陶芸ブログ「ひとりごと」

マイペースに陶芸やっています。
委託販売や通販も行っております。

石膏型テスト

2014-04-22 | 陶芸・技法
天気がめまぐるしく変わる日が続きますね。
手術の影響で、まだ体調が結構振り回されています^^;


先日の石膏型が乾いたので、鋳込みのテストをしてみました。

泥漿は、以前テストで作っていた磁器土製。



型に泥漿を流し込み、一定時間おいてから液を流しだします。
その後、1時間程度放置してから取り出します。

まあ何とかそれっぽい状態で出来ました。

4個の型で数種類のテストをしてみました。

注入口のサイズ。
反対側の穴のふさぎ方。
管部分への撥水剤塗布。
泥漿の注入方法。


画像一番左を割ってみましたが、まあそれなりの出来ですね。
他も、全部割って中を確認。
泥漿の排出に問題があって厚みが偏ったり、注入そのものがうまくいっていなかったりしました。


全て予想の範囲内だったので、今回のテスト結果には満足です。
これなら、鋳込み成形はなんとかできそうな手ごたえ。

今回気が付いたことを踏まえて、本番用の型作りをしていく予定です。


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石膏型続き

2014-04-19 | 陶芸・技法
春のお天気は変わりやすいですね。



石膏型の続きです。

石膏同士の接着面は、カリ石鹸を塗るというのが基本ですが、台所洗剤で代用がきくとのことで、台所洗剤使用。
全く問題なく外れました。

鋳込み用雌雄型を作るのは初なのですが、まあ・・・微妙な出来上がりです。
泡が入ってしまったり、形もあまり綺麗ではありませんが、一回目はこの程度で妥協ということで。

石膏は乾くまで時間がかかるので、数日置いてから泥漿を使っての鋳込みのテストをしてみます。

テストの結果次第で、改善点を見つけて次の型を作ってみたいと思います。

ちなみに、作品全部を鋳込みに移行するつもりはありません。

基本土いじりが好きなんで、手びねりらしさが大切な作品を中心に、無理のない範囲でやっていこうと思います。

陶芸を継続するための導入ということになります。

陶玉については、手で丸めたものも悪くはないですが、鋳込みで安定した形状に出来るメリットが大きいと思うので、移行の第一候補にしました。

綺麗に出来るといいなあ。


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石膏型練習中

2014-04-16 | 陶芸・技法
今日は暖かい一日。

型を使った制作をするためには、まずは石膏型が必要です。

型を作ってくれる場所もあるようなのですが、検索してもあまり見つからないですね。(調べ方が悪いかも?)
価格も分からないですが、かなり高価という話を聞いたことがあります。

そのうち、3Dプリンターでの制作を簡単に依頼できるようになるでしょうけど、まだかなり高価な印象です。

とりあえずは、自分で作ってみることにしました。




練習にはシンプルな形のカードプロテクタを選択。
先日型を作って乾燥させておいたものを、今日、試してみました。

これは、まず成功ぽいです。
乾燥してから、裏を削って整えていきます。




陶玉を雌雄型で作ってみます。

上記状態に石膏を流し固めて、本日の作業終了。

こちらは・・・ちゃんと出来るかなぁ。
ちょっとドキドキです。

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作品紹介「オーダーメイドのカードプロテクタ」

2013-10-29 | 陶芸・技法
今日は雨降り。
先日完成した、オーダーメイドのカードプロテクタを紹介させていただきます。




磁器練り上げの作品です。
黒地にブルーのグラデーション。
パステルグリーンのカードを配置。




文字部分は、プラチナ彩を盛り上げて表現。



裏は、少し凹ませた形状にして、似顔絵を描きいれました。
トランプの裏側のひし形模様も手描きです。



<制作の感想等>

頂いたイメージ等から、透明感のある磁器素材でチャレンジしてみたいと思いました。
丁度、磁器土を少しずつ使い始めていたこともありますし、出来るだろうと判断。

が、現実はそう簡単ではありませんでした。
色サンプルの段階では綺麗に出来ていたので、油断してしまいました。

陶器とはかなり違う扱いで、まず模様が崩れやすい。
削りにくく、形状が歪んでしまう。
折角出来ても、本焼きでピンホールが多発。
10回作って、一つもまともにできませんでした。

毎回少しずつ改善は進んだのですが、今度は陶芸とは別のトラブルが続き、制作に集中できる時間があまり持てなくなりました。

正直焦りましたが、ご依頼者が暖かく励ましてくださったので、本当に良いモチベーションを持ち続けられました。

制作そのものは、心から夢中になっていましたし、とても楽しかったです。
また、磁器練り上げを、今後も作るぞという気持ちでいます。

苦手意識のあった「似顔絵」にもチャレンジして、満足していただけました。
これも大きな前進です。

おかげで、とても良い経験が出来ました。


こちらの作品は、去年12月に依頼頂いたもの。
依頼者とデザイン、イメージなどを詰めながら作った、共同作品と言えるものです。

本当に本当にお待たせしてしまいましたが、無事にお届けすることが出来ました。

有難い感想を頂きましたので、掲載致します。



「感想」
イメージしていた以上の出来栄えで全てに感激しました。
プラチナ彩の色合いがプロテクタ全体に与えるイメージが絶妙ですね。
扱いが難しい素材であるにもかかわらず提案して下った菅野様に感謝の想いで一杯です。
裏の似顔絵も無理なオーダーを承知でお願いした内容ですが完璧な仕上がりです。
一生の宝物にします。


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Lサイズダブリングキューブ

2013-10-24 | 陶芸・技法
今日のお天気雨。
肌寒い一日でした。



Lサイズキューブ、試作第一弾、「きめ細かな土、中空有」
成形が出来ました。

最初に立方体に切り出したサイズは3.6㎝程度。
乾燥したり、表面を削ったりして少し小さくなりました。
完成では3㎝ちょっとを目指しています。

第二弾の「楽+鍋用土ブレンド、荒目タイプ」
こちらは、固さを見ながら数字を掘り込んでいるところです。
7個ありましたが、この段階で形が微妙なものを一つを土に戻して6個に。

どちらも、箱に入れてゆっくり、ゆっくり乾燥中です。

また、金彩と白金彩のオーダーメイド品を焼成しています。
綺麗に焼けますように。

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Lキューブ試作-荒土バージョン

2013-10-21 | 陶芸・技法
気温差の激しい日が続きますね。
ちょっと風邪ひきかけ状態ぽいまちゃぷです。
今は体調管理が大切なので、たっぷり睡眠と休養は確保してます。


Lサイズのダブリングキューブ試作中。完成予定は3㎝強。

●1種類目
細かい土を使い、歪み防止に中空部分を作っています。
中空部分の試作段階で、一個ボツ。
サンプルは3個から2個に減りました。
これは、ほぼ予定の範囲のことなので、問題なし。

●2種類目
荒い土を使います。
余っていた楽焼用の土と、鍋用の土をブレンドしたものです。
焼成に強い素材なのでそのまま行けるかなと期待しています。


丸めた状態と、四角く叩き込んで整えた状態。



四角く固めたものをカットして、立方体にしてから成形していきます。



こちらのサンプルは、7個作成。
化粧土、施釉、無釉など、数種類試してみる予定です。


通常サイズよりも、更にゆっくり乾燥させていくので、気長なものになると思います。

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チャレンジ

2013-10-19 | 陶芸・技法
肌寒い一日でした。
暫く雨の予報が続きます。
台風も近づいてくるので、警戒が必要ですね。



昨日の焼成トラブル(?)のフォローをしました。
絵柄がくっきりだったので、ちょっと名前被せておきました。

気合入れて作ったデザインなんです。

まずは、丁寧に金をはがしてから、下地を塗りなおしました。
これで、また焼成します。



こちらは、今回のチャレンジ!

といっても、この外見はいつものキューブの制作風景。

違うのはサイズです。

普段、出来上がり2.5㎝前後のキューブ。
もう少し大きいのが欲しいという需要はあったのですが、難しいためずっとスルーしてきました。

一辺2.8㎝までしか作ったことがないです。

少し前なのですが、3㎝以上ならまとめて欲しいというご希望を頂きました。
これは、チャンス?

とうとうチャレンジするときが来ました♪


これまで使っていた色土のシリーズでは、難しいです。
まずは、土の変更から。

収縮率の少ない、大物向けの土を取り寄せ。

ただ、収縮率の少ない土は、基本荒い素地なんですよね。
そういう荒い雰囲気を活かした作り限定になってしまいます。

需要と自分の作風を考えると、どうしても細かい素地のものも作りたいです。

考えたのは、化粧土で覆うことや、中空にすることなど。

色々なサンプルを作って、まとめて焼成する予定です。
ちなみに、厚みのあるキューブの類は、普通の作品よりも、ゆっくり時間をかけて焼成するので、他の作品とは分けて扱うことが多いです。

今回のサンプルは、きめこまかく白く、やや収縮率の少ない土(10%前後)です。
失敗するリスクは大きめですが、うまくいけばとても嬉しい素材です。

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上絵付け

2013-10-08 | 陶芸・技法
今日は夏日ともいえる気候。
いろいろと、買い出しに出かけてきました。
ドライブしながら、強い日差しに照らされたススキ野原や、収穫中の田んぼの景色を楽しみました。
田舎の良いところです。



オーダーのダブリングキューブは、あと金彩で仕上げというところまで来ました。



オーダーのカードプロテクターは、裏側にもいろいろ工夫しています。
白く塗りつぶしてあるところは、描きかけの似顔絵です。



こちらや、焼きあがった髪留め。
秋の雰囲気を意識しました。



こちらは、水色の地にシンプルな点打ち模様。
こういう絵柄は、季節を選ばないので便利です。

髪留めとバレッタは、コミックシティに持っていこうと思っています。


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上絵

2013-08-03 | 陶芸・技法
日付が回ってから書いています。
月曜から、しばらく暑い日が続く予報ですね。

窯の稼働はタイミングよく、上絵の焼き付けが中心になりそうです。
夜間の涼しい時間帯に短時間で焼成が可能なのが良いです。

室温への影響などを考えると、本焼きはなるべく涼しい日に行いたいものです。



青森県の形をモチーフにしたダブリングキューブ。
複数回の焼き付けで仕上げる予定で、まだ一回目が焼きあがったところです。



先日、金の下地を盛って焼き付けたダブリングキューブ。
もう一度重ねて焼いてから、他の部分を絵付けします。

最近、細かな絵付けや、複数回焼成する複雑なものが増えてきました。

お客様の需要と、自分の感覚の程よいバランスで、制作の方向が動いていくのは面白いものです。


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10回目のチャレンジ

2013-08-01 | 陶芸・技法
8月になりました。
ブログの更新頻度が下がっていますが、ゆっくりペースで制作は進んでいます。

10回目のチャレンジとは、オーダーメイドのカードプロテクター。
失敗しては作り直しをしてとうとう10個目です。
(ホントは初期のボツを合わせるともっと多いです)

ホントにホントにお待たせしてしまっております。
前回の9個め、こんどこそ綺麗にできたかなと思ってみると・・・ピンホールが・・




釉薬を盛りなおし焼きなおしましたが、埋まらず。

なんとかならないかと思って、金の下盛で埋めてみようと思いましたが・・


やってみてから、こういうごまかしをしようとしたことに反省、やはり作り直しに。
(特にこの作品クオリティ重視です)



磁器土を一色ずつ薄く伸ばして。


重ねていくと、模様が出来ます。
こんな感じで組み合わせて制作しています。


なんでこんなにかかってしまったかというと。
磁器練り上の色合いの魅力にはまったにタイミングに、丁度磁器の色合いが似合いすぎるオーダーをいただきました。
まだ不慣れな素材でしたが、「これは是非磁器練り上げでこれやりたいでしょう」という欲にまけて、提案してしまった自分がいけないんですね。

これまで作ったものは大丈夫だったのですが、このように配置をシビアに決めていくデザインでは、乾燥、焼成時にトラブルが頻発してしまいました。
正直、予想を上回るものでしたね。

これだけ失敗したおかげで、かなり学んだことも多く、技術につながっていると思います。
私個人的には、今後もっと磁器練り上げをやっていく予定で、良い経験になっていると思います。

長く長くお待たせしてしまい、ホントに申し訳ないです。



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