Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

緊急地震速報

2020年07月29日 23時09分28秒 | 天気と自然災害

 パソコンを立ち上げた直後に私と妻の携帯電話で同時に緊急地震速報が鳴った。携帯電話の緊急地震速報の不安をかき立てるあの音を聞いたのは久しぶりである。
 何度聞いても嫌な音である。あの音を作った人間は大したものだと思う。聞き逃すことのできない嫌な音である。人の気持ちを逸らさない。そしてあの音に慣れて、心地よく聞こえるということはないと思われる。人の不安をかき立てるような音である。
 その不安が現実とならないことを願うばかりである。

 気象庁の発表は次のとおりである。

各地の震度に関する情報  令和 2年 7月30日09時44分 気象庁発表
30日09時36分ころ、地震がありました。
震源地は、鳥島近海(北緯30.6度、東経141.9度)で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は5.8と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。この地震について、緊急地震速報を発表しています。
この地震で緊急地震速報を発表しましたが、強い揺れは観測されませんでした。
この地震では震度を観測していません。 

  実際に強い揺れが起きずに済んでホッとしている。JRも私鉄も横浜市営地下鉄も点検のため一時運転を見合わせている。列車の中ではいっせいにあの緊急地震速報の音がなったのであろう。私が大勢の人の乗っている電車にいたら、どういう風に反応しただろうか。しかも何事もなかったように電車が止まらなかったら、逆に心配になったと思う。

 ミンミンゼミは、緊急地震速報撫などむろん眼中になく、中断することなどなく、ずっと鳴いている。

 


「定家明月記私抄」 2

2020年07月29日 23時09分28秒 | 読書

 昨日に続いて「定家明月記私抄」(堀田善衛)を読む。
 「俄ニ遷都ノ聞エアリ」「仏法王法滅尽」「初学百首」「明月記欠」の4つの節に目をとおした。定家19歳から20歳の頃である。
 定家19歳の時に「初学百首」をものにする。たとえば“をしなべてかはる色をば置きながら秋をしらする荻のうは風”(秋二十首から)などを引用している。
 堀田善衛はこの年の前半、養和の大飢饉があり改元されているが、鴨長明が仁和寺の隆暁訪印の京の餓死者を四万二千三百かぞえたという記事が残る年である。
 堀田善衛は、この京の現実と歌の世界や、兼実などの日記「玉葉」の世界との乖離に言及している。私も同感であるが、それよりも私は以前から思っているのだが、この初学百首は総じて、19歳なりの青年の「情念」などが読み取れないことに興味をひかれていた。単的に言って、若さがどこにも感じられないことが不思議なのである。

 堀田善衛は「二十歳の青年のもった教養の度合いというととしては、やはり驚くに足りるであろう。しかもそのほとんどどの歌をとっても、余計なもの、過分なものが手足を突き出していないということも、これも驚くに足りる。また青年の歌としては、このことばづかいの肌合いの冷たさ、ほとんど陶器の触感を連想させるかと思わせる、その冷と静は、やはり一級品としての格をすでに持ちえている」と記述している。
 確かに当時の歌の世界には青年の情念などは持ち込むべきものではなかったと思われる。しかし定家の若い頃のかなりの喧嘩速さなどの逸話を聞くにつれ、歌の世界にまったく匂ってこないその「情念」に私はこだわりたい。あるいは「余計なもの、過分なものが手足を突き出し」ていないことが不思議でならない。
 この「冷たい陶器の感触」という視点で、これから先を読み進めめてみたい。





最上川の氾濫

2020年07月29日 21時13分23秒 | 天気と自然災害

 最上川の氾濫、山形県に生まれ長年住んだことのある妻にとっては、テレビに映し出される情景は身につまされるようだ。同じ県内でも友人の住んでいるところは幸いにも離れていた。

 横浜市内は、16時半を過ぎた頃からポツリポツリと降り始め、先ほどまで雨の音がしていた。現在、雨はあがったようだ。

 天気予報を聞いていると関東地方は7月中の梅雨明けはない模様。8月にずれ込む可能性が大きいらしい。
 私の誕生日まで梅雨が続く可能性もある。梅雨明けと同時に広島・長崎の原爆忌ということになるのだろうか。ひょっとしたらさらに遅れるのであろうか。

 そして本日は肌寒いくらいの気温であった。横浜駅の地下街を少しだけ妻と歩いたけれども、空調の設定が低すぎるところもあったし、駅周囲の道路でも長袖を着ている人も多くいた。

  先日撮影した写真がたくさんある。せっかくなので順次掲載しているが、どれもが同じ構図で面白味に掛けるが、ご容赦願いつつ、本日もまた掲載してみる。