定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

写真展「スペイン『巡礼の道』サイクリング」

2017-07-11 18:39:33 | 写真展


国立市公民館(東京都国立市中1-15-1、JR国立駅南口下車徒歩5分)での写真展が始まった。

期日は、7月11日(火)から14日(金)まで。時間は、9時から21時。留守番のメンバーがいるのは、10時から17時まで。

入場無料





スペインの巡礼の道をサイクリングした時の様子は、こちらでレポートしています。





写真展のお知らせ 「スペイン『巡礼の道』サイクリング」

2017-07-04 18:57:33 | 写真展


「スペイン『巡礼の道』サイクリング」の写真展を開催するので、お知らせします。

タイトル:「スペイン『巡礼の道』サイクリング」

日時:7月11日(火)~14日(金)9時から17時(初日は13時から、最終日は16時まで。尚、会場は22時まで開いています。この時間まで写真を見ることができます)

会場:国立市公民館ロビー(東京都国立市中1-15-1、JR国立駅南口下車徒歩5分)

入場無料

問合せ:シルクロード雑学大学 042-573-7675 nagasawa_horyu@yahoo.co.jp

以下のような写真を展示する予定です。写真は、5月31日から6月17日の日程で実施した「スペイン『巡礼の道』サイクリング」の参加者が撮影したものです。定年後の過ごし方の参考にしてほしいと思います。



















ブログ内の写真を見るときは、クリックしてください。


スペイン「巡礼の道」サイクリング その13

2017-07-03 18:48:01 | 2017スペイン『巡礼の道』サイクリング


巡礼の道をサイクリングした証明をもらうためには、11時から11時半に大聖堂に到着して申し込む必要がある。

6月14日、パラス・デル・レイから67キロでサンチャゴだが、5キロほど前から自転車で走って、サンチャゴへみんなで一緒にゴールすることにした。

朝、出かける準備をしていると外は雨だった。車でスタート地点へ行く途中は、霧が濃かったり雨脚が強かったり。だが、スタート地点に到着すると、雨はかなり小降りになっていた。



みんながはぐれないように走るのだが、信号のところでどうしても行列が途切れてしまう。



途中からは自転車で走ることが出来ない石畳の路地。自転車を引いて歩いた。



ようやく大聖堂に到着。正面ではなかった。移動することにした。



大聖堂の前でほぼ全員で写真を撮る。



ヨーロッパの人が乗っていた自転車がごつかった。





大聖堂の中にある博物館へ行った。石碑に三日月が彫ってあった。支倉常長の家来の足軽として、友人の先祖のひとりがスペインに渡っていると伝えられているという。友人の弟は、気仙沼市役所の市史編纂室に勤務していたこともあったので、お墓や石碑をたくさん見ているが、三日月が彫ってあるものは見たことが無いという。それで彼は、「先祖はスペインやローマへ行った一つの証」だととらえていた。

私は、昨年の11月に気仙沼へ行って、友人の弟と一緒に先祖の墓地を訪ねた。たしかに三日月が彫ってあった。



また、サンチャゴの大聖堂には、他にも三日月をデザインしているものがあった。家紋だった。支倉常長は、マドリッドからバルセロナへと通って、船でイタリアのチビタベッキアへ進み、ここから約80キロ先のローマに向かっているとされている。

このルートの途中で、石碑やお墓に三日月が彫られているのだろうか。



ホテルの近くの光景



翌朝の朝食は、地下の長い廊下を歩いてぞろぞろと食卓に向かった。隣にある学校の食堂だった。この辺り一帯に修道院があったようだ。建物がつながっている。周囲は教会がいくつもあった。坂の多い街だった。



朝早くから車でマドリッドへ向かった。到着後すぐに自転車の解体。関根さんが秤を持ってきていて、1台ごとに重さを測ってくれた。一人20キロ。二人だけが30キロまで飛行機に乗る際に荷物を預けることができる。幸い、2名は自転車を持っていないので荷物は10キロほどだ。機内に持ち込める荷物は一人7キロまで。



よく朝散歩で町の中を歩いていると、学校があった。



歩道には自転車をデザインした敷石もあった。



シティバイクは、多くの人が利用していた。



歩道の部分に電話ボックスのようなものがある。宝くじの売り場だという。関心を持ったのは、視覚障碍者の職場として、憂慮企業となっているオンセという宝くじを販売している会社があるとのことだった。土日は休養する日なので、宝くじの販売も休みなのだという。

また、何と独裁者のフランコが始めた事業だというのだ。国力や税収を高めるためには、視覚障碍者にも仕事があり働いてもらうことは大事だと始めた事業だったようだ。

日本の宝くじの販売もそんな発想で取り組み、いろなん人に働くチャンスを見付けてほしいものだ。



最後に、サンチャゴのホテルの壁に飾ってあった。「フランス人の道」の巡礼者を描いた絵の模写のようなもの。


スペイン『巡礼の道』サイクリング 報告会のお知らせ

2017-07-02 11:07:47 | 遠征報告
本日(2日) JICA地球ひろば600号室で 15時から17時まで

スペイン『巡礼の道』サイクリングの報告会を開催します。

入場料:一般1000円、学生500円

問合せ:シルクロード雑学大学長澤法隆 080-7940-6040

予約は不要です。










スペイン「巡礼の道」サイクリング その12

2017-07-01 14:01:42 | 2017スペイン『巡礼の道』サイクリング


6月13日 サリアからパラス・デ・レイまでの46キロ

宿泊したのは、サリア駅前のホテル。ここから歩くとサンチャゴまで100キロとなり、「巡礼の道」を歩いた証明書をもらえるという。それで、ここから歩き始める人が多いという。マドリッドから電車で来る人も多いという。

今日のコースでは、最初に急な上り坂がある。途中で自転車も通れないような段差があるという。そこで、全員でCASTROMAIORという村の外れまで車で移動した。急な上り坂と下り坂を避けたのだ。

Cグループは、さらにVENTAS DE NARONという村のBARまでクルマで移動し、ここから歩くことにした。

Cグループの人が車で移動中、雨が強くなった。自転車の人は巡礼の道を走っていたが、合羽を取りに来る人がいるというので、車は「巡礼の道」と一般道が交差する地点で待機していた。雨は強くなるばかりだった。スタッフは、車が危ないので一般道はやめて「巡礼の道」を走るようにアドバイスした。だが、自転車はそのまま一般道を進んだらしい。スタッフの言う通り、この地域は雨と霧が多い地域らしい。



合羽を渡して、Cグループの人は歩く出発地点までクルマで移動した。豪雨と濃霧で、車もスピードを落とさなければならないほどだった。これでは自転車の人はずぶぬれだろうと心配になった。



歩き始める地点はBARの前からだ。だが、空も明るくなってきたので、お茶を飲んで雨が小降りになるのを待った。



歩いている人は多かった。高校生の遠足のような年代の人もいた。



「巡礼の道」の脇にある教会は、小さいけれども多くの人が中に入っていく。雨は降り続いていた。



たが、中にいた司祭の人は携帯電話で会話中だった。電話が終わるのを待った。スタンプを押してもらおうと紙片を出してはじめてわかった。この人は盲目だった。目は開いているけれども見えないにちがいない。彼がスタンプを持った位置にスタンプを押す場所を動かして、手探りの彼からスタンプをもらう。みんなそうしていた。視覚障碍者であっても、他の司祭と同じように社会が受け入れている。社会の、人間の懐の深さを感じた。



歌ったり踊ったりしながら雨の中を進んでくるグループがあった。高校生くらいの年代だった。

BARでホタテ貝の説明をして、サンチャゴまで東日本大震災の復興への祈りながら歩いてもらうことにした。



とても熱心に話を聞いてくれた。



この辺りは雨が多いのか、家の脇には薪がつまれている。



道は時に狭い農道のようなところを進む。こんなところも自転車で入るのだから、驚きだ。





道の脇に即席で作ったような十字架があった。



途中のBARでは、雨の中、自転車が何台も止めてあった。



教会の裏手にお墓がある。十字架にはキリストが彫られていた。この地域の特徴のようだ。さきほど、「巡礼の道」の脇にあった十字架も、地元の人が
置いたのかもしれないと思った。



教会の鐘にひもがつながっていた。一緒に歩いていたメンバーがひもを引くと簡単に鐘がなった。後でガイドの木下さんに聞いたら、教会の鐘は村の人に時間を知らせるものだという。日本のお寺の鐘と一緒だ。今は、だれだって時計を持っているし、テレビやラジオで時間を確かめているのだろう。でも、教会とともに、鐘で時を知らせる習慣も今に続いているようだ。



雨は上がったが、「巡礼の道」は緑のトンネルとして続いている。雨が多いことがよくわかる。



今日の宿泊は、こんな施設だった。自転車の人たちは、雨が強くなったのですぐに走行をやめて、早めにホテルに到着したという。「巡礼の道」を歩いて、1キロほど先にある隣村まで買い物に行った人もいた。ホテルの周りにはお店がないのだ。2年程前に出来た新しい宿泊施設らしい。到着したころには、太陽が顔を出していた。