ネジバナ(捩花)ラン科ネジバナ属 ネジバナには右巻きと左巻きの両方があるそうで、我が家のは右巻きだ。妻はこの花がお気に入りのようだ。 斜面を削って芝を張った小段の日当たりの良い場所に咲いている。
敷地の草刈を六月初旬からはじめてやっと終わるのに延べ二週間ぐらい掛かってしまった。
電動バリカンと選定ハサミを使って、慎重に手で伸びた草を掻き分け、ヤマユリ、ナルコユリ、ホウチャクソウ、マンリョウ、ヤブコウジなどの山野草を確認しながらの作業となった。
このような一見バカバカしい作業のおかげで年々山野草の個体数が増加傾向にあるが、いつまで続けられるか少し不安に思う。
二年もこの作業をやらなければ笹やクマ笹に蔽われて山に戻ってしまうだろう。
我が家のお隣は山里料理のお店をやっていたが、五年ほど前に休業してから現在に至るまで敷地の手入れが行き届かなくなった。今は鬱蒼とした山そのものに戻ってしまって専門の職人を入れないとどうにも成らない状態だ。
今の自分には気力、体力が十分にみなぎってはいるが、いつか限界がきて手に負えなくなったときには、田舎暮らしにも決断が必要になるだろう。
市道に面した敷地西側の土手斜面は、桜とコナラが蔽い被さり日差しが何より大切な植物にとって厳しい環境にある。三年前まで笹一面であったが、なんとか明るく出来ないかとアジサイを植えてみた。ようやく成長し大輪の花を咲かせてくれた。
我が家の敷地は太陽の陽をいっぱい浴びて育つ花は望めない環境だ。広葉樹の葉が蔽い被さり全体的に半日陰と日陰しかないと云って間違いないだろう。鉢植えのお花を買ってきても日照不足で元気がなく美しい花を楽しませてはくれない。
その代わりと云うか、半日陰植物は場所を得たとばかりに期待していた以上に成長してくれる。だからといって何でも同じように移植してもうまくいかず、微妙な陽の射し方の違いで極端に変わることがある。だから、植物にどうですかと様子を見てたずねるのが一番だ。
ギボウシの花に蜂が蜜を取りにやってきた。
ギボウシ(擬宝珠)別名ホスタ クサスギカズラ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属
トンボは秋と思っていたが
蜂が蜜を求めてホバーリング
ギボウシ(擬宝珠) ロイヤリスト(推測)
ギボウシ(擬宝珠) オオバギボウシ(推測)
ギボウシ(擬宝珠) クリスマスキャンディ(推測)
ギボウシは決して派手ではないが長く葉模様を楽しませてくれるので、私達夫婦は大好きだ。ただなかなかギボウシの大株を手に入れるのは難しい。少しずつ集めてミニギボウシの花壇ができたらいいな。
ホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科の多年草が、我が家の敷地上にある空き地に大きな釣り鐘状赤紫色の花を咲かせている。数年前までは雑草しか生えていなかったのに。植物の自然適応力というか説明のつかない不思議なことだ。この地区でも見かけたことがない。
昨年の事、私道路の斜面に咲いていたホタルブクロは草刈機で刈られてしまって、今年は姿が見られない。野生植物に興味が無い人にとってはただの草花、雑草だ。このままだと絶滅の可能性が無いともいえない。
追記。
このブログ記事を書いた三日後には、週末別荘の方がついでとばかりに気を利かせて???(ご本人曰く、山野草に興味が無いとの事。)草刈機で気持ちよく大半を刈り取つて満足していた。週末別荘の方達は空き地を畑に使わせてもらっている。その条件として草刈をして綺麗にしていることらしい。私の薪置き場の条件と同じだ。
この植物は暑さには弱い一方、日陰でもよく育つらしい、我が家の斜面の環境に馴染んで育つことができると良いのだが、僅かに残った中から一部個体をもらって移植できないものか?