電力復旧を待っていられない!

9日の台風通過で停電と断水が同時に発生した。我が家は送電線鉄塔がある山の上にあり、水道水はポンプ施設からポンプアップして給水しているので停電に伴い断水になる。

結果としては5日間の停電で済み助かりましたが、辺鄙な山の中のこと最低10日は通電しないと覚悟し長期戦の準備に入る。冷蔵庫、テレビを使うためにはインバーター搭載発電機がいるのでホームセンターに走り購入した。

もともと防災対策を妻と話し合っていて、インバーター搭載発電機の購入を考えていたのだが、考えていただけでは対策にならないことを思い知った。

我が家のような隣家との距離があるところでは発電機の騒音は気にしなくてよいが、街中では近所迷惑で苦情が来るだろう。低騒音タイプで防音箱に入れて使う必要があるだろう。

左上のGIF画像は、エアコン設置工事で基礎に穴を開け電源ボックスを取り付け、PF管の一本はエアコン室外機に、もう一本は室内に外部電源を取り入れる防水コンセントを設けてある。この防水コンセントに発電機からの防水延長コードを繋ぎ電気を送っている。

我が家のようなオール電化住宅は電気を失うとガス設備がないからすべてのライフラインが断たれる。照明と煮炊きを確保したいが発電機とカセットコンロが必需品だ。発電機があってもガソリンがいるしカセットコンロがあってもカセットガスがいる。

災害時にはガソリン調達にもの凄く苦労するもので、連日2~3時間並んで携行缶のガソリン確保に追われた。冷蔵庫稼働には24時間運転になる。電気器具を最小にしてエコスロット運転稼働で16~20ℓ/24h(日) ガソリンを消費するので車のガソリンタンクからの抜き取りも試したが容易ではなかった。

プロパンガスのお宅であれば低圧ガス(LPガス)用インバーター搭載発電機もあるが発電出力の大きいものがないが長時間運転できる機種もある。

2019年9月9日台風15号でとった停電対策
HONDA EB2300 スタンダード発電機2.0KVA 電気の取れない場所で電動工具用として使っていた。電子基板の無い電球、蛍光灯(LED不可)、浄化槽ブロワーなどモーター系に使える。 HONDA EG25i 正弦波インバーター搭載発電機2.5kVA(単相100V/25.0A)電子基板が使われているLED照明、テレビ、パソコン、冷蔵庫、流すのに電気がいるタンクレストイレに使える。
エアコン設置電気工事の時に、室内に発電機の電力を取り入れる外部電源取り出しコンセントを設置した。柱に後付した2口コンセントにコードリール線を挿した。 室内はコードリールから使う器具に消費電流を考えながら、床に線が露出するが延長コードで電気を送る。発電機のコンセント1口15A以下なので2本で取る。

掃除機等モーター系は消費電流以上にスイッチを入れたときに掛かる起動電流が過大になるから注意がいる。冷蔵庫は冷蔵・冷凍を弱に設定すると消費電流を抑えられる。テレビ等待機電流が掛かるものはコンセントを抜くと発電機のエコスロットが働きガソリン消費が抑えられる。

ウォシュレット機能付トイレは、水を温めるのに大きな消費電流を使うので発電機での使用は避けたほうがよく関連スイッチをOFFにした。

発電容量の大きい機種が安心だが、どこまで必要か熟考がいる。


いつも窓から見た鉄塔がない

2019年09月16日 | 田舎暮らし

ゴオォォォー家の太いスギが右に左に揺れている!

9日の台風通過で発生した停電と断水が13日夜に復旧した。長く感じた5日間だが良いほうだ。

まだまだ復旧の見通しが立たない人たちが大勢おられる方達に対し、早い復旧を願うと同時にお見舞いを申し上げるしかない。

我が家でも夜が明けて窓の外を見るといつもある鉄塔がないことに気づく。あれっと思い外に出てみると木が何本も倒れ電線が切れ道路を塞いでいた。えッと思い周辺を歩いてみると建物が倒壊していたり屋根瓦が飛ばされた家。

我が家の被害と言えば、2月に高いクヌギ、ミズナラの広葉樹の幹を切り詰めてあったので枝が折れた程度だったが、家とまじかのヒノキ1本が揺さぶられ少し傾いた。

2019年9月9日台風15号による送電線鉄塔が倒壊
倒れた鉄塔の右隣に堅牢な変電所の鉄塔があり倒れなかった。倒れた鉄塔は台風進路北方向に倒れた。 この鉄塔から次に倒れた鉄塔までの送電線が垂れ下がり山間の木々に触れている。
倒れた鉄塔から3本目の倒れなかった鉄塔だが、まじかに見ると上部が強い力に引っ張られ変形している。 県道に垂れ下がった送電線の下では仮設復旧工事が始まった。このタワーは何だろう。
鉄塔を倒すほどの強風が抜けていき見る影もないスギ林。倒木被害によって電線が寸断され酷い状況だ。 2本目の倒壊鉄塔に通じる復旧作業道路周辺の倒木伐採作業が始まった。奥には倒壊鉄塔が見えた。