定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

乗り物好きな子ども

2018-12-29 17:39:11 | 自転車散歩


例年、1月3日の青梅七福神の帰りに、富士山の山頂に太陽が隠れるのを多摩川サイクリングロード見学している。昨日(12月28日)、確認のために多摩川へ自転車で散歩。途中で、前日にはにぎやかにデコレーションで飾った車のペダルを踏んでいた子どもに会った。自慢の車のペダルを踏んで遊んでいた。写真を撮らせてもらった。



多摩川へ向かう途中の道路脇には、お茶の木が垣根となっていた。地面を見ると種が落ちていた。
種を数個拾った。多摩川のサイクリングロードに到着し、日没まで公衆トイレの前にある案内板を見ていた。万願寺渡し場遺跡とのこと。甲州街道は、慶長年間(1596年~1615年)に開設されたこと。支倉常長がヨーロッパをめざした時代に重なる。鉄製の農具などが普及して、人口が増えたことで人々の往来が増えたのだろうか。単に、参勤交代の影響なのか。
万願寺渡し場は、甲州街道の重要な渡し場だったとも紹介している。当時、甲州街道を行き交う人は、多摩川を渡し船で渡ったということだ。重要な渡し場だったようだ。また、当時の甲州街道は、河岸段丘の下にあった。だが、繰り返し洪水で利用できなくなることから、河岸段丘の上の方を通るようにした。現在の甲州街道とだいたい同じルートとなったという。

谷保にある谷保天満宮は、創建が903年と伝わっている。参道は河岸段丘の上にある甲州街道に続いている。だが、社殿は河岸段丘の下にある。慶長年間、谷保天満宮と同じ高さのところに古い甲州街道は通っていたという。

昨日は、寒かったので私が写真を撮ると、直ぐに子どもは家に帰った。次回は、プリントした写真をもって多摩川へこう。

定年後も学生時代からの夢を追い遺跡発見 岡村隆さん

2018-12-26 18:25:05 | リンク ライフワークや趣味


朝日新聞の夕刊で探検隊NPOとうたっているNPO法人「南アジア遺跡探険調査会」が、スリランカで仏塔遺跡や岩絵を発見したことが報じられている。

注目したいのは、隊長を務めている岡村隆さん(70歳)は、法政大学の学生時代に探検部のメンバーとして「セイロン島密林仏跡調査隊」に参加して数多くの遺跡を発見し、定年後もセイロンの遺跡の発見という、学生時代と同じ目的で探検を続けている点だ。定年後の過ごし方のヒントになると思う。



また、岡村さんが地平線会議での報告会で強調していたように、今では小乗仏教を信仰する人が大多数を占めるスリランカで、小乗仏教が12世紀に排除されるまで大乗仏教が信仰されていた点にある。日本では仏教を信仰している人の多くが大乗仏教を信仰している。スリランカで仏教遺跡を求めて探険することは、日本への仏教の伝播のルートや時代を知ることにもつながると考えられる点だと思う。



『キリギスタンへの誘い』というキルギス共和国を紹介している書籍で、考古学者の故・加藤九祥先生は「イシッククル湖周辺には見事な温泉があり、探検家ブルジュワリスキーの墓と記念碑、カラコルの石人、タムガ村のオム・マニ・マメド・フム(チベット文字)と刻まれた岩、サカ時代の古墳など名所旧跡が少なくない。」と紹介している。

中央アジアにあるキルギスにもチベット仏教、大乗仏教は伝播していたようだ。岡村さんの守備範囲も広くなりそうだ。



タムガ村にある岩は「タムガ・タシュ(タムガ門、タムガの石の意味らしい)」。シルクロード雑学大学の会員の前田さんは、「前にはイシククル湖が広がっていて景色が素晴らしい」と話していた。わたしが見たのはブッシュの中。目の前に湖は広がっていなかった。川が流れていた。風景が違うので、異なる岩を見ていたのだろう。

タムガの周囲にあり「タムガ・タシュ」と言われる岩は、何か所かあるようだ。次にタムガへ行った時に、GPSで確かめたいと思う。

asacocoの「青梅七福神巡りのイラストマップ」

2018-12-24 16:26:10 | 国内サイクリング


asacocoというタウン誌で、青梅七福神巡りのイラストマップを紹介していました。(PDFは4ページ目にマップがあります。4ページと5ページは見開きになっています。5ページが出たら、右側を見るように工夫してください。)

もちろん、各寺院の特徴や紹介もある。イラストマップには、大きなカエルの置物が庭にある寺院、門構えに風格のある寺院などあり、思わず納得。

寺院では、甘酒、甘茶、カリン酒(アルコール度数は低いので心配不要)など無料の飲み物が出されるところもある。あるお寺では、お茶と一緒に漬物が出てくる。3日には骨董屋さんがお店を出す寺院もあります。

わたしは、七福神巡りでひょうたんや七福神、干支などのストラップを買い、海外サイクリングの際のお土産にしています。お守りもさまざまなものが並ぶので、平和と健康、旅の安全祈願を兼ねて、自転車や歩いてまわってはいかがでしょうか。

御利益に向かってみんなで努力しましょう。



asacoco、タウン誌で写真展「シルクロードの子供たち」を紹介

2018-12-23 11:05:26 | 展示・講演・美術館・博物館


来年(2019年)1月15日(火)~20日(日) 写真展「シルクロードの子供たち」

タウン誌 asacoco(あさここ)の12月20日号で紹介されました。インフォメーションでの紹介です。

1993年から2012年にかけて実施した「ツール・ド・シルクロード20年計画」で中国の西安からイタリアのローマまで、夏休みなどの休暇を利用して仲間と一緒にシルクロードを自転車で旅行しています。その時に出会った子供たちを写真で紹介します。
定年後も継続して趣味や特技に取り組み、生きがいのある人生を過ごすヒントにしてほしいと思い開催します。

中国の甘粛省天祝では、チベット族の子供たちと出会いました。仏教徒です。新疆ウイグル自治区から中央アジア、イラン、トルコまではイスラム教徒がたくさん暮しています。旧ユーゴは、イスラム教徒とキリスト教徒が暮らしています。スロベニア、イタリアはキリスト教徒がほとんどでした。
宗教に関係なく、子どもたちの遊びや学校、お店番などの仕事は同じでした。経済的にめぐまれた子どもたちよりも、壊れた自転車で遊んでいる地域の子供たちの方が、目が輝いていました。

豊かさって何だろう。もう一度シルクロードの子供たちに会ってみたくなりました。



「支倉常長の『ローマへの道』サイクリング2019」参加者募集中

2018-12-21 14:33:13 | 2019スペインサイクリング


「支倉常長の『ローマへの道』サイクリング2019」参加者募集のお知らせ

ルート:マドリッドからバルセロナまで(約700キロ、日程の都合で6割から7割の走行をめざしています)

  


日程:2019年4月9日(水)~17日(金)
      4月9日成田集合 出発
        11日自転車でマドリッド郊外を出発
        15日バルセロナへゴール
        16日バルセロナ発帰国へ
        17日成田到着

ルートを選んだ理由:約400年前に慶長遣欧使節として支倉常長をはじめとした約180名がサン・ファン号という船で日本を出発。約150名がメキシコで商売目的だったために下船。メキシコを横断して約30名が支倉常長と一緒に、商業船でスペインを経由してローマをめざしました。
スペインで滞在を希望する者もいて、実際にローマに行ったメンバーは16名だったとされています。彼らが巡ったスペイン国内のルートを、マドリッドからバルセロナまでサイクリングします。途中で、支倉常長が立ち寄ったり、宿泊したと思われる街を通るようにします。参考資料は、掲載している通りです。



また、16名の中の4名は足軽だったとされています。長澤の友人のひとりに「先祖は支倉常長と一緒にローマに渡った足軽だった」と、家に代々伝えられているという友人がいます。彼が子供の頃は、代々伝わる足軽の先祖がローマ方法からいただいたというインク壷があったといいます。

友人が、そのインク壷に再開したのは、2018年1月10日 NHK BSプレミアム で放送された番組「慶長遣欧使節の謎に迫る 400年目の真実」だと言います。2年程前に、友人の弟さんが気仙沼市に住んでいるので会って話を伺った時「インク壷は、親戚にあったが、2011年の津波でなくなったと思う」と、私は聞いていました。そんなこともあり、インク壷があることに驚きました。また、テレビ番組でインク壷の持ち主と紹介されていたのは、従弟の奥さんだったとのことです。インク壷が従弟の所にある、これも友人に問ては初耳だったとのことです。こんなことと並行して、友人の編集した母親の文集、親戚の人が出版した本を入手して調べました。


一番右の写真は、友人の気仙沼市にある先祖代々の墓。月の彫り物があり、スペインの教会で見た墓に月が描かれている点で共通していると思われる。

このようなことから、支倉常長がローマに渡ったルートをサイクリングします。足軽の一族の墓の一つに、月の彫り物があります。スペインの教会でお墓を見て、月の彫り物や紋章に使われているかを調べながらのサイクリングを楽しみたいと思います。参加者には、それぞれの目的があると思います。自転車で走るだけが目的ではなくスペインの文化に触れながらサイクリングしたいと思います。参加を希望する方は、この点を理解してください。

募集人員:11名
参加費:43万5千円(ほかに事務経費2万円、燃料チャージ、空港使用税などが必要です)
備考:スペインで自転車をレンタルすることもできます。スペインに到着後、旅行会社に各自で支払ってください。1日1500円位です。
主催:シルクロード雑学大学
問合せ:シルクロード雑学大学 042-573-7675、080-7940-6040 nagasawa_horyu★yahoo.co.jp(★を@マークに換えて送信してください)