読書と夕食

鱈の切り身のパン粉揚げ：日高さんのレシピによる（といっていいのかどうか、適当だけれど）

渥美の友人からの野菜と合わせて：前日、肉厚のナマで食べるほうれん草、菊菜、トマトを頂いて、今夜はドレッシングもなんにもなしで、鱈の切り身のパン粉揚げの塩味だけで食べようという趣向

 

人類史を魚食という視点から再考しようというのが本書。著者の出自や育ちは漁師や鮮魚商、個人的にもこのトピックを扱ういわれもあるというものだが、本書の最終章では日本列島を取り巻く漁業資源の枯渇について、強く警鐘を鳴らしている。

霊長類でも大型霊長類以外に、魚食の可能性はないようだ。とはいえ、人類に最も近い大型霊長類のチンパンジーやボノボでも魚食の直接的証拠は殆どないそうだ。また、ホモ・サピエンスの最も近い親類とでもいえるネアンデルタールにも魚食の証拠は見つかっていないそうだ。どうやら、魚食はホモ・サピエンスの専売特許のようだ。また、森林を出てサバンナに入った人類のご先祖は、水辺のニッチも獲得することによって、魚肉からDHA/EPAという新たな栄養素も獲得して大脳化の新しいページを獲得したようだ。