定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

「ツール・ド・シルクロード20年計画」イラン01

2018-02-28 14:44:16 | ツール・ド・シルクロード イラン
  

「ツール・ド・シルクロード20年計画」でイランを仲間と一緒にサイクリングしたのは、2005年頃から5年程だった。広いのだ。ペルセポリスを見たくて南部を走った。だが、カスピ海もみたいという仲間の言葉に誘されるようにして、カスピ海の南岸を走った。

2週間の休暇を利用してイラン国内をサイクリングしているというイラン人とも出会った。ロシア人、ドイツ人、フランス人など、様々なヨーロッパのサイクリストが、イランを通って中央アジアや中国、モンゴル、日本、東南アジアをめざしていた。ユーラシア大陸を横断したいというサイクリストが多かった。

    

カスピ海では漁をしている人にあった。トラックのチューブを浮き輪にして、船のようにカスピ海の沖合に漕ぎ出して網で魚を捕る。そんな漁をしている人を見かけたのは1回、一人だけだった。だが、海岸を見ると、小さな魚を網ごと捨てている光景も見られた。カスピ海の沿岸にタイヤが打ち上げられているのを見かけることもあった。ダンロップだった。

     

カスピ海の沿岸から見える遺跡に上ってみた。丘の上から周囲をぐるりと見渡すことができた。水田が広がっていることがよく分かった。遺跡を降りて水田の方向にいってみた。日本と同じように稲の苗を植える、田植えをしていた。田んぼに入っているのは全員が女性だった。イスラム圏では珍しい。都市部のお店以外で女性が働いている様子を見るのは、イスラム圏では珍しい光景だった。

日本語ガイドに「日本の田植えと同じですね」と話すと、「秋田県の農協の人が指導に来て教えたんですよ」とのこと。日本とイランの間に、お米を通した友好関係があるとは知らなかった。もともと、イランのカスピ海沿岸は穀倉地帯だという。パキスタン、イランのバム、カスピ海を結ぶルートは、ライスロードと言われているらしい。ずいぶんと昔に、稲作が伝播したルートだというのだ。

 

「ツール・ド・シルクロード20年計画」キルギス09

2018-02-27 17:30:42 | ツール・ド・シルクロード キルギス
     

「ツール・ド・シルクロード20年計画」でキルギスをサイクリングしたときに、外国人のサイクリストと出会うことが何度もあった。イシククル湖のほとりにあるバリクチからトルガルト峠を通って、カシュガルへ行くという。特別の許可をとっていないので、トルガルト峠から約120㎞ある緩衝地帯は、国際バスで通ると話していた。バリクチの標高は約1600メートル、トルガルト峠の標高は3752メートル。上り坂だが、雪山を正面に見ながらの快適なサイクリングの様だ。いつも天山山脈を背にしてイシククル湖の方面へとサイクリングしていた。次回は、天山山脈に向かって雪山を眺めながら走ってみたいものだ。

    

ナリンの手前の集落では、フェルトを作るために道路上で羊毛をたたいて作業をしていた。子供たちはその周りで遊んでいた。なんとものどかな光景だった。今も続いているのだろうか。すでに交通量が増えて、このような光景を見る事はできなくなったのだろうか。

     

夏休みということもあるのだがろうが、子供たちが手伝って水くみやヒツジを追っている光景を目にすることも多かった。道路で遊んでいる子供たちの姿もあった。ユルタを車に積んで移動している家族を見ると、夏の終わりを感じた。


「ツール・ド・シルクロード20年計画」中国新疆ウイグル自治区02 カシュガル01

2018-02-26 16:24:40 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆
     

中国の新疆ウイグル自治区カシュガルへ初めて行ったのは、1991年だった。この時は西域南道のチャルクリクから1500キロをラクダと一緒に砂漠を歩いた。

2006年に中国のカシュガルからキルギス共和国へ自転車で越える2回目の計画が成立した。その時のカシュガルの様子を紹介する。

     

カシュガルの繁華街で有名だったのは、イスラム教の寺院エイティガルの奥だ。知り合いも楽器のお店を経営している。
この通りの楽しみは、ウイグル族の伝統的な暮らしにふれることができる点だ。チャイハナの2階に席をとれば、街を行きかう地元の人々の買い物の嗜好を見られる。暮らしぶりが理解できるのだ。

    

夏休みに訪れた時には、ウイグル族の子どもたちが小さなお店で商売のトレーニングをしている様子にふれることもできる。ぜひとも、交渉してみたいものだ。彼らの商売への熱心さにも触れることができると思う。お土産屋さんと違い、暮らしの一環で商売をしていることを感じられる。値切るのもほどほどにしてほしい。時々、値切るのが楽しみというご婦人の姿も見かける。ほとんどが、仕事に関わったことのない人だ。子供たちの労働も評価してほしいものだ。

「ツール・ド・シルクロード20年計画」キルギス08

2018-02-25 19:23:50 | ツール・ド・シルクロード キルギス
     

2006年に中国のカシュガルからキルギス共和国のバリクチまで、そしてイシククル湖を一周するサイクリングを実施した。「ツール・ド・シルクロード20年計画」では1999年にカシュガルからビシケクまで走破する計画だった。だが、洪水のために自転車で出国することができなかった。2000年にもチャレンジしたが、トルガルト峠を人力で越えることはできなかった。ここまでの写真は中国のカシュガルの絵柄です。

2006年にカシュガルからトルガルト峠を通ってイシククル湖へとサイクリングしたいというメンバーがそろったので、3回目になるがチャレンジをすることにした。

  

トルガルト峠は、珍しく晴れていた。道はダートだった。シルクロードの走破では、どんな道に巡り合うかわからない。だから、参加者にはマウンテンバイクを薦めている。このダートでは、マウンテンバイクでよかったと思った。今では、この道も舗装されているかもしれない、だが冬を越すたびに路面は荒れていると思われる。



タシラバットという遺跡の周りには、ユルタが建ち、宿泊施設になっている。このキャンプ場は、夏場しか開いていないので、気を付けてほしい。幹線道路から15キロほど東に入ります。

トルガルト峠からナリンへ向かうルートの途中には、タシラバットという遺跡が修復されている。「タシ」は石、「ラバット」は宿とかキャラバンサライという意味らしい。むかしのキャラバンサライの遺跡が修復されている。日本人の姿は見かけないが、ヨーロッパの観光客が乗馬を楽しんでいた。馬によるハイキングの感じだった。

カシュガルからナリンまでの途中にあるトルガルト峠、何回か人力で越えようとチャレンジしているが、あと35キロが残っている。こうなったら、キルギス側からカシュガルまでめざそうかと思う。この峠を自転車で越えた人はまだいない。ただ、中国の軍による特別な許可が必要だ。途中は写真撮影も許されない。でも、チャレンジしたいものだ。

    

NHK「ちきゅうラジオ」で紹介 もう一度食べたい 新疆ウイグル自治区

2018-02-25 17:28:51 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆


NHKのちきゅうラジオという番組で、「食べてみたい世界のあの料理」というテーマで投稿を募集していたので投稿しました。

新疆ウイグル自治区で食べた羊の料理をもう一度食べたいので書いてみました。

今日(㋁25日)の20時頃からパソコンでも聞くことができます。ちきゅうラジオ
 17時23分頃から放送で紹介されたので、スタートから18分くらいから聞いてみてください。



シルクロード雑学大学が紹介されたテレビ番組


今年のシルクロードでの旅行を紹介している新聞記事


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