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「定年後にシルクロードを旅しよう」と、『定年』を待ち遠しく思っていた人も多いと思う。定年を前にして、定年後の生き方に結びつく本を読んだり、各地の歴史をノートにまとめている人も多いだろう。シルクロード雑学大学では、定年後は自転車や徒歩でシルクロードを見聞して、ユーラシア大陸の東西世界の交流を実感しようと考えた。実施したのは「ツール・ド・シルクロード20年計画」という自転車旅行だった。そして記録したのが下記の書籍だった。
「シルクロード自転車西遊記」はAmazonで、400円位から購入できます。「ツール・ド・シルクロード20年計画」1年目の記録です。本の表紙の写真は、秦嶺山脈の尾根道で出会った農民です。尾根道では、雄大な風景と暮らしぶりに出会うことができました。
自転車に疲れたらバスで移動して景色を楽しむこともいい。その時にシルクロードで暮らす人たちとの会話を楽めたら、自転車以外の楽しみで旅を意味づけることができるだろう。事前に、旅行仲間との会話の時間を作ったり、事前に本を読んだりして好奇心に味付けすることも、シルクロードを楽しむためには大切だと思う。旅先での出会いを楽しもう。事前にシルクロードの歴史や旅人の記録を読んで、現地ではシルクロードの風や人を楽しんでほしい。定年後というチャンスを生かすのは、事前の準備が大切だと感じている。若いときと定年後では、時間お流れが違うことも知っておこう。
わたしが「ツール・ド・シルクロード20年計画」をスタートして参加者に声をかけたのは1993年の事。事前に「唐代歴史研究」、「陜西古代道路交通史」に目を通して、玄奘三蔵の生きていた唐の時代の交通路を調べて走行ルートを決め、中国の旅行会社に確かめていた。とはいえ、当時は中国も外国人の立ち入りを受け入れていなかった未開放地区が多く、一部のルートを変更して実施した。秦嶺山脈の尾根を走り、休憩の時にどこまでも続く麦畑を見て、農民の生活力や食や暮らしぶりに想い馳せていた。
今ではトンネルと橋でルートはすっかり変わっているが、古い時代の旅人の観た風景と苦労を体験したい。バスと徒歩を組み合わせてもいいと思う。
まあ、秦嶺山脈の峰を行き、麦畑の波を尾根道ををもう一度走りたいものだ。
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シルクロードを旅したどんな人のルートを走りあいのか。そのルートを知るためにも「シルクロードの旅人」(長澤和俊著、徳間書店)
は読んでほしい。そんな本は持っているよ、読んでいるよという人が大半だと思うが念のために。張騫、法顕、玄奘三蔵、マルコ・ポーロ、ヘディンの旅のヨースを伝え、簡単なルート地図もある。シルクロードの旅人の当時の様子を知ることができる。定年後のシルクロード旅行のルートをや訪問先の街を決めるのに便利だ。この本から、様々な資料に触れる機会を作ってほしい。
「西域物語」(井上靖著、新潮文庫)
こちらは、シルクロード全域ではなく、中国の新疆ウイグル自治区や中央アジアなどの基礎知識を確かめたい人にぜひとも読んでおいてほしい。時代は変わっても、基本的なところは変わっていない。私たちは中央アジアのキルギスに入っている。だが、井上靖氏は、玄奘三蔵が立ち寄ったと伝えられているキルギス共和国のイシククル湖を見たかった。だが、当時、この地域を配下に置いていたソビエトの意向で見る事ができなかった。その理由は明らかになっていない。
また、西安を詳しく知りたいという場合、1週間での旅行では無理だが、「長安旅遊」(学研)
が一般の人に向いていると思う。Amazonで290円からあった。その前の2冊は、Amazonで1円から取り扱っていた。
定年後、シルクロードを調べて旅して、オリジナルのアルバムを作ったりして、自分の目で見たシルクロードもまとめてほしい。人生最後のワークとなるでしょう。
今は高速道路が多くなり、インターチェンジの近くは車の往来が危険なところが多くなっている。どうせシルクロードを走るのだったら幹線道路から離れて、田舎の道を進むことを選んではどうでしょうか。高速道路を走ったのでは、沿道からの声援も食料の補給も期待できません。もしもの事故や病気の時にも逃げ道は少ないと思います。
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また、シルクロードはどんどん変わっています。ウズベキスタンから日本へ留学している人が「私が子供の頃に過ごしたサマルカンドは、長澤さんの写真の中にあるだけ。今は、どんどんビルが建っていて、国立や立川よりもずっと今風ですよ」と言っていた。実際に、新宿よりも高層ビルが立ち並んでいるシルクロードの都市は多い。蘭州もウルムチも『昔はよかったなあ』と私も思った。たかが20年程前しか知らないのに」。
本で読んだようなシルクロードに出会い、風景や光景を見たい歴史に触れたいと思ったら、旅に出ることを勧めます。
では、本を楽しみ思いをはせて、シルクロードの旅をお楽しみください。
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