定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

「ツール・ド・シルクロード20年計画」中国新疆ウイグル自治区02 カシュガル01

2018-02-26 16:24:40 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆
     

中国の新疆ウイグル自治区カシュガルへ初めて行ったのは、1991年だった。この時は西域南道のチャルクリクから1500キロをラクダと一緒に砂漠を歩いた。

2006年に中国のカシュガルからキルギス共和国へ自転車で越える2回目の計画が成立した。その時のカシュガルの様子を紹介する。

     

カシュガルの繁華街で有名だったのは、イスラム教の寺院エイティガルの奥だ。知り合いも楽器のお店を経営している。
この通りの楽しみは、ウイグル族の伝統的な暮らしにふれることができる点だ。チャイハナの2階に席をとれば、街を行きかう地元の人々の買い物の嗜好を見られる。暮らしぶりが理解できるのだ。

    

夏休みに訪れた時には、ウイグル族の子どもたちが小さなお店で商売のトレーニングをしている様子にふれることもできる。ぜひとも、交渉してみたいものだ。彼らの商売への熱心さにも触れることができると思う。お土産屋さんと違い、暮らしの一環で商売をしていることを感じられる。値切るのもほどほどにしてほしい。時々、値切るのが楽しみというご婦人の姿も見かける。ほとんどが、仕事に関わったことのない人だ。子供たちの労働も評価してほしいものだ。

NHK「ちきゅうラジオ」で紹介 もう一度食べたい 新疆ウイグル自治区

2018-02-25 17:28:51 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆


NHKのちきゅうラジオという番組で、「食べてみたい世界のあの料理」というテーマで投稿を募集していたので投稿しました。

新疆ウイグル自治区で食べた羊の料理をもう一度食べたいので書いてみました。

今日(㋁25日)の20時頃からパソコンでも聞くことができます。ちきゅうラジオ
 17時23分頃から放送で紹介されたので、スタートから18分くらいから聞いてみてください。



シルクロード雑学大学が紹介されたテレビ番組


今年のシルクロードでの旅行を紹介している新聞記事


画像検索でシルクロード雑学大学を知る

「ツール・ド・シルクロード20年計画」中国・甘粛03 敦煌02

2018-02-20 15:02:19 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆
     

中国の敦煌へ「ツール・ド・シルクロード20年計画」で行ったのは、1995年と1996年のことだった。その後、敦煌の郊外にある遺跡を、漢の時代、唐の時代、壁画とテーマを設けても訪問しています。

敦煌の莫高窟は、日本からの観光客だけでなくヨーロッパからの観光客の姿も多い。ところが、最近は1日に3000人だけが本物を見る事ができて、そのほかの人はレプリカだけの見学となっているらしい。

       

以前は、安西市からサイクリングで敦煌の莫高窟へ直接行き、翌日に見学することもできた。幹線道路から莫高窟までの距離は10キロほどあるのだが、ずっと上り坂だった。莫高窟は川沿いにあるから当たり前のことだが、100キロほど走った後の緩い上り坂はきつかった。

莫高窟での見どころは、16窟、17窟だと思っている。敦煌が発見されたきっかけになっているからだ。10回以上中に入って見学することができた。小さな窟だ。莫高窟へ行くときには、ぜひとも見てほしい。また、事前に敦煌が発見されるきっかけとなった本も読んでほしいものだ。莫高窟を見る目が、ずいぶんと変わってくると思われる。

  

莫高窟の周辺にはお墓もある。莫高窟が観光化される前に、考古学などの研究者としてこの地に赴いた研究者のものだ。ぜひともこれらを巡ってもほしいものだ。

  

敦煌の郊外には、漢の時代の遺跡も多い。漢の時代の万里の長城の遺跡も、ほったらかしのものがある。漢の時代の玉門関からから15キロ西へと歩いたことがある。旧い時代のコインも落ちていた。バスの旅だけでなく、歩いて古の旅人の足跡を巡ることで、コインや遺物など、様々な過去の暮らしの痕跡に出会うチャンスにつながるかもしれない。シルクロードの古の旅や歴史にふれることになるだろう。

 

敦煌には、日本語や英語、ドイツ語やフランス語などの語学を学ぶことのできる学校もある。敦煌には外国人の観光客も多いが、お土産屋さんも多い。その子供たちが、夏休みなどの時にお土産屋さんを手伝っており、観光客にとっても重宝している。


「ツール・ド・シルクロード20年計画」甘粛省03

2018-02-01 20:45:46 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆
   

1994年に中国の甘粛省、蘭州から調液までサイクリングした。35名ほどの参加者がいた。平均年齢は40歳少し上だった。今のメンバーの平均年齢は70歳くらい。時代とともに参加者も変化している。

   

翌年の1995年には敦煌まで走ったのだが、日本の観光客によく知られている嘉峪関も通った。

  

途中で天祝というチベット族の街を通った。チベット民族学校の子どもたちと交流をした。昨年行ったときに20年も前の写真を渡そうとしたが、共産党の許可が必要だと言われた。残念であった。

街はすっかり変わっていた。日本国内でもそうだが、東京でも大阪でも名古屋でも、20年も過ぎれば街も人もすっかり変わる。わたしが育った故郷新潟も子供のころと比べると変わっている。自分自身の年月を受け入れる姿勢を、反省する機会になった。

「ツール・ド・シルクロード20年計画」中国・甘粛02 敦煌

2018-01-22 21:32:17 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆
    

中国の甘粛省にある敦煌は、日本人だけでなくヨーロッパの人たちの中にも関心を持ってる人が多いように感じる。ヘディンやスタインたちが活躍した探検の時代に、敦煌の莫高窟の壁画や古文書がヨーロッパに持ち出されたことも影響しているかもしれない。資料があるので、敦煌を研究する人が多いのかもしれない

また、敦煌の郊外にある玉門関や陽関は、中国への入り口としての役割を担っていた時代もあった。だから、今でも中国を旅する入口と受け止められているのだろうか。

   

自転車で何度も敦煌を走っているが、仲間は50歳代から80歳代後半となり私たちの風貌と同じように敦煌の様子も変わっている。上海からウルムチを結ぶ312号線はさらに伸びている。高速道路となっていて、村の子供たちから声援を受けたり、水をもらったりといった村人との接点は少なくなった。効率は悪くても、高速道路脇の一般道を走った方が村の人との接点があり、意外なところに唐の時代に建てられたモスクを発見することがあったりする。本やガイドブック、資料にはない発見は村を結ぶ自転車の旅にあるように思う。

中国をサイクリングするならば、効率を捨てて、村を結んで地元の人と接したいものだ。イスラム教寺院や仏教寺院がまだらにあり、敦煌の他に河西回廊の歴史、民族の交流の歴史を知ることもできるかもしれない。

    

敦煌の市街地にもモスクはある。それも、敦煌で一番古いホテルである敦煌賓館のすぐ近くにある。朝の散歩の時に巡ることもできる。ただし、屋根は普通の仏教寺院と同じだったので、中に入ってモスクであることを確かめてほしい。

モスクの周囲には、ウイグル人や回族が暮らしていて、時には道路わきに羊の毛皮が干してあったりした。ただし、最近は、通りに羊の毛皮や肉を出さないようになっているかもしれない。また、イスラム教徒の経営する飲食店では、お酒を飲めないところが増えている。この点は注意してほしい。