定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

アレキサンダーとシルクロード、クルミの料理と旅人

2018-10-07 19:11:42 | シルクロードの楽しみ方
 

2008年頃に、コーカサスのアルメニアをサイクリングしました。15名ほどの仲間と一緒でした。この時に民宿では、食後に卓球のボールより少し小さい黒いモノがデザートに出てきました。

何かと思い、民宿のおばさんに聞きました。「クルミの実が若い時に収穫してシロップで漬けたもの」だと言います。

本来、クルミは硬い殻に包まれている。殻を含めて丸ごと食べられるのか。不思議に思いました。おばさんは「殻なんかないよ。そのまま食べられます」と、黒い実を見つめている私たちに言いました。

口に入れると、羊羹のように柔らかでした。甘い点でも羊羹のようでした。

クルミをこんな風に、殻ごと食べるのは初めてのことでした。世の中には、様々な食べ方があるものだと感心しました。

今年の夏に、キルギスへ行きました。クルミの原生林があります。事前にインターネットで調べると、キルギスにもクルミをシロップで漬けたものがあることが判りました。食べたいと思いました。でも、バザールでもスーパーでも見つけることはできませんでした。


キルギスには「アレキサンダーがインドへ遠征に行くときに、数人の家来を原生林のところに置いて出かけた。2年程してアレキサンダーが戻ると、家来達は丸々と太っていた」との伝説があるとのことです。

アレキサンダー伝説は、クルミの食べ物とも関係があるのか興味を持ちました。アレキサンダーとクルミ。クルミは携行食として、シルクロードの旅人に重宝されていたのかもしれません。

「アレキサンドロス大王東征を掘る 誰も知らなかった足跡と真実」は、Amazonで550円より。
このようなことを、NHK第1ちきゅうラジオという番組に投稿して紹介されました。明日(10月8日)の午後3時頃から放送を聞くことができるようです。放送は18時46分から47分頃でした。
下記をクリックすると聞くことができます。
ちきゅうラジオ


 
イランからアルメニアへと陸路で国境を越えて入ると、緑が目に入ってきます。イランでは砂漠の茶色い風景しか見かけませんでした。アルメニアでは、ローマ時代の遺跡を思わせる石造りの橋も、サイクリングの途中で見かけました。


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